白菊
しらぎく
第二次世界大戦中に日本海軍が運用した機上作業練習機。九州飛行機が開発・製造を担当し、機体略番はK11W(Wは九州飛行機の母体となった渡邊鉄工所に由来する)。九〇式機上作業練習機の後継である。単発機ながらパイロット含め定員5名が搭乗できた。
1942年(昭和17年)制式採用。翌年から試製白菊(K11W1)として製造が開始され、後に白菊11型と改称された。このほか、教官席を廃止した白菊21型(K11W2、当初の名称は試製白菊改)が制式採用されている。
低速だが汎用性に優れ、太平洋戦争後半に練習機や偵察機としての任務のほか、連絡、輸送、対潜哨戒等様々な任務に用いられ、最終的に798機が製造された。沖縄戦で特攻機として使用されたこと、終戦後に緑十字飛行(終戦処理のため緑十字を機体に描いて飛んだ日本機、上記の画像を参照)に使用されたことでも知られる。
戦後の残存個体として、1978年11月に伊勢湾(伊勢市沖)から引き揚げられた機体が知られる。靖国神社に貸し出された後、岐阜県関ケ原町の関ヶ原メナードランドで展示されていたが、閉園のどさくさで行方不明になったという。
CV:高森奈津美
人型見という名前の顔のない人形を持っており、人の心を読んでいるかのような謎めいた言葉でしゃべりかけてくる。
ネタバレ注意
江戸の後期、日上山信仰が行われていた時代の人物。
日上山と同様の信仰を持つ「陽炎山(かぎろいやま)」の幼巫女。
幼いころから人を見るだけで考えを読む看取りの力を持っていたが、異様な容姿や体が弱いことから、長くは生きられないといわれていたため、7歳になる前に人柱になることを決意する。「強い柱」を求める日上山に「箱入り様」として送られた。
深羽と同様人の心が見えすぎるため、外見よりも大人びた振る舞いをする。
かつて幼少期の麻生博士とよく遊んでおり、彼に恋心を抱いていた。
柩籠に入る際に麻生博士に遺髪を寄香として遺し、いずれ幽婚で再会することを約束して人柱となった。
しかし、寄香を受け取った麻生少年だったが、幼いころの祭りのさなかの非現実的な出来事を夢の中のことだと思っていた。
逢世の見合い写真を撮るために山に入った麻生博士は形代神社を通るが、白菊の存在には気づかずに下山することになる。
日上山の中腹の柱として地中深くに埋められている白菊は、寄香を持つ者が再び訪れるまで、神隠しに遭った子供と共に永遠の遊びを繰り返すことになる。
余談
これらのことを総合すると日上山・陽炎山の信仰の元ネタは白山あるいは木曽御嶽山ではないかと思われる。
前者は水神かつ生者と死者との間を取り持つ巫女神である菊理姫を祭り、菊酒伝説や大乗寺湧水伝説など聖地と繋がる水という信仰が根強い。又明治の神仏分離以前の白山権現はイザナミとキクリヒメが合わさった神格であった。
後者は行者は死後霊神として御嶽山に帰るという信仰があり多くの霊神碑が建立されている。また陽炎を神格化した摩利支天も祀られており、これらの木曽御嶽信仰は演者の故郷山梨県にある甲斐駒ヶ岳にも、開山者が御嶽行者だった事からそのシステムがほぼ丸ごと持ち込まれた。また、同じ演者が演じているキャラに片品紡というキャラクターがいるが、木曽御嶽信仰で重要視される普寛霊神開山の四山のひとつ「武尊山」は片品村にある。なお、当作品の主要人物として黒澤逢世という人物もいるが、木曽御嶽信仰の2つの御嶽神社の一つで、かつ御嶽教と並ぶ木曽御嶽信仰の二大教団の一つである木曽御嶽本教の本拠地は「黒澤御嶽神社」である。
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