概要
国民的代表アニメである「サザエさん」は、コンセプト上から何時まで経っても年を取らない。そのことから見かけ上は月日や年月がたっても、キャラクターの年齢が変化しない現象を指すようになった。サザエさん時空とも呼ばれる。
ただし年齢が変わらないといっても小さな子供だけはいつまでも小さいままだとさすがにリアリティがないためかある程度の年齢までは成長するなど例外になっている作品もあり、サザエさんの原作漫画でも当初独身だったサザエがマスオと結婚してタラオが生まれ、アニメ版と同じ年齢まで成長している。
具体的になぜこのようなコンセプトになっているのかについてはサザエさん時空の記事を参照。
主なサザエさん方式作品
代表的なもの
追記募集中
- ピーナッツ
- 009シリーズ
- 鉄腕アトム
- クレヨンしんちゃん
- こちら葛飾区亀有公園前派出所
- サザエさん
- ドラえもん
- ちびまる子ちゃん
- うる星やつら(後述)
- GS美神
- ポケットモンスター
- 浦安鉄筋家族
- 行け!稲中卓球部
- ののちゃん
- みなみけ
- 銀魂
- ゆるゆり
- 生徒会役員共
- 東方project
- あたしンち
- みつどもえ
- 金田一少年の事件簿
- 忍たま乱太郎/落第忍者乱太郎
- おじゃる丸
- あずきちゃん(アニメ版)
類例
途中までは時系列が進んでいたが途中より逆戻りし、そこからサザエさん方式に。
設定上は留年を繰り返しているため、生徒たちは連載が何年経とうが時事イベントが何度起ころうが高校2年生のままである。サザエさん方式のギャグ漫画的な合理化であり、同様の方法はすごいよ!!マサルさんなどでも見られる。
また終盤には進級・卒業が起こるとともに、衝撃的などんでん返しでこれらの現象に理由付けがなされた。
時代設定が戦前の話と戦後の話が存在し、いずれにおいても明智小五郎や怪人二十面相、小林少年といった主要人物の年齢が変わらない。
その記述を文字通りに受け取ればサザエさん方式という事になるのだが、一方で「時代によって別の人物が同じ名前を受け継いでいる」とする説も広く唱えられており、その説を基にした北村想によるスピンオフ作品『怪人二十面相・伝』が発表されている。
ケロロ軍曹と同様。
原作では当初サザエさん方式のようになっていたがアニメ版ではサザエさん方式ではなく各話の放送順と作中の時系列が異なるようにシャッフルされているという形式が取られており、後に原作・アニメ共に登場人物が進級している。
第1話から1年以上経過していないという設定になっており、季節を繰り返しているように見えるのはひだまりスケッチと同じく時系列シャッフルだということ。・・・しかし、長期連載のこともあり作中の事件の解決にかかっている日数をすべて足し合わせると計算が合わなくなっており、やはり時空の歪みが発生しつつある(実は複数の事件を同時に解決していたなんてのもコナンなら許されそうな空気もあるが)。また、1年以上経過していないという設定にも関わらず携帯電話などの描写は時代に合わせて変化しており、当初は阿笠博士に弁当型携帯FAXやイヤリング型携帯電話を発明してもらったりしていた江戸川コナンが、小学生でも携帯電話を持つ事が珍しくなくなってからは普通に携帯電話を所有したりしている。
なお、一部の設定ミスを除くとクリスマスなどの1年に1度しかないイベントは作中でも極力1度しか描かないような配慮もされており、時事イベントを何度も繰り返しているような作品とは異なる。
時事ネタを取り入れることが多く、実在の人物や組織の存在も度々描かれているので作品内で時間が流れているのは確かである。にも関わらずゴルゴ13ことデューク・東郷の容姿だけは何年経っても老いる様子が無い。彼は仙人か何かなのだろうか。
作中での主人公らの成長は非常にゆっくりで、第1話から現在まで3年しか経過していない。それだけならば『BLEACH』『魔法先生ネギま!』などと同じく単に描写が長いだけなのだが、作中の科学技術は現実世界同様に進歩しており、アメリカ大統領も4回変わっている。
原作では当初は登場人物たちの進級があったが、途中からなくなる。アニメ版は完全にサザエさん方式。
1982年の読売新聞での連載開始より長き間コボちゃんは5歳の幼稚園児のまま歳をとらずにサザエさん方式で話が進んでいたが(アニメ版も同様)、2009年10月にコボの母(田畑早苗)が第2子の妊娠を告白して大きな話題になる(他誌である筈の朝日新聞が夕刊で取り上げる程)。その後2010年6月の連載10000回目の話でコボの妹(田畑実穂)が誕生。翌年にはコボが小学校に入学。作者植田まさしの読売新聞でのインタビューによれば「(実穂を)3歳ぐらいまでは成長させたい」との事でそれに合わせて他の登場人物も歳をとらせており、2013年時点ではコボは小学3年生にまで進級している。
エピソードが100話を越えているにもかかわらず一向に秋が来る気配がなく、それどころか作中人物が「まだイカ娘が海の家れもんで働いてから1か月も経っていない」と漏らすシーンすらあった。
作中で登場人物が進級・卒業について言及しようとしたところ、別の人物にサザエさんやドラえもんを(作品名はぼかしつつ)引き合いに出す形で「そのことに触れてはならない」と止められる。
が、それから程なくして連載が終了したためサザエさん方式に本格突入はしなかった。
関連タグ
サザエさん時空(表記ゆれ)