※ここではサン出版→マガジン・マガジンから刊行されていたBL雑誌の元祖的存在「ジュネ」誌について説明する。
概要
1978年10月創刊の「COMIC JUN」(翌年に「JUNE」と改名)を祖とする。
映画、音楽、アニメ、漫画、俳優、など、古今東西のあらゆる耽美系サブカル情報をフォローする、総合BL雑誌としてスタート。
1983年2月には小説に特化した隔月刊誌『小説JUNE』が創刊され、まだ「ボーイズラブ」という総称すら存在しなかった時代の腐女子のバイブル的存在として愛読された。
執筆者も豪華で、長年にわたり竹宮惠子やいのまたむつみなどが表紙イラストを手がけたほか、吉田秋生なども挿絵を執筆したことがある。
萩尾望都、木原敏江、青池保子、山岸凉子もイラストや小品などを描いたことがある。
坂田靖子、いしかわじゅん、荒井理恵、白井理恵子などは連載を持っていた。
読者が投稿した作品を批評する連載コーナーである竹宮惠子の漫画教室や中島梓の小説道場から巣立った作家も少なくない。
現在は雑誌自体は休刊しているが、男性同性愛を退廃的に描いた耽美ジャンルの代名詞として、今も一部貴腐人の間にその呼称は浸透している。
関連タグ
ジュネ:「聖闘士星矢」のキャラクター。車田正美がインタビューを受けた際に誌名より着想。