概要
ジャンルとしては「クイズ」であるが、部分的にADVパートが存在する。
クイズの正答率により、登場するヒロインが服を徐々に脱いでいき、最後は全裸になる脱衣ゲームの一種である。ただし、「絡み」(性行為やそれを示唆するシーン)はなく、脱衣のみとなっている。
問題のジャンルはアニメや特撮、国内外のSFなどが主である(後述)。
ゼネラルプロダクツはもともと岡田斗司夫が開業した特撮やアニメなどのグッズを製造・販売する専門店で、DAICONと同じくガイナックスの母体となった企業であり、実質ガイナックスグループとしての販売でもある。ゼネプロは1992年にガイナックスに吸収され、のちにガイナックスのグッズを販売する店舗として復活した。
第一作の開発は事実上岡田と赤井孝美の2人で行われ、二作目以降複数のスタッフが参加するようになった。
現在は全てのシリーズがプロジェクトEGGで配信されており、購入・プレイが可能となっている。
ゲーム内容
電脳学園の生徒であるプレイヤーを操作し、「電脳博士号」を取得するため、学内を移動して情報を集め三人の講師(実際には生徒だが)と対戦してクイズをクリアする、というもの。ただし、ストーリーはあってないようなもので、ADVパートも単調であり、基本的にはクイズと脱衣シーンがメインとなっている。
クイズの内容は(エヴァ以前のガイナックスのファン層を考えればそれほどおかしくはないが)特撮・アニメ・ゲーム・漫画・SF・パソコン・映画・ミリタリーまで幅広く「オタク向け」なものとなっている。
続編など
Ver2.0
第一作目のバージョンアップ作品。1990年11月10日に発売され、改良版にあたる(一作目を所有する場合半額でアップデート可能)。この作品が宮崎県から有害図書指定を受け、ガイナックスがソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構)に入会するきっかけとなった。
電脳学園II ハイウェイバスター!!
1989年12月10日に発売された続編。話としては前作の続編にあたり、学校を卒業した主人公が、高速道路でドライバーにクイズを仕掛け、答えられなければ交通事故を引き起こすという謎のライダーを調査するため、再び学園に行く、というものである。クイズの内容は交通規則や自動車などを中心としている。
第一作ではキャラクターデザインを赤井孝美が1人で担当していたが、この作品では新田真子、明貴美加、菊池通隆がキャラクターデザインに参加している。
なお、この作品までは12歳未満プレイ自粛(審査は受けていない)である。
電脳学園III トップをねらえ!
1990年3月24日に発売。ガイナックス制作のOVAである『トップをねらえ!』をモチーフとした作品。スタッフは意外にもノリノリで作ったといわれている。
クイズの内容はユングは軍事やロシアなどの歴史・社会系問題、カズミは宇宙や科学にまつわる問題、ノリコはアニメや特撮などオタク系の問題と、キャラクターごとに出題ジャンルが分かれており、問題数も前作と比べて多くなっている。
内容としてはR-18相当(脱衣のみ)だが、プロジェクトEGGの配信では特に制限はかけられていない。
電脳学園IV エイプハンターJ
1991年7月20日に発売。作品販売当時の近未来となる平成18年が舞台となっている。主人公は人間の中にひそむ「進化したサルを探す」ため、電脳学園に潜入する。サルかどうかは服を脱がして尻を見ないと分からないため、服を脱がそうとクイズ勝負を挑む……というもの。なお、この作品のみパニックモード(いわゆる野球拳)がない。そのかわり、よりADVパートが充実し、ゲームとしての楽しさを追求している。
「高校生の現代社会科 猿害の実際」という教科書風のガイドブックが付属しており、作品の世界観が非常に細かく解説されている。
「バトルスキンパニック」と販売時期が近く、眠田直(みんだ☆なお)が開発の中心に関わっている。
こちらもR-18相当だが配信での制限はなし。
電脳学園ミレニアム
2000年以降ナインライブス(赤井孝美の運営していた有限会社)から発売されたゲーム。Windows(XP非対応)とMacintoshの両方で動くよう作られている。
電脳学園ミレニアム
2000年にイベント(コミックマーケット・ワンダーフェスティバル)と通信販売で限定販売された。第一作のリメイク。グラフィックが一新され、登場キャラクターが2名増えている。
プレイに関しては16歳以上推奨となっている。
電脳学園ミレニアム2 紅の女王
2001年にイベントと通信販売で限定販売された。ミレニアムの内容を引き継いだ続編となっているが、第二作とは異なるオリジナルの内容となっている。
プレイは16歳以上推奨。
ゲーム制作のきっかけ
当時のガイナックスはアニメーションを制作するために作られた会社であったものの、映画王立宇宙軍やOVAトップをねらえ!などの製作費を過剰にかけすぎて利益を十分ペイできない状況にあった。
そこでガイナックスのメンバーであった岡田斗司夫および赤井孝美は、当時のアダルトゲームの状況及びゲーム制作の状況を見て、比較的プログラムしやすいゲームであるならば(自分たちの持っている)グラフィックの技術などと組み合わせれば短期間で製造可能であると見越し、ゲーム制作を行うことになった。
また、宣伝も「知り合いの出版社に提灯記事を書かせたりする」ということを行った。
この目論見は当たり、ゲーム部門は会社の赤字を解消する重要なコンテンツとなった。
関連項目
バトルスキンパニック…第四作の少し前に制作されたガイナックス開発のゲーム。脱衣シーンの含まれるカードバトルとなっている。
外部リンク(参照も含む)
アミューズメントセンター(プロジェクトEGG)(購入可能)
NINELIVES(現在は販売元の有限会社ナインライブスが休業したため、おそらく購入不可)