エージェンツ・オブ・アトラス
えーじぇんつおぶあとらす
MARVELコミックに登場するヒーローチームの1つ。
大きく分けて第一期・第二期の2バージョンがあるほか、ここでは元になった「G-MEN」についても述べる。
リーダーは共通して、MCUにも登場しているジミー・ウー(同シリーズでの活躍は後述)。
文字通り"もしも"の世界を描いた「WHAT IF...? Vol.1 #9」に登場。
MARVELコミックの前身である1950年代のアトラス・コミックスのキャラクターが主要メンバーで、「もしもその時代にアベンジャーズがいたら?」というコンセプトで集まった。
メンバー
- ジェームズ・“ジミー”・E・ウー(Jimmy Woo)
リーダー。中国系アメリカ人のFBI捜査官。
元のコミックでは「イエロークロウ」という東洋の暗黒界にその名を轟かせている(マンダリンと同じような)ヴィランと戦っていた。
- スワン(swan)
イエロークロウの孫娘。祖父の悪事を嫌い、ジミーに情報を流していた。
- ヴィーナス(Venus)
ギリシャ神話のオリュンポスの一柱。
人間の感情の起伏をコントロールでき、それを私利私欲のためではなく多くの人々のために役立てようと人間界に降り立った女神。
- ケン・ハル / ゴリラマン(Gorilla-Man)
アフリカを探検中に、未知の力で怪物に変身してしまった。
ゴリラ由来の巨体・怪力を有するが、人間レベルの頭脳は残っており、言葉は通じる。
- ジェーン・オブ・ザ・ジャングル(Jann of the Jungle)
ジャングルを乱す輩と戦う女戦士であり、秩序と平和を守る女神。
- ヒューマン・ロボット/ M-11
元は製造時に細工され、創造主たちを殺してしまったロボット。鋼鉄製ボディと怪力が武器。
自ら海に飛び込み機能停止していたが、ヴィーナスらにより再起動した。
- ハル・チャンドラー / 3-Dマン
兄のチャックの姿がメガネに焼き付き、それを呼び出して合体、超人的なパワーとスタミナを持つヒーローに変身する。
彼は初出が1977年。
- ロバート・グレイソン / マーベル・ボーイ(Marvel Boy)
科学者の父親がナチスから逃走中に死亡(元コミックでは生存)し、1人天王星に流れ着いた少年。現地でエターナルズに育てられ、もらった「クァンタム・バンド(Quantum Bands)」を手に地球に帰還、宇宙由来の力で戦っていた。
しかし事故で天王星の都市が壊滅したことで発狂、ファンタスティック・フォーとの戦闘中にバンドの暴走で死亡した。
28年後の2006年、「エージェンツ・オブ・アトラス」として正史世界に登場。
チーム名は前述の「アトラス・コミックス」と、ジミーが元々率いていた組織「アトラス・ファウンデーション」のダブルミーニングになっている。
メンバー
- ジミー・ウー
- ゴリラマン
- ヒューマン・ロボット
- デルロイ・ギャレット・ジュニア / 2代目3-Dマン
- ヴィーナス
実は海魔サイレンが化けている。
- ロバート・グレイソン / ウラニアン(Uranian)
上記で死亡したのは偽物だったらしく、復活。
地球上では天王星の大気が詰まった宇宙服を着用し、食事は食道が裏返って取るらしい。
- ナモーラ・ザ・シービューティー
新規加入。アトランティス人と地上人との混血である女性戦士。
従兄で幼馴染のネイモア・ザ・サブマリナーが地上でナチスと戦っているのを知り、自分も地上に出て戦うように。彼同様、水中での活動と怪力、足首の翼での飛行能力を有する。
2019年の、マレキスが地球侵略を試みる『War of the Realms』に際して集められた。
ライターの趣味により、新規メンバーのほとんどがアジア系。
フェイズ4に入ってから主に第2期のメンバーが続々と登場しており、ヤングアベンジャーズ同様、こちらも将来的に結成されると予想されている。
以下デビューの作品順。
- ジミー・ウー
演:ランドール・パーク、吹替:宮川大輔(映画)/ 松本忍(ドラマ)
『アントマン&ワスプ』で初登場。
元はS.H.I.E.L.D.のエージェントで、その崩壊後はFBIに移動し、アベンジャーズの内乱で自宅軟禁処分となったスコット・ラングの監視を担当していた。
が、彼は隠れて外出しており、刑期満了までそれを見破れなかった。
ドラマ『ワンダヴィジョン』で再登場。
ワンダ・マキシモフが起こしたウエストビューの事件に最初に対応した1人で、超自然的な案件に戸惑うも、ダーシー・ルイスやモニカ・ランボーとも協力して解決と収拾にあたろうとする。
しかし、モニカの上司であるS.W.O.R.D.のヘイワード長官とそりが合わず、さらに長官が裏で進めていたある計画に気づいてしまい、監禁されてしまった。
隙をついて抜け出した後は同業者に連絡し、長官を逮捕。事後処理も担当した。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』にも登場。
しかし吹替キャストの発表時に宮川氏が「新規のセリフは無い」とコメントしたため、カメオ同然であることが日本国内限定で半ばフライング気味に判明、その通り冒頭1カットのみの出番だった。
個別記事参照。
- ナモーラ
演:メイベル・カデナ
ネイモアとともに『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で初登場。
彼が「400年前から生きるミュータント」と設定されたため、彼との血縁関係や共通点はオミットされたが、アトランティス改めタロカン軍の副官として活躍する。