※東方ロストワードのメインストーリーのネタバレを多分に含みます。
概要
東方ロストワードのメインストーリー第3章から登場する、別世界の青い霊夢である。詳しい詳細は不明。
単独で動くこともあれば、小さな大妖怪や仲間たちと行動を共にすることもある。絵札では、小さな大妖怪と合わせて「正体不明の結界チーム」とも言われている。
この霊夢は陰陽球や御札よりも、「神降ろし」を得意としている。ただ、この霊夢が『神降ろし』をマスターする際、とある人物の犠牲があったそうだが…
余談だが、同じ色違いである赤魔理沙、黒妖夢と違い、通常の立ちポーズが霊夢と異なっている。
更に上述の2人と違い、二つ名(神を降ろす祈祷師)の絵札も存在していない。
汎異記号はF1。
『神霊タヂカラオ』
異界を旅する霊夢が従えている付随体(オプション)(異界渡りたちが携える・あるいは従えるもので、自らの弱点になりかねないためこれを用いたスペルカードはラストワードとなる)。
記紀神話の神天手力男神の名前を冠するが、その姿は何故か疎密を操る鬼の姿に酷似しているが、体が青く肌白い。
プレイアブル化
実装形態 | エピック限定 |
---|---|
式 | 攻撃式 |
拡散 | よくばり大幣 |
集中 | エクスターミネーション |
スペカ1 | 妖器『無慈悲なお祓い棒』 |
スペカ2 | 神技『八方龍殺陣』 |
ラスワ | 『夢想天生 壊』 |
後述の通り永らく実装を待たされたキャラクターだが、2周年記念アニバーサリーで遂に実装。
エピック限定というレアリティに違わず、最強の性能を誇っている。
- 総合つよさがゲーム内初の7800(香木、香炉を使用すれば前代未聞の8000越え)
- 陰攻、陽攻ともに全キャラトップクラスのステータス、更に速力と防御力を火力に上乗せ可能
- 自身に結界異常「燃焼」「凍結」「帯電」を付与=結界異常の効果を受けない上に火力が上がる
- スキルが味方全体のクリティカル・命中バフ、結界増加+妖怪から受けるダメージを減少、3ブースト分の霊力を確保(フルオートでもラスワが常に3ブーストで放てる)
- 特性により「幻想郷に住む者」からのダメージ軽減(スキルと合わせると軽減されない敵の方が少ない)、攻撃を喰らっても陰攻を(100%)上昇させられるので、防御式以上の耐久性を誇り、撃ち合いにも強い
- 能力により有利属性(日、金、土)から受けるダメージを減少、チェンジ連携はどれも霊力を上昇させられるので、ラスワを撃っても余す事なく使える
- 拡散、集中ショットが結界ブレイクに特化(1段目から木、日属性が付いている)している為、他キャラのスペカ以上の火力を叩き出せる他、スペカで撃ち漏らした相手の追撃にも使える
- スペカで霊力と速力を上昇、味方の陰攻上昇と相手に帯電付与というサポートをこなしつつ並のキャラのラスワ以上の火力をぶっ放す
- ラスワは相手の防御面を下げ、自身の火力を強化する上に刺さらないキャラクターがほぼいない程に広範囲の特攻弾を持つ→全キャラ最強の火力を更新(味方のバフや自身のスキルの使用状況を吟味するとまだまだ火力が上がる)
・・・と言った感じで歴代最強キャラの強いところだけを集めた様な性能であり、攻略や周回も何でも出来るエピックの名に相応しいぶっちぎりの最強キャラである。
ただ、欠点も存在しており、育成難易度&入手難易度が圧倒的に高いという点が挙げられる(育成には入手困難な新アイテム「巫形式」が必要、ピックアップされるおいのりは交換Pでは交換できなかった=天井が存在しなかった)。現在は400pで1回だけ交換できる。
更にスキルの効果は自分だけではなく味方全体に結界異常をばら撒くため、特定のキャラ以外だと味方が結界異常のデバフ効果を受けてしまうことや、結界バフを使用している時はブレイクされる可能性も高くなる為、状況次第じゃピンチに陥る事もある。
逆に言えば青霊夢自体が単体で完結している為、性能面での欠点はほぼ無いに等しい。
テーマ曲
神を降ろす祈祷師のテーマ曲は、IOSYSの「Red Dreamer」。原曲は「少女綺想曲 ~ Dream Battle」。
余談
- 元ネタ
カラーリングの元ネタは、東方萃夢想や東方花映塚での霊夢の2Pカラー。『青霊夢』と呼ばれていて、他の2Pカラーと比較するとかなりメジャーな方である。
ちなみに萃夢想は伊吹萃香の初登場作品でもある。
青い装飾は、紫の領域に近づいた証という設定が付けられている。
色違いのキャラクター同様、五行思想に配当されている色との関連性が考察されている。この場合、神を降ろす祈祷師は方角に『東』、季節に『春』が配当されている『木行』に当てはまる。
霊夢の住む博麗神社は幻想郷の最東端に位置していて、東方天空璋では霊夢は春のポジションについている。
ちなみに青霊夢に代わって2Pカラーとして登場する様になった黒霊夢も実装されるのでは?という割と願望じみた考察もされている(その場合色が被るキャラがいるのだが)。
- 性能面での小ネタ
気質は『上天気』。よく晴れた天気という意味で、"快晴"とほぼ同意義である。
スキル名の「降神ヒノカグツチ」「降神アメノフユキヌ」「降神タケミカヅチ」は、それぞれ日本神話の神の名前。結界異常「燃焼」「凍結」「帯電」を火力に変えるのは『神降ろし』という体の再現なのかもしれない。スキルの効果も、それにあやかったものになっている。
ヒノカグツチ |
---|
記紀神話におけるイザナギとイザナミとの間に生まれた火の神で、イザナミの陰部を火傷させ死なせてしまったことによってイザナギに「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で首を斬り殺された。『古事記』によればカグツチの血や死体から様々な神々が生まれたという(東方儚月抄では綿月依姫が愛宕様の火としてこの神の力を使っていた)。めけーも!! |
アメノフユキヌ |
淤美豆奴神と、布怒豆怒神(ふのづののかみ)の娘の布帝耳神(ふてみみのかみ)との間に生まれた冬の神にして衣の神。スサノオの系譜とされている。十七世神の一柱である国津神で、重蔵神社の社伝によると出雲から来臨した天之冬衣神は能登を平定したとか。 |
タケミカヅチ |
雷と剣を司る軍神。ヒノカグツチの血から生まれた神の1人で、古事記では大国主神に葦原中国(日本列島)を天津神に譲らせる交渉をするための最後の遣いとして派遣された。このときの建御名方神との取っ組み合いは相撲のルーツの一つともされている。SUMOUパワーにはまいったな!そういえば、建御名方神ってどっかにいたような…… |
この霊夢が重点的に使役しているという「神霊タヂカラオ」は、天手力男神が元ネタ。記紀神話の神で、天の岩戸をこじあけた怪力の神。
萃香のスペルカードの一つ、萃鬼「天手力男投げ」は天手力男神であるため、萃香とは縁がある。神霊タヂカラオは背景に描かれているほか、ラストワードの演出にも登場する。
拡散ショットは東方輝針城の『妖器』使用時、集中ショットは東方妖々夢のB装備低速時のショットからの採用。エクスターミネーション(extermination)は「根絶・駆除」という意味を持つほか、同名のタイトー製縦スクロールSTGがある。
ラストワードの「夢想天生 壊」だが、何故か霊符「夢想封印」に似た弾幕の後に神霊タヂカラオが相手を潰すという本来の夢想天生からかなりかけ離れた形になっている(メタ的に言えばタヂカラオのモーションはL1萃香のミッシングパワーのモーションの流用。)。黄昏フロンティア系列の作品では霊夢のスペルカード神霊「夢想封印」が登場していることを意識したものと見られる。
F1世界線の『分岐点』は"A10.3分岐点群とほぼ同じ"とされている。ナンバリングが10.3の作品は存在してないが、「10と10.5の間の時系列」と考えると、第二次月面戦争の時期と推測できる。メインストーリー第4章は月が関わってくるため、活躍が気になるところである。
"F"は『formula(数式)』という意味で付けられたという。
- 実装までの期間
登場以降、ユーザーからは「青霊夢」と呼ばれ、長らく超フェスでの実装が望まれていたものの、彼女の実装に関する情報は一切の音沙汰が無く、その後も青霊夢の実装という点は東方ロストワードの中でも最大の注目事となっており、生放送でも青霊夢は実装されるのか否かという話題がユーザー間で絶えていなかったが、2周年アニバーサリーにてついに実装された。
ただ、超フェスではなくエピックという新しいレアリティでの登場であり、ユーザーからは超フェスと同様大安売りされてしまうのでは?と懸念されていた。
その後、案の定エピックキャラが大量にばら撒かれているものの、どのキャラも全体的に味方との連携で真価を発揮したり妨害やサポートに特化したキャラが多い為、単体で完結したアタッカーとしては未だにトップの強さを誇っている。
関連タグ
[紅]永遠の巫女、月戦型シャーマン、楽園の有閑な巫女・・・こちらはまた別の世界の霊夢。
鬼巫女・・・この霊夢は『敵性体の駆除に固執している』らしく、妖怪退治を専門としている霊夢の中の"鬼"たる性格面が強調されているとも解釈できるかもしれない。
白霊夢・・・別の二次創作STGに登場する、”霊夢の2Pカラーを元にして生まれた二次創作キャラクター”の前例。