台湾の人形劇「霹靂布袋戲」シリーズの第14作目。
1995年9月開始で、全25集。
作品解説
概要
前シリーズで成立した「萬教聯盟」とそれを利用する魔魁之女、素還真の容態の真偽、青陽子の真意、「西丘」の異人達と西武林、海鯨島と芥子、流刑地「大汗之野」と「幽靈箭」の関係等々、だれが味方でだれが敵か判らない緊張した状況が続くシリーズ。
三教傳人の授命もこの中で行われ、師弟の決着は第二部へ持ち越される。
主な登場人物
中原一の賢人。脳卒中で植物人間になっているが、仮病が疑われている。
- 不知名
- 空劫
有髪の修行僧。不知名に協力し素還真を守ろうとするが、疲弊して七彩雲天にこもってしまう。
- 無難佛
素還真に協力する僧侶。植物人間になった素還真の世話をしている。
- 聖夫子
通称「隠先生」。崖下に隠遁していた儒学者。素還真らを自分の家に泊めている。
- 宇宙神知
一頁書の化身たる少年僧。魔域に囚われている。
- 魔魁之女
獣を腕に抱えた、魔域の貴婦人。三教連盟に協力し、魔域との決戦に備え非戦闘員を海鯨島へ疎開させることを提案する。
仏教の重鎮。萬教連盟の長に任命され、かつて魔魁と相討ちになった三教の教主を探そうとする。
- 聖賢諸
儒教の重鎮。萬教連盟の監査役に任命される。相変わらず冷静ではあるが、魔魁之女に対する態度は甘い。
- 當世道君
道教の重鎮。萬教連盟の監査役に任命される。相変わらず疑り深く強硬。
- 七重冥王
魔域の現在の統率者。宇宙神知の霊力を自らに取り込もうと画策する。
- 一花香
百合に似た花を手にした魔域の工作員。正体を知られたため、あまり中原には現れなくなる。
- 瘋魔亂道
五暴魂の最後の一人。他の4人の力を吸収した状態にある。
- 玉槐相士、秤命客、補運仙
占い師の姿をした、魔域の工作員。一花香に代わり、人々に接触し疑心をあおる。
- 觀世局
新たに現れた魔域の武将。そろばんで戦う。
魔域と三教の血を継ぐ「三教之子」。「大汗之野」へ追放されるが、逆にその環境を利用して再起を図る。
- 亢無后
大汗之野にいる年配の男性。大汗之野の罪人たちから一目置かれているほか、拒生郎とも親交がある。
- 拒生郎
大きな布袋を背負った、死にたがりの若者。意外な身分が明らかになる。
剣架を背負った若い剣士。神秘女郎に負けたショックで酒浸りになる。
- 乾兒
好奇心旺盛な少年。劍君十二恨と友人になる。
- 神秘女郎
演歌とともに現れる謎の女刀客。劍君十二恨を懸空棋盤に導く。
合修會の長。霹靂狂刀の頃に合修會が造っていた「無敵戦龍」を完成させるため、「楓岩」を求めて苦境と滅境の間にある「西丘」に向かう。
西丘の住人。温厚だが謎めいた人物。一頁書のことを知っている。
- 雲岫君
西丘の住人。鬼王棺と面識がある。
- 山濤君
西丘の元住人で、「楓岩」の秘密を知る一人だが、姿を消している。
- 鬼王棺
滅境邪霊。西武林にある「血道天宮」に向かい新たな力を得ようとする。
北武林の熱血刀客。異空間で瞑想中。
- 道尊
道教の教主。魔魁之女に対抗するため、亂世狂刀に道教武学の奥義を伝授しようと現れる。
- 慕容嬋
亂世狂刀の恋人。亂世狂刀の修行を妨げないよう隔離されている。
刀狂劍痴の通称で知られる剣客。洞窟で白骨に出会う。
- 藏劍生
亂世狂刀の兄。湖のほとりに隠棲し、心弦と龍末九の遺児を育てている。
- 盼夢圓
心弦と龍末九の遺児。才能豊かで、藏劍生の指導を難なく吸収する。
- 神鶴佐木
出家名「普生」。萬教連盟の幹部に指名されていたが、突然引退してしまう。
- 秋風之刀
独特な刀法を操る青年刀客。不可解な行動が見られるようになる。
- 紫陽子
青陽子の兄弟子で「玄天六陽」の長。三教との争いに敗北し、照世明燈に保護される。
- 半魅人
覆面の人物。魔魁之女に手を貸す。
- 未情天
突然現れた「方城」の主人。三教授命者を名乗る。
- 金小開
手提灯篭を手に現れる青年武侠。青陽子の師伯(師匠の兄弟弟子)に当たる。
関連タグ
霹靂王朝 | 前作 | 次回作 | 霹靂外傳之葉小釵傳奇 |
---|