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殲滅天使

せんめつてんし

日本ファルコムから発売されたゲーム、英雄伝説VI『空の軌跡』シリーズのSCから登場したキャラクター・レンの持つ執行者としての異名である。本項で殲滅天使レンとしてのキャラクターについても解説する。
目次 [非表示]

善も悪も、生も死も越えたところを

淡々と歩いてきた。


幸も不幸もない。喜びも悲しみもない。


白と黒が私を切り裂いて、天と地が私を嬲って、

私は淫らになってしまった。


どこから始まってどこで終わるのか。


私はどこにも属さない。

私は歩んではいないのだ。


ただ、世界が回っていた。


私の知らないところで、世界だけが……


CV:西原久美子(『』・『零の軌跡』・『』)


概要

身喰らう蛇執行者の№ⅩⅤ「殲滅天使」レン。

まだ少女と言って差し支えない年齢でありロリィタ調のドレスを着ている女の子。


しかしながら執行者と呼べるだけあり天才的な知性と身の丈に似合わない大鎌を使う身体能力、そして巨大な機械人形パテル=マテルを使役するといういろいろな意味で桁外れな女の子である。


少女のような一面もあるが、ませている一面もありヨシュア以上の知性を発揮する場合もある。the3rdではSCで匂わされていた彼女の過去が明らかになるがそのあまりの凄惨さに多くのプレイヤーがトラウマを抱いたと言ってもよい(後述)。


登場作品と能力

空SCでは敵として、空3rdでは味方として登場。

クラフトはパテル=マテル以外どれも即死確率のあるもの。属性制限のない1ラインのオーブメントによる大魔法の行使、メンバー中最も高いアーツ攻撃力など殲滅天使の二つ名に恥じない殲滅力を持つ。ただしHPも防御も最低クラスのため注意が必要。対戦アクションイースvs空の軌跡でも言えることだが、戦闘では扱うプレイヤーの能力に左右されると言って良い。


なお、「あらゆる周囲の状況に対応できる天才」であり、外見どおりの子供として振舞う事も、匿名で画期的な論文を投稿して脚光を浴びる事もお手の物であり、まだ導入されて間もない導力ネットのハッキングもプロのエンジニアが敵わない程。初登場時はエステルたちを普通の少女として騙していた。この天才能力は後の作品でも遺憾なく発揮される。


容姿と性格

連れて歩けば街の人々の注目を集める可愛らしい「お人形のような」少女。たくさんのフリルがついた白いドレス、頭に結んだ細いリボン、「桃色がかったスミレ色」とでもいうべき髪の色が特徴。


一方でその姿に似合わない非常に重い過去を背負っているため台詞や行動が冷酷で暗黒だが、心の芯にある純粋さは失っていない。上記の通り環境適応能力に優れた天才であるため、様々な人格を演じることができるが、空の軌跡シリーズのエステル・ブライトがぶつけてくるような真っ直ぐな愛情を受け入れるとなると、途端にまごつく面もある。


現在判明している執行者の中では最年少で、執行者の同僚たちから可愛がられていた。


続編『零の軌跡』『碧の軌跡』では、さまざまな経緯から、本来の純粋さを取り戻しつつあるような言動が見受けられる。



過去

『空の軌跡the3rd』の「深淵」最下層で、彼女の過去を見ることができるのだが、その内容はまさしく「深淵」の最下層に存在するにふさわしい残酷な内容となっている。


しかし、内容があまりに残酷なためかPC版とPSP版では内容が異なっており、PC版の前半部分をカットした物がPSP版にあたる(この他にもレーヴェ達に救出されるシーンにおけるレンの1枚絵も表現等の問題かPSP版では多少修正されたものとなっている)。


動画


そのトラウマ度からPSP版での描写の曖昧化に止まらず、続編『零の軌跡』以降で救いのある真相が明かされるなど、とにかく念入りにフォローされている。


そのフォローにともない、PC版での詳しい真相を知らないプレイヤーにとっては意味がよく分からない表現が『零の軌跡』や『黎の軌跡』ではいくつか見られる。



家族との出会いと別れ

幸せの軌跡

実の両親はクロスベルで商業を営むヘイワース夫妻で二人の息子であるコリンは彼女の弟。幼少期にまだまだ商売が軌道に乗らず借金取りに追われている生活をしており安全のためにレンをカルバード共和国の知り合いに預けたがその家が前述の所業を起こした組織D∴G教団の襲撃にあい両親と別れる事になる。当初自分は両親に売られたと思っていたが、後に両親は未だ自分の事を愛し慈しんでいたと知る事になる。(余談だがヘイワース夫妻は公式の演出によって3rd時点ではプレイヤーからも「娘を売ったクズ親」と映っていたため蛇蝎のごとく嫌われていたが、後に零の軌跡で事実を知った後に評価を改めその誤解から謝罪するプレイヤーが多く存在していた)


この真実を知るまで、レンは両親を『偽物のパパとママ』としてヨシュアとレーヴェの存在、パテル=マテルを本当の親と定義することによって精神の均衡を保っていた(幼い故の自己防衛に近い)。


エステルヨシュアは結社から離れ不安定な気持ちのままのレンを追いかけるためにリベール王国を離れ彼女を捜す旅に出る。


影の国で一度再会し二人が自分を新しい家族として引き取るつもりでいることを聞き、その後特務支援課の助っ人として共に最後の敵との戦いでの最中のピンチから救う形で再び再会。


前述での悲劇やクロスベルにいる家族の事、それらすべてを知ってもなお自分の事を受け入れるエステル達の言葉やパテル=マテルの後押しによってエステル達の家族になる事を受け入れた。


その後リベールで暮らしていたがクロスベル独立事件の際にエステルやヨシュアと共に参戦。その際パテル=マテルが崩壊。これまで彼女の親として共にすごしていたレンに最後の別れを告げ永遠の眠りについた。





その後・・・・


関連タグ

身喰らう蛇 執行者 パテル=マテル

空の軌跡 零の軌跡 碧の軌跡 黎の軌跡

エステル・ブライト ヨシュア・ブライト 剣帝レオンハルト ティータ・ラッセル ヨルグ・ローゼンベルク ロイド・バニングス ヴァン・アークライド…自身を救ってくれた人たちで、強い敬意を向けている。

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