カミングスーン。神だけに。
※以下、「囮物語」以降のネタバレを含むため閲覧注意。
経緯
だが、ある日、暦と戦場ヶ原ひたぎが付き合っているところを偶然目撃する。
撫子はその事実を受け止められず、次第に精神に異常をきたし始めた。
そして、北白蛇神社にお参りをし、ひたぎを亡き者にするよう願った。
それを知った忍野扇から、「北白蛇神社」のご神体が手に入れば願いが叶い、その札は暦が持っていると聞かされる。
その日、撫子は暦に対して、怪異が見えると嘘をつき、阿良々木家に疑われずに侵入。鍵を盗んだ。
翌朝、月火に暦から身を引くよう説得されるが、もはや正気を失った撫子はその事を理解できない。激怒した月火は撫子の前髪をぶった切った。
その日、学校で騒ぎを起こすと北白蛇神社に直行。
蛇神となった撫子は忍と対峙するが、暦は忍を助けようとする。撫子は怒り狂い、暦を忍もろとも殺しかけるが、ひたぎとの交渉でそれは卒業式の日まで先延ばしにされることになった。
決戦は三月某日。 恋物語にて決着する。
概要
『囮物語』及び続編の『恋物語』において登場する千石撫子が上記の経緯で神様(蛇神)になった姿。
あくまで「ご神体の札」を飲み込んだことで神化したため、ブラック羽川と違って撫子自身の意志がある。
そのため、神様になったことによる全能感から、今までのシリーズで振舞っていた「あざとい妹キャラ」ではなく、本来の「甘ったれで傲慢な性格」になっている。
(恐らく、今まで彼女自身が付けていた仮面や、長年精神的に溜まっていたフラストレーションから解放されたため。)
後に『恋物語』において、貝木泥舟の策によって札を吐き出したことで人間に戻る。
『撫物語』においてはこの頃の撫子を模した式神「神撫子」が登場しており、同物語のラスボスを務める。
容姿
髪の毛が全て白蛇になっており、「なでこメドゥーサ」というサブタイトルにふさわしくメデューサを彷彿させる。
目の色も通常時の茶色ベースのものから赤色ベースに変化している。
服装は撫子自身が着たものが反映されているため、通常時や『恋物語』ではキャミワンピを、『囮物語』の決戦時は中学校の制服を着ていた。
能力
ごく普通の少女から神様になったことで身体能力が上がっており、戦闘力を持つようになっている。
本物のメデューサみたいに髪の毛の蛇で敵を襲ったり、蛇を槍のように用いて攻撃することが可能になっている。
この能力を駆使することで、囮物語のラストではあの元最強の吸血鬼…キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードこと忍野忍を瀕死にまで追い詰めた。
余談
- 人間に戻った後の影響
人間に戻った後も神だった頃の力の残滓があるのか、『つきひアンドゥ』及び『撫物語』において、画力のみで怪異や式神を召喚し、『死物語下』では一度肉体が崩壊した斧乃木余接を能力で復活させている。
また召喚能力だけでなく、怪異を写し取ることで絵として封じる力も有する。
- コラボ先での出演
ゲーム『パズドラ』の物語コラボにおいて、この姿がユニット「千石撫子」の変身である「蛇神・千石撫子」として登場した。
- 神撫子を元にした名前
2024年6月まで生存していた羽村動物園のアルビノのビルマニシキヘビには、その容姿から「ナデコ」という名前が物語シリーズファンの従業員により付けられていた。