概要
2019年から2020年にかけて、YouTube originalsとして無料ネット配信されていたwebアニメ。
原作は『魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』等で知られる虚淵玄。アニメーション制作は武右ェ門が担当する。
昨今のロボットのガンプラ等に代表されるプラモデル等は膝を曲げたり等するとその造形美が失われてしまう事から、膝を曲げない体勢でもその良さが保てる様なプラモデルを作りたいという企画から始められ、虚淵氏が少年時代に観た『太陽の牙ダグラム』や『装甲騎兵ボトムズ』における壊れたロボットに強い衝撃を受けたとしつつ、近年のロボットアニメは「壊れる」事が少ない為、『ダグラム』や『ボトムズ』の様な「道具としての魅力」が失われた事を指摘し、従来の様なロボットに美学を見出だしつつも「壊れて、使い捨てられて行くロボット」を描きたかったと述べている。
タイトルにとって代わられるを意味する「オブソリート」を擁するのもその理由から来ている。
1話当たり12分程度の短編で、オムニバス形式で配信される。
エグゾフレーム
本作に出てくるメカ。
突如として現れた異星人『ペドラー』が石灰岩約一トンを所定の方法で置いた箇所に、石灰岩と交換で一台置いていく異星人のテクノロジー。
エリア51等の研究機関でも全く構造などが理解出来ず、ナノレベルを遥かに超える極小規模の技術が使われていると推測されている。
地球外技術の産物の割に、一体一体の基本性能はけっして高くはなく、単純に破壊するだけなら7,62mm弾でも破壊する事が可能。
最高自走速度や馬力も決して大概のロボットアニメの様なハイスペックでは無く、一機当たりの戦闘能力はインタビューによると「戦い方次第でM1エイブラムスに勝つ事も可能」止まり。
但し思考で操作し人型で在る事から、スキーやパルクール等と言った人間が出来るあまねく技術を再現する事が可能。
加えて搭乗者が活動可能な装備さえしていれば素体のままエベレストや海底でも問題無く動作する。
とどめに間接の箇所が若干違う事に慣れる程度で十全な動作を行う事が出来る操作性の高さも在り、既存科学とは全く異なる点にアドバンテージが存在。
これにより川底からの奇襲で米軍に大敗を味合わせ、また公式の正規軍採用はインドの山岳部隊などで行われている。
そして最大のアドバンテージは安さ。本編において「100ドルちょっと」程度の価値の石灰岩1トンを調達さえ出来れば入手出来るその調達コストは、自動小銃一丁すら下回る。
そこに上述の操縦性の高さも相まって、圧倒的な数の暴力と、現行技術での打倒では費用対効果が見合わないという点こそが最大の脅威と為る。
登場人物
関連タグ
高橋良輔 - 企画プロデュースを担当。上述の通り、高橋作品のオマージュ要素が多い。
装甲騎兵ボトムズ - 公式コラボをしており、OPパロディ映像を制作・公開した。
ガンダム・フレーム―現行技術では開発不可能かつ、様々な機種は在るがフレームは共通という点が似通っている。但し、エグゾフレームは異星人由来かつ性能はさほど高く無く大量に入手出来るオーバーテクノロジーで、此方は純地球産で性能は非常に高いが数は極僅かなロストテクノロジー。
メダロット―多種多様な種類は在るが基本フレームはほぼ共通(厳密には二種類)で、異星技術が深く関わっている事が似通っている。但し此方は中枢と為るメダルのみが宇宙からの物で、フレームそのものは人類が生産している。
ゾイドワイルドZERO - 「地球外技術に由来するメカ」「生命体に近い特徴を持つ(というか生命体そのもの)」「異星由来のフレームに、各勢力がそれぞれ外付けデバイスを装備させている」「立体物先行の企画」、極めつけに「アニメの放送時期がほぼ同時期」と、かなり似通っている点が多い。