概要
大森望の言葉を借りれば「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」。ブリティッシュ・ジョークを満載したこのシリーズは、大元のラジオドラマがスタートした当初から人気があり、小説版はベストセラーになり、35か国語に翻訳されて、全世界で約1,600万部が売れたとされ、いまなおカルト的な人気を誇る。
1978年にイギリス・BBCのラジオ4が放送したラジオドラマからスタートし、その後これを基に小説版（1979年 - 1992年）、テレビ版（1981年）、ゲーム版（1984年）、DCコミック版（1993年 - 1996年）、舞台版が作られ、2005年にはついに映画化された。略称はHHG、HHGG、 H2G2など。
ドラマ脚本、小説、映画版脚本ともダグラス・アダムスによって執筆された。
（Wikipediaより）
ストーリー
うだつの上がらないイギリス人、アーサー・フィリップ・デント。
彼は、住んでいたアパートをいきなり壊される。首都高のハイウェイ建設工事をおこなうためだ。
文句を言ったら、「数週間前から、市役所地下の男子トイレ脇の掲示板にこの事を張り出しておいたはずだ。知らない？行政に興味を持たないお前たちが悪い」とすげなく返される。壊されるアパート。
しかしその直後、骸宇宙から来訪した宇宙船団。その乗務員ヴォゴン人たちが地球人に告げた。「銀河ハイウェイの建設工事を行うため、あと2分で地球を破壊する」。
全世界から巻き起こる恐怖と命乞いの声。しかし、
「地球を破壊することは、50年も前からアルファ・ケンタウリにある出張所に張り出されていたはずだ。アルファ・ケンタウリに行ったことがない? 地方行政に興味を持たなかった君達が悪い」と、すげなく返される。
そして破壊される地球。
しかしアーサーだけは、幸運にも生き延びていた。アーサーの友人、フォード・ブリーフェクトはベテルギウス人であり、ヴォゴン人の駆る宇宙船にヒッチハイクして乗せてもらっていたのだ。
アーサーとフォードを乗せてくれたのは、デントラシ人。そしてフォードは、「銀河ヒッチハイク・ガイド」という電子書籍を見せてくれた。デントラシ人は親切だと、それには書かれている。
フォードは、実はこの本の編集人で、現地を調査し改訂版を書くため地球を訪れていた。
アーサーが「地球」を銀河ヒッチハイク・ガイドで調べたら、「無害」と、たった一言書かれていたのみだった。
フォードは調査結果を送っており、改訂版にはそれが反映されていた。それに書かれていたのは、「ほとんど無害」。
しかしそうこうしている内、ヴォゴン人に見つかり、二人は宇宙に放り出されてしまった。
そこを助けてくれたのが、宇宙船「黄金の心」号。
そしてそのクルーは、ザフォド、トリリアン、そして根暗ロボット・マーヴィン。ザフォドはフォードと旧知の仲で、はとこ。トリリアンは地球人で、地球が破壊される数日前、たまたま地球によったザフォドにナンパされ、宇宙へと旅立っていたのだ。
彼らは、伝説の星マグラシアを探している最中だった。彼らとともに、アーサーとフォードはマグラシアに向かうが……。
関連イラスト
どちらも映画版のイラスト
