南海電気鉄道傘下の準大手私鉄で、大阪府堺市の中百舌鳥駅~和泉市の和泉中央駅を結んでいる。営業キロ14.3km。中百舌鳥駅で南海電気鉄道高野線と繋がっていて、半数以上の列車(日中はすべて)が難波駅まで乗り入れている。
2014年6月30日までは大阪府の第三セクター「大阪府都市開発」が経営していたが翌7月1日に株式が大阪府から南海電鉄を始めとした南海グループに譲渡され、社名も路線名と同じ「泉北高速鉄道」へと変更した。
大阪府の第三セクターだった時から南海電気鉄道との結び付きが強く、かつては全業務を委託し(現在は解消)、車両も南海に準じた車両を所有していたが独自車両も増えている。
南海傘下となったことから、南海との連絡運賃の値下げを実施。
大阪府都市開発時代から東大阪市と茨木市で物流事業(トラックターミナル・物流倉庫・配送センター)を鉄道免許を取得する前から行っている、というか元々こっちが本業であり、泉北ニュータウンに鉄道を敷設する際に、南海が尻込みしたため、既存の三セクだった大阪府都市開発が引き受けた経緯がある。子会社は泉ヶ丘駅すぐのショッピングセンターの運営も行っている。
駅一覧
※ここでは南海高野線の乗り入れ区間も掲載。各駅停車は各駅に停まるため省略。
駅番号 | 駅名 | 読み | 準急 | 区間急行 | 特急泉北ライナー | 乗り換え路線 |
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NK01 | 難波 | なんば | ◎ | ◎ | ◎ | 地下鉄御堂筋線(M20)・四つ橋線(S16)・千日前線(Y15)、近鉄奈良線(A01)、阪神なんば線(HS41) |
NK02 | 今宮戎 | いまみやえびす | ||||
NK03 | 新今宮 | しんいまみや | ◎ | ◎ | ◎ | JR大阪環状線・関西本線(大和路線)、阪堺電気軌道阪堺線(HN52)、地下鉄堺筋線(動物園前駅、K19) |
NK04 | 萩ノ茶屋 | はぎのちゃや | ||||
NK05 | 天下茶屋 | てんがちゃや | ◎ | ◎ | ◎ | 南海本線、地下鉄堺筋線(K20) |
NK06 | 岸里玉出 | きしのさとたまで | 汐見橋線 | |||
NK51 | 帝塚山 | てづかやま | ||||
NK52 | 住吉東 | すみよしひがし | 阪堺電気軌道上町線(神ノ木停留場、HN09) | |||
NK53 | 沢ノ町 | さわのちょう | ||||
NK54 | 我孫子前 | あびこまえ | ||||
NK55 | 浅香山 | あさかやま | ||||
NK56 | 堺東 | さかいひがし | ◎ | ◎ | ||
NK57 | 三国ヶ丘 | みくにがおか | ◎ | JR阪和線 | ||
NK58 | 百舌鳥八幡 | もずはちまん | ◎ | |||
NK59・SB01 | 中百舌鳥* | なかもず | ◎ | 高野線高野山方面・地下鉄御堂筋線(M30) | ||
SB02 | 深井 | ふかい | ◎ | ◎ | ||
SB03 | 泉ヶ丘 | いずみがおか | ◎ | ◎ | ◎ | |
SB04 | 栂・美木多 | とがみきた | ◎ | ◎ | ◎ | |
SB05 | 光明池 | こうみょういけ | ◎ | ◎ | ◎ | |
SB06 | 和泉中央 | いずみちゅうおう | ◎ | ◎ | ◎ |
各駅停車・準急は泉北高速線内は各駅に停車する。区間急行は中百舌鳥を通過して高野線へ乗り入れる。指定席特急「泉北ライナー」は2015年12月5日新設。南海難波~和泉中央間最速29分。
難波直通列車の乗務員交代は、各駅停車と準急に限り中百舌鳥で行われる。一方で、区間急行と特急泉北ライナーは全区間南海の乗務員が担当する。
車両
ほとんどは6両編成か8両編成で運行される。各駅停車の一部は4両編成。
100系 開業時の車両、南海6100系(→6300系)に準じた車両で、保存の1両以外は廃車済み。
3000系 南海6200系に準じる。60両が製造された。初期の22両は廃車になり、台車は南海6300系に流用。14両は南海に譲渡され、南海3000系として南海本線で活躍。現在は24両が残る。
5000系 8両固定編成。アルミ車両で、以降は泉北オリジナル車両となっていく。
7000系 100系の置き換え用。
7020系 3000系の初期車の置き換え用。
南海電気鉄道からは、今のところ4ドア車の1000系、6000系、6200系、6300系がやってくる。
特急泉北ライナーは4両編成・全席指定で、特急用の南海11000系を使用。高野線・泉北線系統の特急車両には予備車がないため、11000系及び南海30000系・31000系検査時は南海12000系を使用。2017年2月からは南海12000系の仕様変更車を導入する予定である。