概要
麻生邦彦とは、零シリーズの登場人物。
人物
江戸時代末期から明治時代に活動が確認される科学者。異界・霊界の存在に興味を持ち、独自のアプローチで研究を行っていた。彼の研究成果として、射影機・霊石灯など本作プレイヤーにとって欠かせないアイテムの開発が挙げれらる。
科学者とはいえ、異界や心霊の存在を科学で証明しようと試みていたことから、彼は当時の学界ではいわゆる異端児と見做され、変人扱いされていた。(一応、明治初期には西洋科学を導入する流れで、催眠術や降霊術・超能力などのスピリチュアリズムに傾倒した科学者が、オカルトを科学で実証を試みる動きがあった事から、彼が科学者を名乗り、功績を残す地盤は残されていたと言えるかもしれない。)
作中に登場する射影機などの対霊アイテムは、彼の死後、関係者による貸与・寄贈・紛失・骨董収集家の嗜好品としての取引などの形でも全国各地に散らばることとなる。
経歴
文献や写真の中での登場が主ではあるが全シリーズを通して間接的に関わっている。
濡鴉の巫女では、ムービーで生前の姿で登場しており、台詞もある。異界を映す写真機の研究中に、日上山の習俗に関心を持ち、招かれる形で結ノ家を訪れる。青年期の顔立ちは放生蓮と瓜二つであり、山で出逢った黒澤逢世に好意を抱いていた。(幼少期には白菊から好意を寄せられている罪な男である)
また、発明に使う鉱石の採取などの目的で朧月島を訪れておる。島のサナトリウム・朧月館の一角に「麻生記念室」という資料室も存在しており、ここには1980年代になっても作動する射影機が残されていた。
その後、射影機などの実用化に成功した彼は、同時に機械の使用者が被る副作用の危険性も認識していた。そこで親友の民俗学者・真壁清次郎に試作型の射影機を渡した後、氷室邸を訪れて完全な射影機を完成させ、消息を絶った。