Quasar(MARVEL)
まーべるのくえーさー
※pixivの検索結果「クエーサー + MARVEL」「クエーサー + マーベル」
MARVELコミックのキャラクター。
1979年の『Incredible Hulk vol.2 #234』で初登場し、個人タイトルも刊行されている。
全宇宙の知識を司る「イーオン(Eon)」が創ったリストバンド「クァンタム・バンド(Quantum Bands)」を両腕に着け、膨大なエネルギーで戦うコズミック系ヒーロー。
ただし認められないと着けた瞬間に焼け死ぬ。
ストーリー上で初めてバンドを使ったのはマーベル・ボーイことロバート・グレイソン。
正気を失いファンタスティック・フォーと戦闘中にエネルギーが暴走して死亡(後にそれが別人だったことにして再登場)、バンドは回収されていた。
「クエーサー」はこれまでに都合4人が名乗っており、最も期間が長いのは初代。
初代
本名:ウェンデル・ヴォーン(Wendell Elvis Vaughn)。
S.H.I.E.L.D.の養成所出身のエージェントで、コードネームとして「マーベル・ボーイ」を名乗っていた。トニー・スタークの所有する研究所でバンドを警備する任務に就いていたところをA.I.M.に襲撃され、やむを得ずバンドを着用。
実験で着けた他エージェントが死亡したのを目撃していたため一か八かだったが、以前上司にどんな犠牲を払ってでも勝つ意志が欠けていると判断されており、実はそれこそがバンドに認められる条件だった。
力を得た彼は「マーベルマン」、次いで「クエーサー」と名乗り、またロバートが育った天王星でイーオンから宇宙の守護者としての立場や異次元「量子ゾーン(Quantum Zone)」を介したテレポートなどを学び、地球に帰還後はアベンジャーズに加入した。
その後「ネガティブ・ゾーン」の支配者・アニヒラスに殺害され、バンドも奪われてしまったが、彼自身は量子エネルギーとして生存し、後に肉体を取り戻し復活。
半ば引退し、途中からバンドも四代目に譲りメンターとなり、彼女が行方不明になった後は再びバンドを着けて活動を再開したものの、現在はブラックホールに閉じ込められてしまっている。
二代目
本名:ファイラ・ベル(Phyla-Vell)。
マー・ベル / 初代キャプテン・マーベルの娘で、自身も四代目を名乗ったこともあるが、三代目を名乗った兄のジェニスと同じく彼の遺伝子を用いて造られた存在。
ムーンドラゴンことヘザー・ダグラス(ドラックスが人間だった時の娘)とはカップルで、2人で行動するシーンが多い。
ピーター・クイル / スター・ロード、リチャード・ライダー / ノヴァとともにアニヒラスと戦っている最中にバンドを奪ったことで弱らせ、勝利に貢献。「クエーサー」を受け継ぎ、ヘザーと2人でガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーに加入した。
しかし、直後に死亡したヘザーを生き返らせるためにバンドを手放し、代わりに死の化身と契約。「マーティル(Martyr:殉教者)」と名を改めた。
その後はやや攻撃的な方法ながらもガーディアンズやアダム・ウォーロックに協力、最期は彼らを庇ってサノスに殺害された。
最近になって復活し、第6期ガーディアンズに再加入している。
四代目
本名:アヴリル・キンケイド(Avril Kincaid)。
S.H.I.E.L.D.のエージェントとして、ヴィランを収容する刑務所に見せかけた街「プレザントヒル」で働いていたが、ヘルムート・ジモとポール・エバーソル / フィクサーが起こした暴動を機に、街の危機管理として、引退して同じく働いていたウェンデルからバンドをもらい襲名した。
しかしチタウリの攻撃で昏睡状態になっている間に、スティーブ・ロジャースがヒドラを支配。彼が地球から追い出していたヒーローたちを帰還させるために、目覚めた彼女は命を散らすのだった。
復帰したウェンデルは宇宙のどこかで彼女の面影を見ているため、生存が示唆されており、最近になって復活。第6期ガーディアンズに途中加入した。
MCU版
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のゲストに「クアズ(Quaz)」というスペルが似ているキャラクターがおり、一部海外ファンは「彼こそがクエーサーなのでは?」と考えていたが、特に関係はなかった。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』では、ハイ・エボリューショナリーの実験体としてファイラが登場。終盤お披露目された新生ガーディアンズの一員となった。
以下、最新作の内容につきネタバレ注意!
『マーベルズ』中盤、カマラ・カーン / Ms.マーベルの使っているバングルを見たキャロル・ダンヴァース / キャプテン・マーベルにより、それがクリーに伝わる太古の遺物「量子バンド」であることが判明。
望み通りの2地点間を結ぶゲートを創り出すことができ、現在宇宙中で使われている(主に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで見られた)ワープ航路の基礎になった、という代物だが、カマラが初登場したドラマ『ミズ・マーベル』にて語られた通り、本来は2つが対となって初めて安定する。
ヴィランのダー・ベンはとある目的のためにバンドを探すが、既に2つはバラバラになっており、地球に渡ったものを約80年前にカマラの曾祖母アイシャが発掘(クリー人と同じ青肌の石像に嵌まっていた)、現代になってカマラが使用していたため、もう片方に自前のハンマーで過負荷を加え、不安定な状態で使用していた。
※発掘現場の床に組織としてのテン・リングスらしきマークが描かれており、アイテムとしてのテン・リングスとの関わりも示唆されている。
最終的にダー・ベンが2つをそろえるも(おそらくコミックと同じくバンドに認められなかったため)全身が燃え尽きて死亡。
さらに暴走でゲートが別アースとつながってしまったが、バンドをそれぞれ付けたカマラとキャロルからエネルギーをもらったモニカ・ランボーの尽力で閉じられ、以降はそのまま2人で分かれて所有することになった。