パラレル

ぱられる

平行、並行、並列を意味する言葉。SF用語である「パラレルワールド」の略称として使われることが多い。

概要

パラレルとは

平行、並行、並列を意味する言葉。(英：parallel)
パラレルワールドの略称。
二次創作で、原作とは違う設定や世界観を使ってキャラクターを動かす手法。本頁で記述。
電気の並列回路。
スキーの滑降技術・パラレルターンの略称。

pixivでは主に『パラレルワールドの略称』、もしくは『原作とは違う設定で描かれた二次創作』を表す言葉として扱われている。

二次創作における『パラレル』

二次創作をする際に、「もし〇〇が原作と違って××だったら」と、原作とは異なる設定や世界観を用いてキャラクターを描写することを、同人用語で『パラレル』とよぶ。なお、この手法は英語圏ではAUとよばれる。

この場合の『パラレル』は『実際の原作とは“異なる次元（パラレルワールド）”に存在するキャラクターたちを描いている』という意味で使われるようになったものと思われる。

こう呼ぶとSFのようだが、本来の姿と違う〇〇を描くことにメタな理屈をつけているだけで、なんなら『実は夢の中』とか『舞台でキャラクターが役を演じている』でも構わない。もっとも、二次創作の『パラレル』に「パラレルワールドに迷い込んでしまった」という導入部を折り込む場合もある。

パラレル設定の二次創作でよく取られる手法

キャラクターの性格を大幅に改変する（例：原作では素直なキャラクターがもしツンデレだったら？など）
キャラクターの性別を変更する（例：性別逆転・女体化など）
キャラクターの年齢を改変する（年齢操作）
キャラクターの関係性を改変する（例：兄弟パラレル・幼馴染パラレルなど）
キャラクターの種族を置き換える（例：吸血鬼パラレル・妖怪パラレルなど）
時代や世界観を丸ごと置き換える（例：異時代パラレル・現代パラレル・大正パラレルなど）

『パラレル』と『パロディ』

なぜか『パロディ』『〇〇パロ』と表記されている事が多いが、実際はパラレルとパロディはそれぞれが全く違う意味を持つ言葉である。パロディとパラレルの意味を正しく理解していると、誤用することはない。

中には「『パラレル』は、『パロディ（二次創作全般）の中の一ジャンル』なので、この手法の二次創作を『パロディ』と呼ぶのは完全な間違いとは言えない」と主張する人もいる。これは、わかりやすく例えれば「リンゴは果物の一種なので、果物と呼んでも間違いではない」というのと似たようなものであろうか。確かにこの手法は『パロディ（二次創作）』の形のひとつではあるが、より正確に作品傾向を説明したい場合は『パラレル』と表記するのが良いだろう。

略称の『パロ』の語呂がよいからか、現在のpixivでは『パラレル』よりも『パロディ』と表記される事が多く、『パロディ』というタグを使っても一応意味は通用する。

閲覧者は「○○パ」で検索すれば両方を拾うことができ、効率的（学パロと学園パラレルなど例外もあり）。

『○○化』『○○設定』『○○ネタ』などの一部もパラレルに近いことがある。

『パラレル』と『○○化（変化）』

『○○化』などの状態変化には二つの意味がある。設定の改変（パラレル）と、変身（transformation、シークエンス）である。

後天性の変化や未来設定などがパラレルかどうかは解釈の余地がある（パラレルワールドを完全な異空間と考えるか、マルチエンディングのように途中からずれた世界と考えるか）。同じ題材の「○○パラレル（○○パロ）」「○○化」というタグがあってどちらを選ぶか迷ったら、体や心の変貌に対する描写で使い分けられるかもしれない。とは言うものの、同人用語のパラレルの用法は広いので、どちらでも意味は通用する。

例えば、二次創作の女体化を変身ものとして見る人は、登場人物が元から女だったという改変世界（先天性女体化）なのか、それとも元は男だったことを覚えている世界（後天性女体化）なのかという差を重視する。かたや原作ファンとして見る人は、原作の設定との整合性を重視する。そのため、先天性・後天性の差を意識せず、同じパラレルとして扱うことが多い。

年齢

年齢操作　年齢逆転　歳の差パラレル　幼児化　大人化

性別

性転換　性別逆転　女体化　男体化　ふたなり　男ふたなり

性格

キャラ崩壊　黒化　悪堕ち / 闇堕ち　光落ち　変態化　腐女子化 / 腐男子化

時代・世界観

異時代パラレル　現代パラレル　大正パラレル　明治パラレル　幕末パラレル　江戸パラレル　戦国パラレル　平安パラレル

ファンタジーパラレル　アラビアンパラレル　童話パロ

死ネタ　転生パラレル

キャラクター同士の関係性

家族パラレル　義家族パラレル　親子パラレル