香取(艦隊これくしょん)
かとり
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練習巡洋艦 概要、参ります。
2015年2月6日に開催された冬期イベント『迎撃!トラック泊地強襲』E-4「トラック諸島海域」突破報酬として実装された香取型練習巡洋艦1番艦。『艦これ』初の練習巡洋艦娘である。元ネタとなった艦については、香取(練習巡洋艦)の記事を参照。
2015年6月26日に実装された通常海域6-3でドロップするようになり、更に2015年9月25日のアップデートで、秋雲とともに建造可能となった。
なお、前述の冬期イベントでの実装以前に投稿された香取のイラストは全てオリジナル艦娘になるので、検索の際はその辺りにも注意してもらいたい。
この容姿や雷装は伊達ではないわ。日頃の成果を今！
塾の教師や軍学校の教官のような姿。髪は薄めのオリーブ色(アッシュブロンド?)の長髪で、後ろで束ねアップ髪にし、タレ目気味の瞳の色は翡翠色。細いフレームの銀縁眼鏡（イラストではノンフレーム（リムレス）やアンダーリムで描かれる事が多い）をしており、前髪は左右に分けている。
服装は灰色のカッターシャツに黒のネクタイ。その上から白地に青縁の儀礼用軍服を身に纏い、下の制服端には艦首を模した金具が取り付けられている。
その両肩にはモップ状の飾り、正肩章（せいけんしょう）と呼ばれる階級章の一種が付けられている。ファンによる検証では、この形は最低でも大尉クラスのものらしい。
香取が本来は艦艇指揮官の育成の為に建造され、またプレイヤーである提督の階級が少佐からの出発なので、色々と想像が掻き立てられる要素といえよう。
ちなみに大淀（任務娘）と明石（アイテム屋娘）の制服は、肩章が少佐、袖章が少尉と見られている（明石の肩章は装甲に隠されていて確認できないが）。
下はシャツと同じスリットの入った灰色のタイトスカートに黒スト、靴はタッカー（揚陸艇）のようなハイヒールを履いている。
ちなみに軽巡洋艦娘と比べると結構な巨乳。手に鞭（教鞭）を持っており、その顔つきや表情も優しそうだが、大人の色気を含んでいる。
そんなわけで、紳士の多い『艦これ』の提督達からは、「教育されたいor調教したい」と、夜の学舎に熱が籠りそうな評判である。それ故に夜の教導艦として着任しているイラストも少なくない。
実際、現状の投稿イラストのR-18率が25%とかなり高めであり、それ以外でも色気を前面に出したイラストが多い。
ちなみに持っている鞭だが、非常にわかりにくいものの実は先端部が錨の形をしている。
中破時のイラストにて目を凝らすと確認できるほか、公式4コマでは大きく描かれている。
ゲーム内のイラストだと言われてすらわからないことも十分あり得るほどに細かい為、公式以外のイラストでこれを反映しているものは非常に少ない。
なお、おさわりすると…
あら...
ほほう...？
なるほど。
これは少し、厳しい躾が必要みたいですね。
…と突っ込まれる。縦読みが仕込まれているのがおわかりいただけるだろうか。
むしろ我々の業界ではご褒美です。
艤装は肩甲骨の下くらいに横広の基部ユニットが取り付けられ、その中央に斜め後方に向いた煙突と電探を設置。基部ユニット両端には主砲である14cm連装砲。基部と砲塔の間に対空機銃、肩からは艦橋をショルダーバッグのように下げている。
香取の性格ですか？ありがたいです。
練習巡洋艦だけあって、練習航海や演習が好きな指導者気質。
特に練習遠洋航海には自信がある模様。
真面目で朗らか、礼儀正しい中に親しみやすさがある。
ただ練習航海の指導は得意でも、秘書艦としての執務には不慣れな様子。
また、改造前の放置状態や戦闘中に前世(?)の記憶が甦る瞬間がある。
戦闘では、日頃の鍛錬の成果を見せようと声色が変わるほど気合を入れ、中破時にも一矢報いんとガッツを見せ、轟沈の間際でさえ反撃の為に足掻こうとする。
たおやかな外見に反し、心の内に芯の強さや熱い魂を宿した女性のようだ。
提督に対しては、先のようなSっ気を匂わせる台詞があったりもするが、基本的には家庭的で献身的。
“改”で追加される時報ボイスでは、明け方には濃いお茶かコーヒー、昼食にカレー、夕食にはカツレツを振る舞ってくれる。時々自分と他の艦娘を比べて自分の魅力をアピールするような台詞も多く、中には遠洋航海に出ようとして提督と離れることを惜しんだり、自分と提督が夫婦みたいだとストレートに表現したりと、提督LOVEと受け取れる発言がそこかしこに散りばめられている。
性能です。遠洋航海の成果は私たちを裏切りません。提督もまた、どうですか？
史実では主砲の口径から軽巡洋艦に分類されているが、『艦これ』では軽巡のようだが軽巡ではないという特殊な立ち位置にあり、あきつ丸等の特務艦娘に類する扱いの模様。
ただし、出撃・遠征・ルート固定判定では軽巡枠に含まれない為に注意が必要。装備についてはドラム缶や探照灯、照明弾など一部の装備が軽巡と異なり装備出来ない。その他の特性は概ね軽巡に準ずる。
ちなみに改修工廠でのみ入手可能であった14cm連装砲を初期装備として持参してくるが、14cm単装砲と紛らわしいので間違えて処分する事がないよう。
また、彼女は巡洋艦でありながら“低速”という、史実通りの鈍足。何よりステータスが他の軽巡の最終値より明らかに低い為、本人の申告通り「戦艦との砲撃戦」は用法としては適していない。
こうした面でも、やはり扱いはあきつ丸に近いか。
夜戦ならば装備次第で（戦艦の中でも装甲・耐久が低い）扶桑型や伊勢型ならワンパンできたりもするが、あくまで理論上可能というだけでその役目を任せるのは酷である。
しかし、初期から装備スロットが三つ開いており、更にLv35で改になると夕張と大淀に同じく第四スロットが開放される。
何よりも香取は「対潜値は軽巡の平均値」で「偵察機を運用可能」と、“対潜特化”と“弾着観測射撃”の両面が出来るという、先の二隻には出来ない器用な特性がある。
ただ、火力面は期待できない為、弾着観測射撃よりも対潜攻撃向きではある。ここでもあきつ丸と同じとは……
とはいえ、彼女の性能でflagshipが跋扈する海域に向かわせるのはなかなか厳しい為（性能の都合で大淀や夕張が選ばれるケースも多いだろう）、彼女の主な役目は（後述する仕様もあって）演習での伊号・呂号狩りとなる。
史実で潜水戦隊を率いる第六艦隊の独立旗艦だった彼女に任せる役目としては、ピッタリというべきか皮肉と言うべきか。
そして運営からは「練度の高い練習巡洋艦を旗艦にした演習は、経験取得効率が若干向上します。」と発表されており、提督達の事前の読み通り、香取に経験値増加の特性も存在することが明かされている。
これについては当初は演習において香取を旗艦にした時のみのボーナスであったが、鹿島実装時の仕様変更で僚艦でもボーナスがつくようになり、また全体的に補正値も微増した。
具体的な効果としては練習巡洋艦を艦隊に組み込んで他提督と演習することによって、僚艦の獲得経験値にボーナスが得られるというもの。ボーナスは元経験値に対し、単艦であれば練習巡洋艦のレベル9以下で+3%／+5%、60以上99以下で+10%／+15%、100以上で+15%／+20%といった感じになる（左側が僚艦時／右側が旗艦時）。複数艦投入時は効果は大きくなるが、単純な合算よりは低くなる。
演習育成の一例として、「香取を対潜装備ガン積みにして、演習相手に潜水艦がいたら旗艦に据える」という手法がある。装備シナジー込みでの対潜攻撃力は夕張に次ぐ為、演習相手に1隻だけ潜水艦がいたor相手が全員潜水艦の場合、対潜攻撃要員の確保と経験値ボーナスを得ることが出来る。
また、西方海域の新たな遠征「遠洋練習航海」（24時間遠征）では、旗艦香取と駆逐艦が必要らしく、編成する艦娘のレベルが低いほどより獲得経験値にボーナスがかかるらしい。これについては現在検証中だが、暫定結果では一度の遠征で各艦経験値2000～5000位得られる計算になっている。
出撃と比べて時間あたりの効率では劣るが、忙しくて『艦これ』があまりできない、または手間をかけたくないという提督にはいいかもしれない。
また、『迎撃!トラック泊地強襲』最終ステージのE-5「トラック諸島海域」では、艦隊に香取か明石を編成する事でルートの固定が可能だった。
結果、着任後ほどなくレベル上げもそこそこに旗艦として酷使される姿があちこちで…。
艦これアーケード
艦これアーケードでも実装されたが、演習における経験値アップの効果はない模様。
ブラウザ版同様低速で、キス島撤退作戦にも参加できない。
しかし、そんな彼女の見せ場はやはり演習。
新たに実装された「合同演習」において何と中盤の演習艦隊＝敵として登場する（あくまでアグレッサーの役目としてだが）。
しかもそのスペックは此方が実際に使える香取とは比較にもならない程恐ろしく、強い（これは演習相手として出てくる艦娘全てに言える特徴であるが）。
敵に回すと恐ろしいが、味方につけると頼りないとはこの事か…。
海自初の専用練習艦「かとり」
今はすでに除籍済みだが、かつて海上自衛隊初の専用練習艦として、香取の名を継いだ「かとり」(TV-3501)が存在した。これが3代目にあたる。
艦娘のモチーフになった香取の同型艦にあたる鹿島の名が、海自では「かしま」として本艦の後継艦の名前になっていることから、かつての「かとり」は現役の「かしま」とは淑母と姪の関係に相当するとも、親子関係にあるともいわれる。
3代目「かとり」の詳細については当該記事を参照のこと。