ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

T-10

てーぢぇーしち

冷戦初期のソ連製重戦車。主力戦車の発展により、実質的に史上最後の重戦車となった。
目次 [非表示]

史上最後の重戦車編集

冷戦初期の1954年に実用化した、4人乗りのソ連重戦車


当初は時のソ連最高指導者ヨシフ・スターリン(Iosif Stalin, IS)の名を冠し「IS-8」と名付けられていたが、ニキータ・フルシチョフによる一連の「スターリン批判」の後、重戦車(Tyazholyy tank)の頭文字をとった「T-10」に改称された。


車重は前任のIS-4と比べて10トンほど軽い50トンで、相対的に走行性能に優れたため、ソ連陸軍の機動力を重視する姿勢に適合した。

また、最大250mm厚にも達する強固な重装甲を有したが、搭載するD-25TA 122mm砲の火力は第二次世界大戦中のIS-2とからさほど向上しておらず不足気味だった。


T 10M heavy tank

しかし、1957年以降の改修型「T-10M」では、主武装が2軸砲安定装置付きのM-62-T2S 122mm砲へ換装された上に強力な成形炸薬弾を扱えるようになり、当時最強クラスの火力を得た。


ただ、驚異的な速度で進化する戦車砲や対戦車ミサイルに対して、T-10の防御力は次第に陳腐化。

機動力もソ連陸軍の主力たるT-54には及ばず、その存在価値は薄れていった。


結果、1954年から1966年の間に戦後開発の重戦車として最多の約1,400輌が生産されはしたが、実戦参加は1968年のチェコ動乱のみで他国に輸出されることもなく、後継車の完成を待たずに1990年代には退役を迎えた。


派生型編集

オブイェークト268[object268]

砲塔が除かれ車体は大型化、正面のみ照準可能な152mm砲を搭載する自走砲。試作のみ。


関連タグ編集

ソ連 ソ連陸軍

戦車 重戦車

関連記事

親記事

重戦車 じゅうせんしゃ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 5605

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました