もしかして→AED
概要
『F-ZERO X』から登場。
ネオキョートシティにある謎の組織「EAD(イー・エイ・ディ)」に所属する科学者シーゲル・キューポン博士によって開発されたアンドロイド。「完璧なアンドロイド」をコンセプトに開発された彼の性能テストのために『F-ZEROグランプリ』に参戦している。
首と胴体が一体化したような流線型の恰幅の良い胴体に対し、筋肉質でたくましい手足、ものすごく既視感のある立派な口髭を蓄えたオッサン顔が特徴(ただし、目元はどちらかというと開発者の方に似ている)。
一人称は「私」で、丁寧なですます口調で話す紳士的かつおおらかな性格。『GX』でのヒーローインタビューによると、好物はイタリア料理。人間になることを夢見ており、オーバーオールを着て毎日楽しく過ごしてみたいとのこと。また、グランプリ優勝による性能テストのクリアと優勝賞金による開発予算の増加により量産化も決定し、下記の専用EDでは10体のEADたちがケーキを作って食べる姿が描かれた。その他、サインの注文には手書きコピー機能のテストも兼ねて写真のようにそっくりな自身のスケッチを添えて応えてくれる。
なお『F-ZERO GX』までは「Mr.EAD(ミスター イー・エー・ディー)」、アニメ『F-ZERO ファルコン伝説』以降は「EAD」の表記となっている。
搭乗マシン
マシン名 | グレートスター(GREAT STAR) | 重量 | 1,870kg |
---|---|---|---|
性能評価 | ボディE/ブーストA/グリップD | マシンナンバー | 09 |
エンジン | EAD152×2 | 製作 | シーゲル・キューポン |
マシンの開発はパイロットのEAD同様にシーゲル博士が担当しており、EAD自身も「私の兄弟です・・・」と紹介している。三大性能評価が「EAD」の語呂合わせになっている。パイロットがアンドロイドなので操作性が重視されず極端に扱いにくいが、加速とブースター性能はかなり良い。重量の割にボティも弱いので、超上級者向けのマシンといえる。
ファルコン伝説でのEAD
CV:岩田安宣
主人公リュウ・スザクと同じ高機動小隊の隊員として登場。原作同様アンドロイドであり、性能テストのために銀河宇宙連邦に所属している。
地味にバックルのスターも表情豊かだったりする。
ゲーム版と異なり一人称は「オイラ」で、ややカタコトの口調で喋る。普段はあまり感情的になることはなく、隊内では来客のお茶出しや力仕事などを黙々とこなしながら隊員たちのサポートを行う、縁の下の力持ち的存在。また、嘘をついたり隠し事をすることを苦手としており、歌手ケイト・アレンの護衛任務の際には、彼女の歌を純粋に気に入り、最終的には身を挺して彼女を守り抜いた。これによりEADは全壊してしまうが、直様外見そのままにバージョンアップされた新個体が送られ、再び隊員として活動している。バージョンアップにより記憶がリセットされてしまったが、変わらずケイトの歌を好んでいる。
また、女性限定のレディースレースに参加するジョディやルーシーを護衛するために女装した姿がどう見てもカメ族の王様にしょっちゅうさらわれるお姫様のコスプレだったり、爆発する建物から脱出する際に拳を上げて大ジャンプしたりなど、こちらでも元ネタのオマージュが随所に見られた(両足のジェットを考えるとアノ映画の要素とも言えようか…)。
テーマソング
ムービー「Mr.EAD's Baking Class(Mr.EADのお菓子教室)」
余談
- 名前の由来である「EAD」は、任天堂のソフトウェア開発部署のひとつ「情報開発本部」の英訳「Entertainment Analysis and Development」でもある。開発者である「シーゲル・キューポン」も、同社のプロデューサーで『スーパーマリオ』シリーズの生みの親でもある宮本茂氏がモデルとなっている(シーゲル=茂、キューポン=宮(きゅう)、本(ぽん))。
- 『F-ZERO X』では、上級クラスのEDにてマスク(人工皮膚)の下のメカメカしい素顔を顕にした。
- 同じく『X』では、全てのグランプリを制覇した特殊ムービーとして、3DモデルのEADがダンスをする姿が描かれている。何気にF-ZEROパイロットの中では最も早くフル3D化されたことになる(次点は大乱闘スマッシュブラザーズに参戦したキャプテン・ファルコン)。