概要
史実の蒙毅
始皇帝に重用された重臣で、常に始皇帝と共に仕事をこなし、馬車にも常に同乗した、枢密の腹心であった。
また、彼の兄が蒙恬であり、軍事と行政に長け、太子扶蘇を託されるなど、特別な重職にあった。
後に秦を滅亡へと追いやった悪宦官・趙高が、かつて大罪を犯した際に死刑とすべきと意見したことから趙高の恨みを買っており、始皇帝亡き後に李斯を屈服させて二世皇帝に公子胡亥を擁立した趙高によって謀殺されてしまう。
この直前、蒙毅は始皇帝の頼みで延命の祈祷を頼まれており、始皇帝の傍を離れていた。この千慮の一失が、彼ら兄弟の死と秦朝破滅の遠因になった。
キングダム
CV:水沢史絵(第2シリーズまで)/市川太一(第3シリーズ)
演:萩原利久
中国戦国時代末期の秦の臣。
昌平君のもとで軍師の教練を積んでおり、若年ながらその観察眼は卓越している。「戦の勝敗は兵力だけではなく、将の力量も関わる」を信条としており、馬陽では妹弟子である河了貂とともに戦いの行く末を見守っていた。
その後、千人隊に拡大した飛信隊の軍師となるよう蒙恬から推薦されたが本人は都合が着かず、代わりに同門であった河了貂が飛信隊に派遣されることとなった。
このため軍師としての初陣は蕞防衛戦が初であり、作中の次は毐国攻防であることから、後輩の河了貂と比べると前線の出番は少ない。
一方で咸陽で軍師としての力を着実に伸ばしていたため、鄴攻略の参謀の一人として昌平君・昌文君・介億とともに尽力した。
始皇十二年の楚の什虎侵攻に軍師として従軍。作中初めて父の蒙武と同じ戦場で戦った。
余談
アニメ第3シリーズで声優が変わった一人であるが、第3シリーズに相当する合従軍編における蒙毅の初登場のタイミングやキャストの公開時期を踏まえると、キャスト変更は2021年に行われたと考えられる。
この年、水沢女史は別のアニメ映画の主演が決まっており、予定が被ったため辞退した可能性がある。
また、実写版キャストの萩原氏は河了貂役の橋本環奈女史と親友である。だが、河了貂の兄弟子である蒙毅の役柄とは違い、芸歴も生年月日も橋本女史の方が上である(生年月日に関しては2人とも1999年2月の早生まれだが、萩原氏は28日、橋本女史は3日と彼女の方が25日早い)。