幸平創真
ゆきひらそうま
「おあがりよ!」
誕生日 | 11月6日 |
---|---|
血液型 | B型 |
身長 | 171cm→173cm(高等部2年次) |
体重 | 57kg |
スリーサイズ | B87-W70-H86 |
好きなこと | 洗濯 |
好きなもの | 広い風呂 |
料理分野 | 大衆料理(創作) |
CV | 松岡禎丞(アニメ) / 小野友樹(VOMIC)※ |
※ 小野氏はアニメではイサミ役を担当。
本作の主人公である、大衆食堂「食事処 ゆきひら」の跡取り息子。
向かって右の眉に傷がある。赤髪だが漫画では黒髪のような表現のため間違われやすい。
現在、遠月学園高等部2年生(第92期生)。極星寮303号室の寮生。
中学校卒業後は、進学せず本格的に料理の修業をすべく、自宅の食堂で働くつもりだったが、父であり食事処『ゆきひら』の店主の幸平城一郎を超えるための修行として名門料理学校である『遠月茶寮料理學園』に編入する。
編入試験では、試験官を任された薙切えりなとの悶着から、わざと不合格扱いにされてしまうが、その後試験で作った料理をこっそり食べた理事長に不合格を取り消されて入学を果たす。
編入後は中学生時代から着用している学ランをそのまま使い回しており、他の生徒が着用しているブレザーは着ていない。
セレブや一流シェフの子息ばかりが集まり、ただでさえエリート意識が強過ぎる学園において、庶民家庭出身でただ一人の編入生である上に、入学式において『厨房に立ったことのないやつには負ける気がしない』という旨の発言をしたことにより、学園内では身の程知らずで思いあがった人物として嫌悪され、最初の授業でいきなり嫌がらせを受ける等の困難に遭遇するも、その都度自らの料理の腕と独創的発想で乗り越えていく。
マイペースで飄々としているが料理に対する情熱と自信は人一倍。露骨な挑発を受けても滅多に乗ることがなく料理でやり返すが、特に父の店への侮蔑や庶民・大衆向け料理への侮辱には激しい怒りを見せ、料理を以って相手を心身ともにコテンパンに叩きのめす。
しかし自分の店を「ちっちゃい定食屋」、学園のスタンスを「食の上流階級」と評するなど、世間的な目線でものを見る冷静さも持つ。
『厨房に立ったことがないやつに料理では負けない』『店を背負って厨房に立つことに比べたら(誰かとの)料理対決なんか全然苦じゃない』といった言葉から分かるように、料理は発想力と経験が重要という考えの持ち主で、そのスタンスは食材の高級さを重要視する学園内の風潮に正面から対立するものとなっており、最初の食戟でスーパーの安物食品を使った際には、激しいブーイングを受けてしまっている。
そんな中でも全くぶれずに飄々とした態度を保ち、調理しながら相手を挑発するほどの余裕を見せる度胸も持ち合わせる。
物語開始当初は「父に料理で勝ち、『ゆきひら』の看板を背負う料理人になる」事のみを目的とするあまり、父がどんな世界で生きてきたかあまり興味を持たず、遠月学園への入学にも消極的だったが、学園で過ごす中でさまざまな料理人と出会い、父の過去や生きてきた世界を垣間見ることで、それまでの自分を打ち破るべく技術的・精神的に成長していく。
馴れ馴れしいほどの社交性を持ち、敵対していた者とも後には軽口を叩くほどに打ち解け、一部からアドバイスや協力を得るなど人望もある。また、周囲から嫌厭されがちな貞塚ナオや美作昴とも遭遇初期から親しく接している(特に後者は、学内で最も料理人として悪辣と言えるのだが、ソーマは彼自身の美点と憐みを客観的に見抜いている)。
また、自分が認めた人物には劣勢な状況であろうと見放さず積極的に協力しようとする仲間思いな一面も持つが、序盤で「過度な肩入れは当人の為にならない」と叱責されてからは見守るスタンスへと変更した。
自分の作った料理を出すときは「おあがりよ」、評価されたり完食された時は「お粗末(御粗末)!」と言うのが口癖。
後述のように微妙に感性がズレている面があり、時折何か良からぬことをひらめくと不気味な笑みを浮かべることがある。作者のツイッターによると母親は既に他界しており、それから変化した父との関係が創真の人格形成に大きく影響しているとのこと。
得意なジャンルは「大衆料理」。
初めて包丁を持ったのは3歳の時で、それから12年間近く父と一緒に実際に厨房に立っていた経験から料理の腕に関しては申し分ない。履歴書を見た教員曰く家業の手伝い時点で在学生のレベルを超えており、父に初めて料理勝負を挑みに店の新作メニューを任されたのは小学6年生のとき。
それから一度も勝てず、中学校卒業直前(物語開始時点)までに489回もの敗北を重ねている。宿泊合宿直後に父と再会して勝負を挑まれたが、490敗目を記録した。
父から伝授された外国の調理技術を自らの大衆向け料理に利用したり、悩んでいるときには他人の手を借りることも厭わず、時には対戦相手の発想さえ参考にし、自分なりのアレンジを加える柔軟性を見せる。
「秋の選抜」で一色慧は「あらゆる失敗も、490戦の敗北も何一つ無駄にしていない」と評価し、大御堂ふみ緒は「執念深い」「究極の負けず嫌い」と言い放つ。
連隊食戟前の遠月列車での修行において、城一郎から十傑に勝つためのアドバイスとして創真が今まで積み重ねてきた「定食屋であること」を活かせと言われ、それ以降は「1部の通にしか分からない皿ではなく、万人に開かれた皿」や「客に飽きられないために、あらゆる状況に対応出来る柔軟性」を活かした皿を出すようになる。
始めから完成されたレシピを再現するのではなく、思わぬ失敗からただのレシピを超えた成功を学ぶことが大事だと考えているが、ゲソとピーナッツバターを合わせた『炙りゲソのピーナッツバター和え』といったどう考えても不味いものを組み合わせて試食するなど、若干感性がズレている様な面も見られる。
さらにはそんな不味いとわかっているゲテモノ料理を他人にまで食べさせたがる父譲りの悪癖を持つ。(ただし全て自分で食べるor他人に食べさせるため食材は一切無駄にしていない)
父からは「他人の優れた才能に屈する感性が欠如している」と評され、「自分の足りない部分に向き合う強さ」が創真の料理人としての最大の強みとなっている。
それゆえ、それまでに積んだ経験を活かし、どんな状況にも屈さず思考し抜くことを最大の武器とし、その場にある食材から要望の料理を創り出す工夫と発想力を発揮する。
「天性の才能ではなく、経験や努力によって本当に旨い料理を作り出せる料理人」と言うのが、創真を表す言葉といっても過言では無いのかもしれない。
自らの敗北や至らない点を一切苦に感じず精進する創真の姿勢は「天才が勝つのは当たり前」と考えている虚栄心の強い多くの遠月学園の生徒にとって最も受け入れがたい存在であり、それに気付いている一色は「創真くんを認めれば、努力していない自分を認める事になる」と冷静に評している。
その為か、「秋の選抜」において薙切アリスや美作といった間違い無く強豪の料理人に勝っているにも拘らず、未だに生徒の多くは創真を認めようとせず、学園の新聞である「遠月スポーツ」は三つ巴の決勝戦の際、葉山アキラと黒木場リョウを中心に描き、創真だけを蚊帳の外扱いするという明らかに悪意のある描写を行っている。新聞部によると、「創真を叩けば叩く程、売り上げが伸びる」らしい。
読み切り版では微妙に外見のキャラクターデザインが異なっており、黒髪で甚平を着ている。また年齢は連載版より1歳上の16歳で、体格や顔つきが多少精悍な印象を受ける外見であった。
子供っぽい印象の連載版に対して、えりなの料理を「つまらん」と断言するなど老成した厳し目な物言いをする。
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