あの野郎……真っ先に死んでんじゃねえよ!!
概要
CV.林大地
メンバーに所属するやや小太りの高校生
安全地帯からサポートや指示を行う指揮官的役割。情報を収集・分析して綿密な作戦を練るが、不確定情報に惑わされたりと自身の分析力を過信している部分も見受けられる。
学校では人当たりのいい好青年を演じているが、本性は腹黒く、他人を「駒」として見下している。
本人は無能力者であり戦闘技術もないため基本的に表立っては戦わないが、有事の際は博士から貸与されたロボットを操縦する形で戦闘を行う。
作中の行動
とある魔術の禁書目録
10月9日の暗部抗争では『避暑地』に潜み、遠隔操作で四足歩行のロボット(T:GD)を操り博士のサポートを行っていたが他の暗部組織と違ってレベル5が一人もいない実力差がそう簡単に埋まるはずもなく真っ先に組織を崩壊させられている。
垣根帝督により博士があっさり死に、査楽も一方通行にやられ、逃走しようとしたが、水攻めを行われて閉じ込められてしまう。
ショチトルからも見捨てられたところで『避暑地』の回線のケーブルも切断され、閉じ込められたことによる「助けは来るのか」、「食料や酸素は持つのか」という想像からの精神的疲弊に苛まれ、戦線からリタイアした。
実は避暑地内には酸素や食料の備蓄が一年分ほどあるため、最新巻視点でもまだ生きてる可能性が示唆されている。
アニメではとある魔術の禁書目録Ⅲ5話で登場するが、本編ですらこの扱いなのにアニメが説明をすっとばして超駆け足だったのもあって本当に一瞬しか登場していない。
とある科学の超電磁砲
とある科学の超電磁砲でも禁書目録より前の時系列の大覇星祭編(9月19日)で登場。というかこちらの方がはるかに出番が多い。
アニメだととある科学の超電磁砲Tの時系列になる。
表向きは警策看取から送信された情報をもとに対戦学校への対策を練る参謀を務めていたが、裏ではT:MQによる超電磁砲の能力無力化を目的に暗躍していた。
バルーンハンターでは常盤台中学相手に善戦し勝利を収めたが、仕留めたのが美琴とすり替わっていた御坂妹だったことには気付かず、さらに御坂妹本体を食蜂操祈に先手を取られて回収されてしまう。
御坂妹確保のためT:GDの小型カメラを使って情報収集していたところ、婚后光子が動けない美琴に代わって御坂妹について聞き出しているのを発見し、人気のない場所に誘導し御坂妹の情報を吐かせようとする。しかし彼女は口を割らなかったため、T:GDで強襲する手段に出るが、学園都市上のデータも非常に少ない転入生だったため解明仕切れていなかった空力使いの前に軽々と圧倒されてしまう。
そこで彼女の連れていた黒猫を人質にし、T:MQで能力を無力化。しかし無力化されてもなお自身に歯向かおうとする婚后に逆ギレし、彼女を大量出血させるほどに足蹴にする暴挙に出た。
その直後、たまたま自分が婚后を誘導していたところを目撃した佐天涙子に連れてこられた湾内絹保と泡浮万彬が到着。凄惨に痛めつけられた自分の慕う親友を目の当たりにした湾内と泡浮を本気で怒らせてしまう。
途中T:MQの入ったケースとダミーのケースを分散させ二人を引き離したはいいものの、湾内の水流操作で出せる水流の上限が3本だと誤解していたこと、学園都市にはやろうと思えば影から水流の確保が出来る排水溝があらゆる場所にある学園都市の構造を把握していなかったことが仇となり、排水口に忍ばせた4本目の水流で作られた水泡に自分の頭ごと閉じ込められ、さらに水流操作の水を吸い取ると内部破裂を起こしてしまう特性を忘れて残ったT:GD全ての吸水パイプで吸い取ったために全機が全滅。
馬場は悪あがきで最後のT:MQを起動させるが、これまた泡浮の能力を念動能力だと誤解していたことが仇となり、T:MQは流体反発により高い場所が飛べなくなってしまう。
二人の宣言通り馬場は御坂妹の在り処を聞き出すことも出来ないままT:MQのデータを奪われたのだった。
手数がなくなった馬場は本音である「能力者に対する妬み嫉み」を吐き散らすも、湾内からビンタを受けて逆に説教されてしまう。
それでも性懲りもなくその場から逃げ出した馬場は自棄糞になり最終兵器T:MTを起動、二人に復讐しようと目論むが、怪我を追った婚后の姿を見て駆け付けてきた激昂状態の「本物の」御坂が目の前に現れる。
最初は御坂妹だと思って舐めてかかったがこれまた見当違いであっさり撃破された挙げ句、食蜂に操られている可能性を懸念されて本体への攻撃こそ見逃されたものの残された通信機能で「これ以上自分の仲間に手を出したら潰す」と脅しをかけられ降参した。
なおアニメではマジギレした美琴はしばらく表情が見えないように描写され、いざ顔を見せた際には目からハイライトが消えていた。口調も恐ろしく冷淡に変わっており、本気で彼女を怒らせた際の恐ろしさを改めて認識させることになった。
主要キャラの婚后に卑怯な手段を使っただけにとどまらず暴行まで加えたことから彼に怒りを覚え、馬場を殴りたい、もしくはコテンパンに痛めつけられて欲しいと願った読者や視聴者は非常に多かった。それだけに断末魔含む林氏の迫真の演技はキャスト陣や視聴者からも高い評価を得ている。
結局は前々作の一部幻想御手使用者や前作のラスボス有富春樹と全く同じ「能力者への僻み」が行動原理なのだが、バルーンハンターの成果からもわかるようにデータが有れば有能なのは間違いなく、彼の敗北も交戦した湾内と泡浮がバルーンハンターに出場しなかったデータ収集対象外の相手で、どちらも両者の能力を読み違えたのにそのまま起因している。
典型的な小悪党ではあるものの事前にデータ収集をしていれば彼女たちですら敗北は避けられなかったであろう強敵だったのは確かである(ただしそれもレベル3~4が相手だった時に限る)。もっとも暗部の人間らしく彼が最もいい意味で成果を出したバルーンハンターでの勝利にあんまり嬉しそうではなかったのが皮肉だが…
容姿の変化
登場媒体毎に容姿が変わっており、ファンからは「アニメ出演のためライザップで鍛えた」とネタにされている。