概要
東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる都営自然公園。1917年5月1日に日本で最初の郊外公園として開園した。正式名称は「井の頭恩賜公園」。
園内の大半を占める井の頭自然文化園の中にある水生物館には、ミヤコタナゴやミズグモなどの様々な淡水域の生物が展示されている。
井の頭池
公園内の井の頭池には、井の頭の名を冠する水草(正確には車軸藻類)のイノカシラフラスコモを始め、ツツイトモ、ヒロハノエビモ、トチカガミ、サジオモダカ、ヒメガマ、フトイ、ミクリ、カンエンガヤツリ、ジョウロウスゲ、カワヂシャなどの様々な希少水生植物が群生し、ナマズやギンブナ、モツゴ、オイカワ、ドジョウ、ウキゴリ、クロダハゼなどの魚類や、モクズガニやテナガエビ、スジエビ、ヌカエビなどの甲殻類、マルタンヤンマやコオニヤンマ、オオヤマトンボ、チョウトンボ、コフキトンボ、モノサシトンボ、ハグロトンボなどのトンボ類、カイツブリやバン、鴨類、カワセミなどの水鳥、アズマヒキガエル、ニホンイシガメ、ニホンスッポンなどの様々な生き物達が生息する。
かつては、ソウギョ、鯉、ブラックバス、ブルーギル、アメリカザリガニ、アカミミガメ、コカナダモなどの様々な外来種の影響で、池の生態系は破滅状態だったが、現在は定期的なかいぼり(水抜き)と外来種の駆除が行われ、生態系が回復傾向にある。