概要
第32回講談社漫画賞一般部門ノミネート。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
「へうげる(ひょうげる)」とは「ふざける」という意味に当たる。「へうげもの」は「ひょうきん者」という意味の他に、面白い形の品物を指す。
慶長4年(1599年)、織部の茶会に招かれた博多の豪商・神谷宗湛は、初めて目にした織部好みの歪んだ茶碗について、「セト茶碗、ヒヅミ候也、ヘウゲモノ也」と日記に書いた。「へうげもの」という言葉の文献初出であり、タイトルの由来である。
(芸術新潮2007年7月号145頁より)
ストーリー
時は戦国、安土桃山時代。本作品の主人公は「古田織部正重然(ふるた、おりべのかみ、しげなり)」。あだ名は「左介」「古左」「古織」。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康などの武将達や文化人達とともに、数奇者として「武」か「数寄」か、物欲か出世かに挟まれ、悶絶しながら乱世の時代を生きる物語。
戦国武将よりも千利休をはじめとする文化人が幅広く活躍している漫画。あと、顔芸の奇抜さに定評がある。キャラの個性もやたらと強烈である。
この作品による「本能寺の変」「千利休の死」は必須。(みんなのトラウマ認定)
現在の展開は(2013~)は「関ヶ原の乱」編も終え、話の筋も終わりになりかねない。「大阪夏の陣」、あるいは織部の死まではなんとか引き延ばそうと漫画連載継続中(公式が末期!?)
“数奇者(すきしゃ、すきもの)”とは、芸道に執心な人物の俗称で、言わば「物好き」「風流者」の類い。現代では茶道に熱心な人物を言う。
古田織部も茶道を極め、茶の湯のコーディネーターと言えた。
現代でいう「オタク」や「マニア」、「コレクター」を思わせる。
登場人物
アニメ
2011年4月から2012年1月まで、NHK BSプレミアムにて全39話で放送された。
古田織部の声は大倉孝二が担当。
主題歌
- OPテーマ「Bowl Man」
作詞 - Kohei Sakama / 作曲・編曲 - cro-magnon / 歌 - IKZO
※cro-magnonメンバーの一人が問題を起こした為、バンドが解散となってしまい、第5話以降のOPがquasimodeによる「Naghol Jumping」に変更された。さらに第11話以降は☆Taku Takahashiによる「Ebi Sukui」に変更されている。
- EDテーマ「KIZUNA」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 澤近泰輔 / 編曲 - cro-magnon / 歌 - 斉藤由貴
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