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SCP-2800

えすしーぴーにはちぜろぜろ

SCP-2800とは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。
目次 [非表示]

SCP財団のメタサイトにおいては「NO X-MEN」という標語が掲げられている。

要はただ「火を吹ける」「電気になれる」「透明化できる」などの「ガキが考えたような超人やミュータントは要らない」という意味である。

実際その程度のミュータントごときに苦戦するほど財団は軟弱じゃないし、苦戦するとしても能力以外の特筆点がなければ結局「X-MENでミュータントを捕獲して回る秘密結社かなにかの奮闘記」にすぎない物語になってしまう。

それ故にSCPにはいくつか「ただすごいだけ」なオブジェクトとして許される上限が存在しており、「なんでもありの人型実体」は、「現実改変者」や「魔法などの不思議な力」はちいさな魔女、「凄まじい身体能力を持った人型実体」はアンr…じゃないアベル「死なないし何にでも適応する最強無敵の怪物」はご存知クソトカゲ

そしてただヘンテコなだけならアンダーテインメント博士のミスターズが大人気である。

これより単に凄い!だけなオブジェクトは問答無用で削除されてしまう程であり、逆に彼等より弱いのならミスターズでいいためやはりDVされ消されてしまう。(もちろん多くの記事のように独自性が強かったり、彼等より凄まじい能力でもそこに説得力やドラマ性を持たせられるならそれは大歓迎、或いは記事にするほどではないくっだらない異常性でてんやわんやさせるためにJoke記事やアノマラスがある)

それ故に「その手のミュータントを書きたいならSCPじゃなくてX-MENの二次創作でもやってろ」というようなかなり強めの拒絶として「NO X-MEN」の標語が存在する


その前提を踏まえた上で、このオブジェクトは端的にいうと








サボテンパワーを身につけたスーパーヒーローである。






カ ク タ ス マ ン 、 釘 刺 す 脅 威

"Cactusman, the Spiked Menace."



概要



アイテム番号:SCP-2800

オブジェクトクラス:Safe


SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「カクタスマン」。

とある異常性を有するスコットランド人の男性。本名は「Daniel MacIntyre」(ダニエル・マッキンタイア)。身長187cm、体重76kg、茶色の髪に緑色の目を持つ(メイン画像はあくまでイメージです)。決め台詞、もとい自己紹介は"Cactusman, the Spiked Menace."(カクタスマン、釘刺す脅威。)とのこと。


彼は幼少期に暴力的ないじめを受けており、彼らに仕返しをしてやりたいと考えていたという。また、昔から漫画などが大好きで、その中に登場するヒーロー(特にX-MENなど)に強い憧れを抱いていた。そんなある日、目覚めた彼は自分の異常性に気付き、その力を困っている人のために使うことを決める。以来、正義のスーパーヒーロー「カクタスマン」として悪い奴を懲らしめ、善良な人々の力になるべく活動していたらしい。


なお、彼の証言を基にとある監視カメラの映像をチェックしてみると、確かに夜の地下鉄駅にて強盗らしき男に襲われた女性と子供を救い、警察が到着する前に立ち去ろうとする彼の姿が記録されていた。

実は財団が彼を発見したのも、収容違反を起こした某SCPの再収容作戦の最中、件のSCPを相手に攻撃を仕掛けるカクタスマンが一緒に目撃されたためである。幸いにもSCPの再収容には成功したが、その後彼もまた異常存在であると認定され、回収されたのだった。



さて、ここからは具体的に彼の異常性について紹介していこう。

彼の異常性とは、サグワロサボテンDNAを含むゲノムを有するということ。その性質から、カクタスマンは基本的に人間でありながら、サグワロサボテンの自然な物理的性質と一致する多数の異常な特徴を持っているのだ。

尤も、これだけでは少々分かりにくいので、より具体的にカクタスマンがどんな能力を持っているのか、その全容を列挙していこう。


1.体の表面から素早く2-3cmの棘を生やす。この棘は自然に抜けるが、カクタスマンの意思で分離させることも可能。

2.CAM型光合成(夜に二酸化炭素を取り込んで昼に還元する、乾燥帯に生息する植物によく見られる光合成の手法)ができる。その際にはカクタスマンの体表に気孔のような穴を空けることができる。排泄物の類をこの気孔から排出することも可能だが、この行為はカクタスマン本人にとっては著しく不快だという。

3.体内の水分を常人のおよそ3倍効率的に利用でき、尿素産生は常人の5分の1程度。

4.常人よりも高温や乾燥に対する耐性が高い。

5.他のサボテン科植物との共感能力を持つ。これによりカクタスマンと共感している植物は共にバイタル的に常識的な範囲内で活性化する。


以上の能力が確認されている。



なるほど、確かに普通の人間には真似できない能力の数々である。そういった意味では間違いなく彼は「超人」と言って差し支えないだろう。

……しかし、なんというか……彼も憧れるアメコミのヒーローなどと比較すると、いささか能力が地味というか貧相というか……ぶっちゃけあまりにもしょっぱく、ヒーローとしての活動において特別有効な能力には見えない

圧倒的なパワーも鉄壁のボディも無いし、空を飛んだり猛スピードで走れたりするわけでもない。肝心の特殊能力自体、体から生える棘に「鋼鉄をぶち抜く鋭さ」だの「多数に枝分かれして肉を抉る」だのといった一撃必殺の威力が秘められていることも無く、あくまで棘は普通のサボテンの棘で、出来る事は「自発的に外せる」だけで「飛ばす」ことはできない。

おまけに共感できるサボテンたちは基本的に無口でほとんど積極的に語りかけてきたりはしないらしい。(話すのは「僕サボテン」だの「喉乾いた」くらい)

あくまでも彼は自然界に存在するサグワロサボテンと同じ能力を操れる人間であり、そして自然界にあるサグワロサボテンには人類の脅威足り得る特徴は存在しない。

このような点から鑑みるに、カクタスマンはサボテンの能力を持つ以外は普通の人間と大差ないと言える。人並み以上の知性を持つSCPオブジェクトは大概Euclid以上のクラス指定を受けるにもかかわらず彼がSafe扱いなのも、仮に彼が財団と敵対して収容違反を起こしたとしても、よしんばその正義感が全て演技だったとしても、出来ることといったら「サボテンで殴りつける」を自分の身体で直接できるだけである。

これでは防具どころかちょっとした厚着すら貫徹できるか怪しく、それはつまり他のオブジェクトとは比べ物にならないほど危険度が低い事をも示し結局脅威となり得る存在として認識されなかった。(むしろ"意志があるから"アノマラス扱いを受けていないだけと言える)


確かにカクタスマンは過去に人助けに成功した事もあるが、実際はそれも「その時はたまたま上手くいった」だけ。未知なる存在であるSCPオブジェクトを相手にしても怯まず立ち向かっていった勇気は素晴らしいと思うが、残念ながら攻撃そのものは効いておらず、本人も財団の介入が無ければ危なかったと回想している。町に蔓延る悪党を退治しようとしても、逆に返り討ちに遭ってボコボコにされることも多かったらしい。何せ戦闘面に関しては体から棘が生やせるだけの一般人なのだから当然と言えば当然である。

ちなみに「ヒーローは子供のお手本でなくてはならない」という信条から自ら武器を所持して戦う事は禁じている。やはり心構えは正義のヒーローなのだが、皮肉なことにそのせいで戦力の補強もできていない。無論、だからと言って悪党共が手加減をしてくれることは無い。現実は非情である


しかも、「人の役に立ちたい」という信念と「自分が非力で、殆ど役に立てていない」という現実の板挟みになっているせいで、カクタスマンは慢性的な鬱病や英雄症候群を含む複数の精神疾患に苛まれてしまっており、フラストレーションが爆発すると自傷行為に走るまでに症状は悪化してしまっている。放っておけばいずれは自殺してしまいかねない危うい精神性こそ、(「保護」の理念から)財団にとって最大の懸念事項である。


現在、彼は大きな太陽灯を取り付けた標準的な人型SCP収容房に収容され、定期的に心理学者からカウンセリングを受けながら毎日を過ごしている。また、財団は彼の欲求と精神的負担を解消するため、比較的単純な仕事を与えて職員の助けとなる機会を作っている。念のため厳重な管理下に置かれてはいるが、仕事をこなすことでSCP-2800の意欲と精神状態は改善の傾向が見られている模様。


余談

SCP-001の一つであり、各種オブジェクトが急激に力を増して活性化してしまった世界においては似た能力を持った女性や犬と家庭を築き、また高度な耐熱性や保湿性、水分の高効率エネルギー変換能力に加え、棘の乱射や伸縮等の能力を会得している。


そう、カクタスバース到来である


本体の貧弱さ自体は変わっていないのだが何故か確保できていないとかなんとか


関連タグ

SCP_Foundation

SCP-387-JP - 人命第一を信条とするヒーロー紛いのSCPオブジェクト(の装備品)。しかし、残念ながら彼の正義と財団の理念は衝突することになってしまい、最終的には……。

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