破足ジョー
はだしじょー
人里離れたポンポコ山に住む世界最強を目指す格闘家で、ポンポコ山で最強になっても面白くないと感じ、家族に我儘を言ってポンポコ市にいる強い相手・田中魔王の噂を聞きつけて山を下る。
愛用のタンクトップによく「最強」などの文字(習字?)が書かれており、コマによって発言が変わる。
普段は人里離れて暮らしているため、俗世間には疎いが、ポンポコ市の街並みに呆れる常識人としての目線も持っている。
田中魔王との果し合いで魔王が体調不良で来られないことを告げに来た野獣を見て「魔王は仮病を使った」と思い込み、野獣を魔王をおびき寄せる囮にしようと目論み、逃げるのを阻止して死肉(家で食べる予定だったフライドチキンのセット)を池に落としてしまう。そのことから野獣に逆上されて岩で殴られて敗北。それ以来、野獣を師匠と呼んで慕うようになる。
また、空腹で気絶したところを保似井テル美に保健室に連れていかれて介抱されたことから、彼女に恋愛感情を抱くようになる(彼女に惚れるきっかけになったのは、「面白い男」扱いされて天使の笑みを向けられたことである)。
テル美には振られてしまったが、恋愛感情も失恋の感情も理解できていない様子だった。
胸が腫れているのを女の体の特徴だと気付かなかったが、男の股間や尻への反応も薄かった(すべて二つの膨らみに師匠が入っているのだと思っていた)。
最終回で提案した理想の最終回案で師匠に打ち勝ち、テル美と旅立つ最終回を予想していたことから、彼女のことは諦めていない様子だった。
合コンの話では参加者の一人を狙っている名無コン平を差し置いて、参加者の女性全員に狙われる色男ぶりを発揮していた(肉体だけではなく顔面も完璧な様子。コン平はがくせいだから舐められていたのだろうか…?)。
ところが中身は前述の通り残念なため、合コンに参加していた女性の愛情は全員師匠に一極集中してしまうのであった。
よく警察に捕まってはかつ丼を食べさせられている。
テル美に名前を「はったりジョー」だと間違われた。実際の名前の由来は「果たし状」か「はだしのゲン+あしたのジョー」なのであろうか…?
レギュラー女性に恋愛感情を持つ様子が描かれた唯一の男性レギュラーである。
テル美には振られてしまったが、メタに分析すればジョーが登場しないとテル美は二巻までメインの回が貰えなかったため、テル美は彼に感謝していい。
最終回で各レギュラーの提案した最終回予想図は恋愛やエロに関する理想が9割を占めており、ジョーを振ったテル美ちゃんもおそらく白馬の王子様を夢見ている設定であり、(主題はギャグでありながら)作者が各キャラクターを恋愛で立たせようとしていたのが分かる(シス子は美少年好きでありながらお菓子を提供される役を夢見ているなど、恋愛に関わりそうで関わらない設定で、腐女子でありながら男レギュラーをそういう目線で見ている様子はなかった。シス子の『美少年』とテル美の『王子様』のハードルはどれだけ高いのであろうか)。
本編が恋愛ギャグ漫画にシフトする前に『地獄戦士魔王』の連載は終了してしまうのであった…(WJらしく毎回魔王の魔界のライバルや犯罪者と戦う一話完結バトルの要素もあった)。
最終回の扉絵や第二巻の表紙は各キャラクターの「単体萌え」を意識した構図にされており、ジョーはセクシーな顔つきに描かれていた。