概要
『ポケットモンスター サン&ムーン』におけるサトシとリーリエのNLカップリング。
身長は同じくらい。丁寧語で話すリーリエだが、サトシのことは他のクラスメート同様呼び捨てで呼んでいる。
また、サトシが知っているかどうかは不明だが、リーリエも彼と同じくポケモンスクールへの転校生である(26話で判明。いくつか伏線もあった模様)。
尚、英語では「Aureliashipping」と訳されている。
作中では
2人の初対面は1話のポケモンスクールのグラウンド。ケンタロスレースのコースに飛び出してきたサトシに「気をつけて!」と注意するが間に合わず、見事に轢かれた彼に駆け寄り「大丈夫ですか!?」と声をかける。その後近づいてきたケンタロスに驚いてサトシの後ろに隠れ、足元にいたピカチュウにも驚いて飛び退いたことで、ポケモンに触れないことが判明した。
27話からはリーリエの実兄・グラジオがサトシの新たなライバルとして登場しているため、彼の登場回ではリーリエも今までとは違う形でサトシと接していくことが期待される。
そして44話からは、遂に母親のルザミーネやゲーム『ポケモンSM』の重要キャラクターであるほしぐもちゃんも登場することが判明。更にアニメ『サン&ムーン』公式サイトのキービジュアルは、ピカチュウとほしぐもちゃん、そしてサトシとリーリエが中央に大きく描かれているものへと更新されている。
これから大きく動き出す物語の中で2人の関係がどの様に変わっていくのか、気になるところである。
各話ネタ
- 第1話
上述の経緯で初対面。サトシと手を繋いだマオの陰に隠れがちだが、実は彼女よりも早くサトシへのボディタッチを成し遂げている(本人はおそらく無意識)。
- 第2話
ポケモンサイエンスの授業中、アローラナッシーの尻尾に触れたサトシを止めようとしたが間に合わず、サトシは吹っ飛ばされる。
サトシ「早く言ってよリーリエ……」
ちなみにこの時の席は隣同士。
後日のカプ・コケコVSサトシのバトルでは、カプ・コケコが使用した「エレキフィールド」の効果をリーリエがサトシに伝えている。
- 第3話
サトシに与えられたロトム図鑑の性能にリーリエが感動。ロトム図鑑が学習したサトシの言葉「すげー!」を繰り返し、間接的にサトシの口調を真似ることに。
その後のフィールドワークでサトシがミミッキュを逃した時には、「アローラ地方にはまだまだたくさんポケモンがいる」と励ましている。
- 第4話
前話から続くフィールドワークでのアゴジムシとのバトルで、リーリエは自分のせいでピカチュウが怪我をしたと思い、サトシに謝罪。サトシは笑顔で「気にすんなって」と返す。
- 第5話
海釣りのフィールドワーク中、ミロカロスをヒットさせてパニックを起こすリーリエの元に、サトシが「待ってろ、今そっちへ行く!」とラプラスを走らせ、途中で飛び移ろうとする。ミロカロスには(強烈な頭突きを食らった挙句)逃げられたが、少なくともリーリエを助けることには成功した。
- 第8話
リーリエ主役回。サトシがリーリエの自宅を訪れ、わずかながら彼女の過去を知る。その後サトシの提案でポケモンに触る練習をし、ピカチュウらには触れずに終わるが、ポケモンのタマゴには触れるようになった。
また、リーリエがその知識を活かしてバタフリーのためのポケモンフーズを作った時には、サトシに褒められ赤くなって喜んでいた。
- 第14話
タマゴから孵ったアローラロコン(シロン)が、リーリエのパートナーに。ゲットの際、サトシが「ロコン、ゲットだぜ!」と決め台詞を代弁。放課後シロンを連れて帰っていくリーリエを、サトシは「大丈夫大丈夫、リーリエなら!」と言って見送ろうとするが、マオに引っ張られ後を尾けることに。
その後ロケット団とのいざこざを経て、リーリエがシロンに触れるようになると、サトシは(自分よりもリーリエとの付き合いが長いはずの)マオに「だから言っただろ?リーリエなら大丈夫だって!」と言うのだった。
ちなみにこの回にて、シロンの直後にもう一つのタマゴ(=サトシがカントーから運んできたもの)から誕生したロコン(通常の姿)が、てっきりサトシの手持ちになると思った視聴者も少なくなかったとか。
- 第17話
デンキZをなくしてしまい、カキにバレないよう必死で隠そうとするサトシにリーリエたちが協力。途中カキに疑われた際には、咄嗟に駆け寄って一緒にごまかす場面も。
終盤では、リーリエがロトム図鑑の録画映像の中でポケットに手を入れるサトシを見つけたおかげで、彼はデンキZの置き場所を思い出すことができた。
- 第19話
カプ・コケコとの再戦時、コケコがピカチュウを呼び出したり何度もサトシの前に姿を現す事を疑問に思ったり、サトシとピカチュウの活躍に周囲が盛り上がる中一人心配そうにしていたり、コケコがサトシの全力を待っているらしいことに反応を見せたりと、リーリエに意味深な描写が見られる(今後の布石?)。
- 第22話
直接的な絡みはあまりないが、リーリエとシロン、サトシとニャビーの絆と成長がそれぞれ描かれている。また、(皆の協力あってこそだが)リーリエとシロンの活躍を受けてサトシとニャビーが絆を確かめ合い、成長へ繋がるという構図になっている。
- 第24話
オープンスクールに訪れたハナコとサトシがリーリエとジェイムズに会い、互いに紹介し合う。その後、サトシはアローラのポケモンに関する発表の際にシロンの思い出に触れた。「アローラのことをもっと知りたい」と締めたサトシに対し、クラスの他の面々は「教えてあげる」というスタンスだったが、リーリエは「一緒に学びましょう」と寄り添う姿勢を示した。
またリーリエは、サトシとハナコの似ているところとして「優しさ」という長所を挙げている。
- 第27話
「謎のルガルガン使い」と噂になっていたグラジオにバトルを申し込もうとしたサトシは、そこに現れたリーリエによって2人が兄妹であることを知る。
その場を立ち去ろうとしたグラジオは、サトシがカプ・コケコとバトルしたとリーリエが話したことで、サトシに強い興味を持つようになる。
その後サトシはリーリエ宅を再訪問し、グラジオの過去を教えられる。優しかった兄が別人のように変わってしまったと落ち込んだ様子のリーリエに、サトシはグラジオの台詞を根拠に「(彼は)良いヤツだよ」と励ましの言葉をかけるのだった。
- 第29話
向かい合って座ったり隣同士になったりすることが多く、これまでと比べ距離が近くなっている。そのためツーショットも多め。
後半では、ネマシュと仲良くなろうと試みたサトシの無茶な触れ合い方(カレーによるエネルギー補給)を見て、他の4人が呆れる中一人感心しており、おかわりを渡してサポートもしている。
- 第30話
授業の一環としてパートナーポケモンを交換することになり、くじ引きでサトシとリーリエがピカチュウとシロンを交換することに。リーリエ以外になかなか懐かないシロンだったが、サトシは散歩をきっかけに距離を縮めていき、一緒にバトルの特訓ができるまで打ち解けた。
一方、ピカチュウに触れないことで悩むリーリエは、「サトシはどうやってピカチュウと仲良くなったのか」という考えからポケモンバトルを思いつく。ジェイムズのオドリドリ相手に苦戦するが、サトシとピカチュウの間にあるような強い信頼が大事だと気づき、ピカチュウのスピードを活かした攻撃で見事勝利。その喜びを分かち合った瞬間、リーリエはピカチュウに触れるようになった。
そして終盤では、パートナーを交換した状態でサトシとリーリエがバトルをすることに。
- 第44話
サトシが見つけた謎のポケモンに「ほしぐも」と名付けた際、リーリエの案にサトシが賛成しており、2人で名付け親となる形となった。
下校時にリーリエはサトシとほしぐもを車でククイ博士宅まで送っており、サトシは彼女の母・ルザミーネと初対面。
ここでほしぐもを譲ってほしいと願い出たルザミーネに対し、リーリエはサトシがカプ・コケコに認められたとても強いトレーナーで信頼できる人であると主張。サトシがほしぐもの世話をできるようフォローしている。
- 第46話
エーテルパラダイス内で逃げたメタモンを捕まえる際、リーリエがシロンに化けたメタモンに直感で気づき、それを察知したサトシがすぐさま飛び込んで捕まえるという連携を見せる。
サトシはリーリエのおかげだと感謝を伝え、更にルザミーネの仕事について改めて説明されるとそれを尊敬し、リーリエも嬉しそうにしている。
- 第47話
直接の絡みはないが、サトシがグラジオにリーリエにたまには会うよう促したり、シロンを大事にしていることやピカチュウに触れるようになったこと、ほしぐもの名を付けてくれたことなどを嬉しそうに話している。
- 第49話
再びポケモンに触れなくなってしまったリーリエに真っ先に声を掛けて励まし、下校時シロンと一緒に歩いて帰るリーリエに付いていき彼女を元気づけている。サトシの気遣いに感謝したリーリエは、全ての記憶を取り戻す決意をする。
その後2人でリーリエの思い出の場所を巡り、ザオボーに攫われる際にはリーリエが何度もサトシの名を呼んでいる。
リーリエの記憶を消されそうになったところで、ほしぐもの力でテレポートしてきたサトシとピカチュウがこれを阻止。リーリエ救出自体はグラジオたちに譲る形になったものの、彼女がポケモンに触れたときはグラジオとルザミーネが驚いている中サトシは笑顔を見せ、2人で見合って一緒に喜び合っている。
余談
リーリエと歴代ヒロイン
- 「ポケモンに触れず条件反射的に避けようとする」点は、むしタイプを前にした時のカスミを思わせる。ただしカスミの場合は「虫は嫌い」と明言しているのに対し、リーリエは「ポケモンは(学びの対象としては)大好き」と言っている。
- 「タマゴから孵したポケモンが手持ちに加わった」点ではカスミ・ハルカ・ヒカリと共通する。
- リーリエの声を担当する真堂圭氏は、前作にてセレナの色々な意味でのライバルだったミルフィ(2代目)を演じている。そのため一部視聴者の間では「ミルフィが本気出した」****「ガチでセレナのライバルだった」などと盛り上がっている。
- 「金髪碧眼」「(ゲーム版も含めて)兄が一人いる」という点ではユリーカと共通する。
オープニングテーマの「あのコ」
- 初代「アローラ!!」(Vo.サトシ)
「太陽も月もポケモンもあのコも 振り向いちゃうような冒険をしていたい」の部分で、「あのコも」の時に映っているのがリーリエである(しかもサトシのピカチュウと一緒)。
- 2代目「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」
おなじみ「あのコのスカートの中」の部分で、上述のサトシとリーリエの初対面のシーンが使われている(ピカチュウがリーリエのスカートの中を見上げているように見えなくもない)。
その他
- OP「アローラ!!」にて、「熱いバトル君に決めた!」という部分で各キャラのイメージが背景に映されてスクロールするシーンがあるが、そこでサトシは太陽、リーリエは月となっている。
- 他のシリーズ等のご多分に漏れず、今作も字幕放送に対応しているが、字幕が色付きなのはサトシとリーリエだけである。
- サトシが黄色、リーリエが水色、その他のキャラクターたちが白色である。
- サトシが自室として使用しているククイ博士宅のロフト部分は、ゲームではリーリエの自室に相当する。
- リーリエはその自室に置いたソファーベッドで寝起きしている設定だが、アニメでもロフト部分にソファーが置いてあるのが確認できる。9話にてサトシがそのソファーで寝起きしていることが判明。