高槻市交通部
たかつきしこうつうぶ
利用者からは高槻市営バスと呼ばれることが多い大阪府内唯一の公営バス。
高槻市営バスの歴史は戦後の1954年に始まる。それまで市内の路線バス事業者として日乃出バスという会社があり、当時市内に路線を持っていた阪急バスが日乃出バスを一旦買収し、自社路線を加えた上で高槻市に事業を譲渡して、市営バスとなった。
かつては市外にも路線を持ち、大阪府内も飛び出して京都府の亀岡駅までを結ぶ長距離路線もあったが、1980年代までに廃線となっている。2021年現在空谷橋(からたにばし)バス停のみが高槻市外の京都市西京区に所在し、概ね1~2時間に1本程度のバスが停車する。
営業所は芝生(しぼ)営業所と緑が丘営業所の2箇所で、JR京都線を境界にして南北に担当地区が分かれているほか、各地に車庫がある。
近年全国の公営バスで行われている営業所ごとの民間バス会社への委託は行われていない。
路線は基本的に市内に所在するJR・阪急の駅と市内各地を結び、系統番号は路線単位ではなく行先単位で付与されるため、部局内では行先番号と呼んでいる。このため同じ路線でも往路と復路で行先番号は異なる。
運賃は大人220円、子供110円の均一制だが、市北部の山間部へ向かう路線では対距離制の地域がある。専用ICカードの「Tsukica」がある。
行先番号53・54・81・82・91・92・94の系統とその復路では声優の福山潤が車内放送の声を担当している。
JR高槻駅南発着系統
ほぼ全ての系統が阪急高槻駅を経由する。
高槻駅南行の行先番号は1。
行先番号 | 行先 | 主な経由地 | 備考 |
---|---|---|---|
4 | 阪急富田 | 津之江 | |
7 | 上牧 | 野田・萩之庄南・国道上牧西 | |
7A | 上牧 | 野田・萩之庄南・道鵜町 | |
12 | 道鵜町 | 野田・萩之庄南 | |
13 | 六中前・前島 | 野田 | 2012年4月まで終点の前島停留場での方向転換の誘導のため誘導員が東天川停留場から添乗していた。 |
14 | 六中前 | 野田 | |
15 | 北大塚 | 沢良木町 | |
15A | 北大塚 | 野田・六中前 | |
16 | 下田部団地 | 沢良木町 | |
17 | 車庫前 | 市役所前・城西町 | 芝生営業所への出入庫系統。 |
17A | 車庫前 | 城西橋・富田東・芝生住宅前 | |
17B | 車庫前 | 下田部団地 | |
18 | 富田団地 | 城西町・車庫前 | |
19 | 玉川橋団地 | 沢良木町 | |
20 | クリンピア前島 | 野田・六中前 | |
22 | 柱本団地 | 市役所前・城西町・唐崎西口 | |
23 | 柱本団地・三島江循環 | 市役所前・城西町・唐崎西口 |
阪急高槻駅止まり
阪急高槻駅行の行先番号は3。
往路はJR高槻駅南から出発し、復路はJR高槻駅南を経由する。
行先番号 | 行先 | 主な経由地 | 備考 |
---|---|---|---|
32 | 上成合 | 八丁畷・鞍手橋 | |
33 | 川久保 | 八丁畷・鞍手橋 | 32系統の終点の上成合から更に山間部へと入る路線。上成合-川久保は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行される。 |
34 | 梶原東 | 八丁畷 | |
56 | 別所本町公園 | 八丁畷 | 民間バス会社が運行していた大型団地サンハイツ高槻の住民用送迎バスが運行していたバス会社の撤退で無くなる事に伴って開設された路線。 |
57A | 寺谷町 | 八丁畷・日吉台口 |
JR高槻駅北発着
JR高槻駅北行の行先番号は11。
行先番号 | 行先 | 主な経由地 | 備考 |
---|---|---|---|
5 | JR富田駅 | サンスター前・明治大阪工場前 | ほぼ全区間で国道171号線を通るため、通称は国道線。 |
5B | JR富田駅 | サンスター前・郡家・岡本 | 運転本数は平日2本、土休日1本のみ。 |
50 | 下の口循環 | 緑が丘・下の口 | |
51 | 塚脇循環 | 緑が丘・大蔵司 | |
53 | 原大橋 | 緑が丘・上の口 | |
54 | 上の口 | 緑が丘 | |
57 | 寺谷町 | 緑が丘・芝谷東 | |
11 | 緑が丘→JR高槻駅北 | 真上 | 出入庫系統。2021年4月改正でJR高槻駅北発の入庫便が無くなったため片道運行。 |
60 | 田能 | 緑が丘・上の口・原大橋 | 原大橋-田能間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
61 | 中畑回転場 | 緑が丘・上の口・原大橋・田能 | 原大橋-中畑回転場間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
62 | 二科 | 緑が丘・上の口・原大橋・田能西条 | 原大橋-二科間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
63 | 杉生 | 緑が丘・上の口・原大橋・田能 | 原大橋-杉生間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
65 | 日吉台循環 | 下天神・日吉台口・中央公園 | |
66 | 日吉台西 | 下天神・日吉台口・中央公園 | |
67 | 平安女学院大学 | サンスター前・二中前 | |
直行 | 平安女学院大学 | ノンストップ | |
68 | 平安女学院大学東 | サンスター前・二中前 | |
70 | 関西大学 | サンスター前・二中前・平安女学院大学・上奈佐原 | 平安女学院大学-関西大学間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
直行 | 関西大学 | ノンストップ | |
73 | 萩谷 | JR富田駅・岡本・関西大学・萩谷総合公園 | 奈佐原-萩谷間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
72 | 奈佐原循環 | JR富田駅・岡本・南平台 | |
74 | 西塚原 | JR富田駅・岡本・阿武野高校前 | |
82 | 上の池公園 | JR富田駅・岡本・日赤病院前・公団阿武山 | |
91 | 公団阿武山循環 | JR富田駅・宮田公民館前・大阪医科歯科大学(薬学部) | |
92 | 上の池公園 | JR富田駅・宮田公民館前・日赤病院前 |
JR富田駅発着
JR富田駅行の行先番号は5
行先番号 | 行先 | 主な経由地 | 備考 |
---|---|---|---|
71 | 関西大学 | 岡本・奈佐原 | 奈佐原-関西大学間は運賃が対距離制のため、整理券発行機を取り付けた車両で運行。 |
74A | 西塚原 | 宮田公民館前 | |
81 | 公団阿武山循環 | 岡本・大阪医科歯科大学(薬学部)・日赤病院前 | |
94 | 大阪医科歯科大学(薬学部) | 宮田公民館前・公団阿武山 | |
直行 | 大阪医科歯科大学(薬学部) | ノンストップ |
阪急富田駅発着
阪急富田駅行の行先番号は4
行先番号 | 行先 | 主な経由地 | 備考 |
---|---|---|---|
18L | 富田団地東 | 富田支所・西町 | 阪急富田駅行は4R |
18L | 富田団地東循環 | 富田支所・西町・車庫前 | 阪急富田駅行は4L |
18R | 富田団地東循環 | 富田支所・栄町・車庫前 | 阪急富田駅行は4R |
28 | 芝生住宅東口 | 富田東 | |
36 | 芝生住宅・三中前循環 | 富田東・芝生住宅・三中前 | |
37 | 芝生住宅東口 | 富田東・芝生住宅 | |
38 | 芝生車庫前 | 富田東・芝生住宅 | |
38 | 芝生車庫前→阪急富田駅 | 芝生住宅東口・栄町 |
いすゞ・日野・三菱ふそう・日デの4メーカーを導入しているが、西日本車体工業の廃業まではいすゞ+西工・三菱ふそう+西工の組み合わせを好んで導入していた。
大型車メインだが、中型ロングを含めた中型車やポンチョ、リエッセといった小型車も存在する。阪急富田駅発着路線は中・小型車専用。
京阪バス:市内に高槻営業所を持つ(最寄りのバス停は竹ノ内町)。JR高槻・阪急高槻市〜枚方市駅線に北大塚バス停があるが、市営バスの北大塚終点とは異なり、その西側の国道170号線沿いにある。
阪急バス:市内に柱本営業所を持つ。こちらも市営バスの同名のバス停(西塚原・公団阿武山方向のみ)とはまったく異なる場所に塚原口というバス停があるが、阪急バスの塚原口があるのは市境を跨いだ茨木市である。他にも以前は茨木営業所がJR茨木とJR富田を結ぶ65系統を運行していた。
高槻やよい:高槻市内にはやよい軒が存在し、ファンによる非公式で聖地とされたが、2016年のふるさと納税開始時に高槻市がまさかの公式化を行い、2022年10月より市政80周年事業として高槻やよいとはにたんを描いたラッピングバス「高槻やよいライナー」が芝生営業所で運行している。