ポケモン屋敷
ぽけもんやしき
第1世代(RGBP)/第3世代(FRLG)/第7世代(LPLE)
カントー地方のグレンタウンに存在する謎の屋敷。町に存在する建造物の中で最も大きいものとなっており、3階建ての下には広大な地下室も存在している。
かつては、グレンジムのリーダーであるカツラの友人で、同じくポケモン研究の科学者であったフジ博士という人物が住んでいた屋敷であったらしいが、ある事件を機にフジ博士は行方不明となり、現在の半壊した屋敷に人の暮らしている気配は無い。
やがて、ポニータやガーディ、ロコンを始めとするほのおタイプのポケモン(ブーバーに至ってバージョン限定かつ深部にしか出現しない)や、ベトベター、ドガースといったどくタイプのポケモンがいつの間にか棲み着くようになり、人工の建物でありながら強力な野生ポケモンの巣窟となった事から、いつしかこの屋敷は「ポケモン屋敷」という通称で呼ばれるようになるのだった。
なお、この屋敷にはポケモントレーナーもよく出入りしているようだが、その殆どが怪しい者ばかりである。金目の物を手に入れる為に、泥棒があちこちを徘徊しており、フジ博士の遺産といえる研究資料を手に入れようと、どこかの研究機関に所属していると思われる研究員も屋敷内の探索を行っている(後に『LPLE』で研究者だったフジがロケット団に協力していた事実が判明したのを踏まえると、この研究員達もロケット団に雇われていた可能性が高い)。
屋敷の持ち主であるフジ博士自身も、屋敷に何者かが侵入してくる可能性を予測していたのか、内部のあちこちに厳重なセキュリティが設けられている。しかし、屋敷内の仕掛けは些か複雑過ぎる物があり、これ程の仕掛けをしてまでフジ博士が守ろうとしていたのが何なのかは、明らかになっていない。屋敷の至る場所にあるあるものに関する記録や、『LPLE』にて確認出来る地下の最深部に設置された「何か」を培養していたと思われるポッドが、セキュリティの厳重さに大きく関わっている模様。この培養ポッドは、ミュウツーかミュウを連れていると反応する。
フジ博士の日記
・7月5日:ここは南アメリカのギアナ。ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見
・7月10日:新発見のポケモンをわたしはミュウと名付けた
・2月6日:ミュウが子供を産む。産まれたばかりのジュニアをミュウツーと呼ぶことに…
・9月1日:ポケモン ミュウツーは強すぎる。ダメだ…私の手には負えない!
なお、屋敷の地下には、グレンジムの扉を開ける為に必要な『秘密の鍵』と呼ばれる赤い鍵が落ちている。
何故、こんな重要な物が落ちているかは不明であるが、おそらくフジ博士の友人であったカツラが、彼の行方について調べようと屋敷に来た際に、鍵を落としてしまった可能性が高い。
屋敷に起こった真実
上記に記載された日記の内容からも分かる通り、フジ博士の行方が分からなくなったのは、彼が幻のポケモンたるミュウと関わってしまった事が大きく起因している。
数十年前の7月5日、南アメリカのギアナで新種のポケモンを発見したフジ博士は、五日後の7月10日に「ミュウ」と名付けて、グレンタウンにある自身の屋敷へと連れ帰る。しかし、それから約7ヶ月が過ぎた2月6日に、ミュウの中にある無限の可能性を持ったDNAの力に目がくらんだフジ博士は、ミュウの子供として生まれたポケモンに遺伝子改造を施してしまい、『ミュウツー』と名付けた。
しかし、遺伝子改造によって攻撃的になってしまったミュウツーは、フジ博士にとっても手のつけられない存在となってしまい、屋敷を半壊させたミュウツーは何処かへと姿を消し、フジ博士もまた、自らの行いに後悔しながら行方不明となるのだった…。
ポケモン カントー グレンタウン フジ老人 ミュウ ミュウツー シンオウ
名探偵ピカチュウ - 実写映画版では、PCN研究所でミュウツーの研究を行っていたアン・ローラン博士の残した研究記録を主人公のティム・グッドマンとピカチュウが読む(正確にはコンピューターに保存されていたホログラム映像を観る)シーンがあるが、「ミュウツーに壊滅させられた研究所でミュウツーに関する研究の記録を読む」という流れは完全にこのポケモン屋敷のオマージュになっている(記録の付け方も「実験〇日目~」で始まるなど、フジ老人の残した日記を思わせる書き方になっている)。古参のファンほどニヤリとする描写と言えよう。
最強のミュウツー - 『ポケモンSV』で期間限定で行われた最強レイドの1つ。レイドの開始日が9月1日であったことから、古参のファンの間ではポケモン屋敷に残されていた日記の内容との関係を指摘する声が上がっている。