LET JUSTICE BE DONE, THOUGH THE HEAVENS FALL.
正義を成せ、喩え世界が滅ぶとも。
概要
正式なタイトルは、『ALDNOAH.ZERO』。
『Fate/Zero』で話題を呼んだあおきえいと虚淵玄が再びタッグを組んだTVアニメ。
虚淵は今回ストーリー原案という形で携わるが、一方で本編の脚本も手がけている。
シリーズ構成は『喰霊-零-』であおきとタッグを組んだ高山カツヒコ、キャラクター原案は同じくあおきがアニメ監督を手がけた『放浪息子』の志村貴子が担当するなど、あおきが過去に関わった作品のスタッフが集結している。
本作は実際の歴史とは異なる歴史を歩んだ世界を舞台に、地球と火星の星間戦争を描くロボットアニメである。
メインと言えるキャラクター(主人公)が三人おり、界塚伊奈帆、スレイン・トロイヤード、アセイラム・ヴァース・アリューシアの三人の視点から物語が描かれる群像劇としての側面を含みつつ、スーパーロボット的な一騎当千クラスの敵に対して近代兵器の延長線上としてのリアルロボットを駆る主人公達が知恵と工夫で立ち向かう展開となっている。
ストーリー
1972年、アポロ17号が月面に着陸。
地球と火星を繋ぐ古代文明の遺跡「ハイパーゲート」を発見。
地球から火星へレイレガリア博士を中心とする調査団が派遣されて移民が始まり、先史文明の超科学的なエネルギー源「アルドノア」を基にした社会が発展していく。
一方で、火星の開拓が進むにつれて火星開拓民と地球との間には摩擦が生じていく事になる。
1985年、レイレガリア博士、自らを皇帝と自称し火星に帝政国家「ヴァース帝国」を建国。
1999年、レイレガリアの息子、ギルゼリアが新皇帝に即位。ヴァース帝国を率いて地球に宣戦布告。人類史上初の星間戦争が勃発するが、その結果ハイパー・ゲートは暴走し月は崩壊。地球側は大惨事に見まわれ、ギルゼリアも戦死する。
2000年、地球と火星の間に休戦協定が結ばれる。
2014年、2つの星の間で仮初の平和が続いていたある日、時代は再び動き始める。
登場人物
主要人物
スレイン・トロイヤード (CV:小野賢章)
アセイラム・ヴァース・アリューシア(CV:雨宮天)
地球連合
ライエ・アリアーシュ(CV:三澤紗千香)
カーム・クラフトマン(CV:村田太志)
ダルザナ・マグバレッジ(CV:茅野愛衣)
ジョン・ヒュームレイ(CV:細谷佳正)
ヴァース帝国
レムリナ・ヴァース・エンヴァース(CV:夏川椎菜)
登場メカニック
- カタフラクト
本作における人型機動兵器の総称。ヴァース側の機体はアルドノアを搭載する事で圧倒的な性能を発揮する。
詳細はカタフラクトを参照。
- 強襲揚陸艦「わだつみ」
地球連合軍所属の強襲揚陸艦。UFE第四護衛艦隊所属。
カタフラクトやエア・クッション艇の搭載能力を持ち、母艦としての機能を発揮する。
艦自体も速射砲3基、CIWS2基、VLS20セル、8連装発射機1基など多彩な火器を装備する。
- デューカリオン
種子島地下ドックに於いて対火星兵器用として建造された大型飛行戦艦。
同名の火星カタクラフトから移植したアルドノアドライブを搭載しているが、それを起動する術を見出せなかったため計画は凍結。種子島に放棄されていた。その後、ヘラスの襲撃を受けた強襲揚陸艦「わだつみ」の乗員が本艦を発見。アセイラム・ヴァース・アリューシアがアルドノアドライブを起動させたことで伊奈帆たちの新たな母艦となった。大口径の3連装砲4基と艦底にミサイル発射管を装備している他、カタクラフトの母艦機能も有する。
- スカイキャリア
火星カタクラフト用の戦術輸送機。
後部に展開式のカーゴを有し、カタフラクトや人員輸送用コンテナを搭載する事が出来る。
輸送機ながら機銃やミサイル、榴弾砲などを装備している事からそれ相応の戦闘力があり、カタクラフトを搭載したままドッグファイトを演じるといった芸当も可能など、その運用の幅は広い。
そのシルエットからカーム・クラフトマンらからは「蝙蝠」と称されている。
- 揚陸城
高位の火星騎士に与えられる航宙艦。「城」と称される通り、騎士達の基地であり住処としての意味合いを持ち、航宙艦というよりも要塞施設・拠点という表現が相応しい。
城自体を質量兵器として地球へ落下させその衝撃波で周辺を掃討し、その後城を戦略拠点として部隊を展開し版図を広げる事が火星軌道騎士達の軍事行動における初手となる。
それ自体が多数のミサイルやカタフラクトを搭載しており、また外郭も大気圏突入と地表激突に耐えうるだけの剛性を誇る。
- ステイギス
ヴァース帝国の航宙戦闘機。アルドノアドライブを搭載し、高い機動性を発揮する。
アルドノアドライブはレムリナ・ヴァース・エンヴァースによる一括起動が行われている為、起動権限を与えられていない人間であっても操縦が可能。それまでの火星陣営に欠けていた「数」を補う装備である。
5機ワンセットで運用され、指揮官機と一般機とでは機首のデザインが異なる。また、長距離移動の際には機体の四隅にあるジョイントを介して各々を連結し、これによって宇宙での加速効率を向上させる。
専門用語
- アルドノア
火星にて発見された古代文明のテクノロジー群の総称。
兵器に転用する事で既存の兵器体系を覆す程の能力を発揮する
起動する為には遺伝子に刻印された起動因子を必要とし、人類でその起動因子を持つ者は、最初にアルドノアを起動させたヴァース帝国初代皇帝レイレガリアとその血族たる皇族に限られる。
火星騎士達は皇帝及び皇族から起動因子を借り受ける形でアルドノアを起動させる。
- ヴァース帝国
ハイパーゲートにて地球-火星間への行き来が容易となった事で開拓された火星に於いて建国された帝政国家。
詳細はヴァース帝国を参照。
- 火星騎士
ヴァース帝国に身を置く軍人・軍隊。
国家により統制された軍隊とは異なり、それぞれが独自の権限を持った個別の統制で動く軍閥に近い組織体系を持つ。
その中でも特に有力な37の貴族家は37家門と呼ばれ、独自の采配で部隊を展開する権限を与えられているものの、その組織体系によって正式な宣戦布告を待たずして軍事行動を起こすなど国家としての意思決定権が不明瞭となっている。
地球の地域制圧をいち早く遂げた者が栄誉を受けられる為、他の部隊との連携を取らず、互いをライバル視しつつ競うようにその版図を広げる。
また、赴任する場所によって軌道騎士、月面騎士など異なる呼び方で呼ばれる。
- ハイパーゲート
1972年、アポロ計画により月へ送られたアポロ17号によって発見された古代文明の遺産。
ゲートは地球-火星間のワープを可能とし、これによって火星のテラフォーミングが開始された。
1999年に勃発した地球とヴァースによる戦争の最中暴走し、月とともに失われた。
- ヘブンズ・フォール
1999年の戦争中に起こったハイパーゲートの暴走・消失事件。
この影響によって月はその大部分をえぐり取られ、月の破片の落下と環境変動によって地球は甚大な被害を蒙り、ヴァース側も当時の皇帝ギルゼリアを喪うという損失を負っている。
宇宙空間に残った破片はサテライト・ベルトと呼ばれる環となっており、小型の破片はヴァース帝国による隕石爆撃に用いられ、大型の破片は内部を繰り抜きヴァース・地球双方が衛星基地として利用している。
また、サテライト・ベルトの形成によってその近辺は重力が不規則に歪んでおり、同宙域に於ける長距離射撃はこの重力によって弾道が不規則化してしまう為困難。この重力歪みは地上で弾丸が風に流される様に例えて「風」とも呼ばれる。
スタッフ
原作:Olympus Knights
監督:あおきえい
ストーリー原案:虚淵玄
シリーズ構成:高山カツヒコ
キャラクター原案:志村貴子
キャラクターデザイン・総作画監督:松本昌子
音楽:澤野弘之
音楽制作:アニプレックス
チーフプロデューサー:岩上敦宏 落越友則
プロデューサー :黒崎静佳 小林宏之 北澤晋一郎 大和田智之、 出将之 伊藤円 でじたろう 金庭こず恵
アニメーションプロデューサー:長野敏之 林健一
アニメーション制作 :A-1Pictures TROYCA
製作:アニプレックス 芳文社 TOKYOMX 日本BS放送 朝日放送 MAGES. ニトロプラス ムービック
主題歌
オープニングテーマ
『heavenly blue』
エンディングテーマ
『A/Z』
『aLIEz』
作詞・作曲・編曲:澤野弘之 / 歌:SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki
各話タイトル
第1期 | 放映期間(2014年7月~9月) | 第2期 | 放映期間(2015年1月~3月) |
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話数 | サブタイトル | 話数 | サブタイトル |
EP01 | 火星のプリンセス—Princess of VERS— | EP013 | 眠れる月の少女—This Side of Paradise— |
EP02 | 地球の一番長い日—Beyond the Horizon— | EP14 | 異星の隣人たち—The Beautiful and Damned— |
EP03 | 戦場の少年たち—The Children's Echelon— | EP15 | 旋転する罠—Toll for the Brave— |
EP04 | 追撃の騎士—Point of No Return— | EP16 | 熱砂の進撃—Soldiers' Pay— |
EP05 | 謁見の先で—Phantom of The Emperor— | EP17 | 謀略の夜明け—The Turning Wheel— |
EP06 | 記憶の島―Steel Step Suite― | EP18 | 深い森を抜けて—The Rose and the Ring— |
EP07 | 邂逅の二人―The Boys of Earth― | EP19 | 楽園の瑕-Here to There- |
EP08 | 鳥を見た日―Then and Now― | EP20 | 名誉の対価-The Light of Day- |
EP09 | 追憶装置―Darkness Visible― | EP21 | 夢幻の彼方-The Fortune’s Fool- |
EP10 | 嵐になるまで―Before the War― | EP22 | |
EP11 | ノヴォスタリスクの攻防―Wind,Snow and Stars― | EP23 | |
EP12 | たとえ天が堕ちるとも―Childhood’s End― | EP24 |
関連動画
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外部リンク
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