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1931世代

せんきゅうひゃくさんじゅういちせだい

1928年に生まれ、1931年にクラシックを迎えた競走馬の世代。
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概要編集

※年齢表記は2000年以前の旧年齢表記に従う。

1928年(昭和3年)に生まれ、1931年(昭和6年)にクラシック競走を走った競走馬の世代。

但し、当時の日本競馬においてはクラシック競走に相当する競走は創設されていない。


当時の日本競馬は各地域の団体によって施行されていた。

東京ではアスコツトとハクリユウが活躍した。

アスコツトは5歳時に、初代ダービー馬ワカタカと二戦したがどちらも2着に敗れている。しかし、翌6歳では重賞を4連勝している(横浜特別では70㎏の酷量を背負った)。引退後は、馬術競技馬として1936年ベルリンオリンピックに出場している。

ハクリユウは種牡馬として、'39菊花賞馬のマルタケを輩出している。

鳴尾では牝馬のロビンオーは牝馬限定重賞や帝室御賞典を制した他、繁殖牝馬として'50二冠馬クリノハナや変則二冠馬・顕彰馬トキツカゼを送り出している。


アメリカでは、ハンデキャップを総なめにしたエクイポイズや、二冠馬となったトゥエンティグランドが活躍している。トゥエンティグランドはライバルのメイトとクラシック戦線でしのぎを削った。


フランスでは仏競馬史上の名牝と謳われるパールキャップや一大父系を築いたトウルビヨンがいる。

パールキャップは牝馬三冠競走を制しただけでなく凱旋門賞をも制し、牡馬相手にものともしない活躍ぶりであった。トウルビヨンはクラシックの途中から脚部不安を抱え、凱旋門賞も凡走、無念のリタイアとなったが、種牡馬として一大父系を築いた。この父系からは日本に輸出されて活躍したパーソロンがおり、ここから三冠馬シンボリルドルフ天皇賞メジロアサマが出ている。


主な競走馬編集

※日本馬は五十音順、海外馬はアルファベット順に記載。

※勝鞍や表彰は当時の名称で記載する。


日本編集

※☨は現在は廃止された競走を表す。


主な競走馬

馬名主な勝鞍備考
アスコツト☨'33中山四千米競走、'33目黒記念(春)、'33帝室御賞典(目黒・春)引退後、馬術競技馬に転向
ハクリユウ☨'31横浜特別(秋)'31帝室御賞典(目黒・秋)、☨'31各内国産馬連合競走(目黒・秋)、☨'32中山四千米競走、'32目黒記念(春)
ロビンオー☨'31各内国産古馬競走(鳴尾・秋)、☨'31牝馬連合競走、'32帝室御賞典(鳴尾・春)

海外編集

※勝鞍の太字は現在のG1/GⅠ斜体は現在のG2、☨は現在は廃止された競走を表す。


馬名主な勝鞍備考(表彰など)
エクイポイズ'32ホイットニーステークス'32メトロポリタンハンデキャップ、'33メトロポリタンハンデキャップ'33サバーバンハンデキャップなど'33ニューヨークハンデキャップ二冠馬、アメリカ殿堂馬
パールキャップ'30ロベールパパン賞'30モルニ賞'31プール・デッセ・デ・プーリッシュ'31ディアヌ賞'31ジャック・ル・マロワ賞'31ヴェルメイユ賞'31凱旋門賞'31フランス牝馬三冠
トウルビヨン'31グレフュール賞'31オカール賞☨'31リュパン賞'31ジョッケクルブ賞トウルビヨン系の祖
トゥエンティグランド'30ケンタッキージョッキークラブステークス'31ウッドメモリアルステークス'31ケンタッキーダービー'31ベルモントステークス'31ドラヴァーズステークス☨'31サラトガカップ'31ジョッキークラブゴールドカップアメリカクラシック二冠馬、アメリカ殿堂馬

前後の世代編集

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