サルガッソ囚人全滅後、サルガッソに自身の顔を浮かび上がらせ、サルガッソ破壊に赴いたスーパーライナーダグオンと宇宙剣士ライアンに夢を見せる。その夢はとある田舎の中でライアンはライオソードの姿で突き刺さっており、ライナーズ4人は幼い子供の姿に戻っていた。ジェノサイドはライナーズが慕うおばあちゃんに姿を変えて、彼らに襲いかかり、ライアンを含めた5人を洗脳することに成功。

救援に向かったダグシャドー、ダグサンダー、ガンキッドの前に差し向け、5人を介して、真実の一片を語った後、5人を解放。8人全員が中央コンピュータールームに足を運ぶと自身の正体を明かし、サルガッソ囚人を倒していったダグオンチームのいる地球を新たな依代にすることも宣言した。

ダグドリルのロックバルカン、ダグターボのブレイクホイール、ダグアーマーのファイナルバスター、ライアンのライアンファイヤー、ダグシャドーのシャドーバルカン、ガンキッドのキッドバルカン、ダグウイングのブリザードタイフーンが直撃しても（ダグサンダーの攻撃シーンはカットされてしまった）動じず、8人を操り、ダグターボとダグサンダー、ダグアーマーとダグウイング、ダグシャドーとダグドリル、ライアンとガンキッドを同士討ちさせる。

動けなくなった彼らを吸収しようとしたが大堂寺炎が超融合合体したダグベースに8人を救出されてしまい、ダグオンチーム全員の力を結集したダグベースのダグウェーブでサルガッソを破壊されてしまう。

しかし、メンテナンスロボに憑依して、生き延び、ダグベースに潜り込んで地球への侵入に成功する。

黒幕の最期

ライアンとガンキッドの旅立ちと入れ替わるように活動を再開。

ダグベースで作業中の宇津美雷の眼前でメンテナンスロボを自爆させた後、ファイヤージャンボに憑依して、ファイヤーダグオンになると地球をジェノサイド空間に包み込み、ダグベースのダグ光波バリアが展開された山海市以外の生命体を洗脳。同化を免れた者たちもジェノサイド人間を使って、ジェノサイド空間に引きずり込ませることで洗脳していき、邪魔するダグオンチームを民間人や軍隊に攻撃させていく。さらに同化を拒むものは容赦せず、山海高校に避難した戸部真理亜や朝日山壮一たち、逃げ遅れた戸部学や猫を殺そうともしていた。

スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンが戦闘機から山海高校を守っている間、ジェノサイド人間は校内に侵入し、ダグベースも限界に達するがパワーダグオンになったエンが強制的にスーパーファイヤーダグオンに合体することで一体化を行い、エンの意志で地球との融合を解除されてしまう。エンとは上空はるか高くへ飛びながら精神世界での戦いを展開する。機体にジェノサイドを封じ込めながら飛び続けたことでスーパーファイヤーダグオンから各部のパーツが次々と剥がれ落ちて行くが、エンはそれでも怯むことなく飛び続ける。最終的にはそのまま大気圏突破を行ったことでスーパーファイヤーダグオン全体が崩壊、ジェノサイドは機体に封じ込められたまま爆散したことで消滅した。

余談

演者の大友龍三郎は勇者シリーズでは2作前の勇者警察ジェイデッカーにも出演しており、冴島十三を演じたが冴島は主人公チームのブレイブポリスの創設者ゆえにヒーローとヴィランの両方で上司を演じたことになった。

ジェノサイドは第45話で初登場したために唐突な黒幕の印象が強いがサルガッソ囚人はサルガッソから自由の身になりながらも誰1人として、自由を選ぼうとはせず、惑星狩りを行い続けたので何者かに操られているかもしれない伏線は張られていた。

ファイヤージャンボを依代とした理由はメタ的にはスーパーファイヤーダグオンを登場させるためであろうがジェノサイド的には機動力を優先したためと思われる。
- 基本的にジェノサイドは自分の力を相手に誇示して絶望させようとする傾向があり、例えばサルガッソ内での戦いでもダグオンチームを洗脳状態に置いたかと思えば今度は洗脳を解除して、自我を保った状態のまま同士撃ちをさせるなど、最初から相手を完全に無力化するような立ち回りはない。結果的にこの舐めプがあったからギリギリのところで勝てたものの、ジェノサイドが最初から全力で敵対者を潰すように立ち回っていた場合、ダグオンチームは完全に詰んでいた。