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スクールカーストの編集履歴

2018-07-24 02:50:32 バージョン

スクールカースト

すくーるかーすと

学校内における生徒間の人気を表す序列のこと。学園ヒエラルキー。

学校において、生徒の間で自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえたもの。

概要

「学校カースト」といえばアメリカ高校におけるそれが昔から有名であり、ハリウッド映画や学園モノの海外ドラマでも頻繁に登場するヒエラルキー表現だが、日本でも同種の現象が発生しているのでは?ということでこの名称が日本で作られた

(当のアメリカでは単に「学校文化(スクールカルチャー)」と呼ばれている)

基本的に「運動神経が良い+容貌美しい」ほど上位に位置づけられる。


アメリカにおける学校ヒエラルキーの順位

  1. ジョック (Jock):ピラミッドの頂点イケメンかつスポーツ万能の帝王アメフト部やバスケ部などで活躍する、校内のスターである。
  2. クイーン・ビー(Queen Bee):「女王蜂」の意味で、 所謂「学園の女王」。カリスマ美貌に恵まれ、多くの場合はブロンドチアリーダーを務める。総称はクイーンズ (Queens)。
  3. サイドキックス(Sidekicks):上のクイーン・ビーの取り巻き
  4. プリーザー(Pleaser):女子の場合はクイーン・ビーおよびサイドキックスの取り巻き。男子の場合はジョックの子分。下の立場の者へのたかり (Please) を活発に行う。
  5. ワナビー(Wannabe):クイーン・ビーおよびサイドキックスの取り巻き。取り巻きながらも立場の上昇(サイドキックスへの昇格)を夢見る(ワナビー) 立場。
  6. メッセンジャー(Messenger):パシリキョロ充)。
  7. プレップス(Preps): 文科系の上位者。お金持ちお坊ちゃま
  8. ゴス(Goth):ゴスロリ
  9. 馬鹿(Slacker):おバカ。
  10. ギーク(Geek):ヲタク層。
  11. ブレイン (Brain):ガリ勉。上の3つはナード(日本でいう「根暗」に相当)に属する。
  12. ターゲット(Target):いじめの標的。ナードに属するとは限らない。ゲイの子など。
  13. 不良(Bad boys&girls):不良少年および不良少女。※ランク外
  14. 不思議ちゃん(The Floater):図書館司書したり一人で本を読んだりしてる子。※ランク外

問題

アメリカ

1999年アメリカで発生した「コロンバイン高校銃乱射事件」は、このスクールカーストが背景にあると考えられている。つまりカースト下位の学生が、カースト上位の学生に虐げられる・迫害される・踏みつけにされる毎日を送る中で、鬱積した不満怒り爆発し、カースト上位の学生を殺すという悲劇に至った。

アメリカでは、『異性にもてて、文武両道で、トーク力が高くて、友達が多い人』というのが理想の人間像として、また理想の社会人像として求められる傾向がある。『個人の個性を尊重し、誰でも平等であり、誰にでチャンスはある』というのがアメリカのイメージかもしれないが、『隣の芝生は青く見える』というように、実際にアメリカで暮らしてみるとそうではないことも多い(「個性」はともかく、「平等」「チャンス」に関しては良くも悪くもアメリカが「実力主義=負け犬に発言権は無い」からと言える)。

つまり、カースト下位に置かれた若者は、社会からもそっぽを向かれる可能性も高い。

早い話が、『コミュ障とか、ぼっちみたいな根暗な人はアメリカ社会には必要ありません』と言われてるようなもの。

それらが上記のような凶悪事件の火種となってしまった。


しかしながら、こうした明確な差別がまかり通っていても、スクールカースト上位の人間たちが支配するアメリカ社会に挑戦しようとする、スクールカースト下位のアメリカ人も少なくない。

人気映画監督シンガーソングライターの中には、スクールカースト下位に置かれ差別を受けた悔しさをバネに、ハングリー精神で這い上がった者も多い。

このため、アメリカ映画TVドラマでは「スクールカースト上位に属していたような登場キャラクターは、作中では散々な扱いを受ける」傾向があり(特に監督がナードだったホラー映画などに顕著)これはスクールカースト下位に属していたアメリカ人のウケを狙ったものであることから、アメリカにおけるスクールカースト問題の深さが見て取れる。


ちなみに、上記にあるとおり、ゲイもアメリカのスクールカーストではいじめの対象となる。

『多様なジェンダーを受け入れてる21世紀のアメリカではもうありえないでしょ。』なんて思う人もいるかもしれないが、大都市近郊ならいざしらず、地方都市では21世紀が始まってから10年以上経った現在でも同性愛者とみなされた時点でアメリカ社会から拒絶される可能性も高い。アメリカではキリスト教が国民の間では圧倒的多数派であるが、そのキリスト教の教義の関係で同性愛は悪と教育されているアメリカ人も少なくないためである。


日本より圧倒的に広い国土を持つアメリカでは、田舎町(スモールタウン)は現在の日本の町村以上に閉鎖的で保守的であるケースもままある。


日本

日本の学校にもスクールカーストに似たものはあるが、アメリカのような明確なピラミッド構造ではない。異性からの「モテ」にはそこまで重きをおかれない一方、周囲から浮くことを嫌う集団主義がこれに絡んでくるので、より複雑な状況となっているためである。


たとえ美形でスポーツの実力もあり、トーク力があっても、自己中とみなされたり、空気が読めずにクラスの統制を乱す存在は、クラスの集団から排除される場合がある。具体例としては、授業の最中に挙手をして教師と議論するだけで、「目立ちたがり」、「生意気な奴」とみなされ孤立する可能性があるのである。


日本でも昔からこうだったわけではなく、「ネクラ」「ネアカ」が流行語だった1980年代の学校は、アメリカに似た様相だったと思われる。


スクールカーストがわかりやすく描かれている作品

  • 「ブレックファスト・クラブ」

1985年公開のアメリカ映画。初めてこのヒエラルキー問題に切り込んだ作品として知られる。

FOXTVドラマ。スクールカーストの最下層組である「ナード」を主役にしているが、上記のポジションに該当するほぼ総てのキャラが登場し、それぞれにスポットが当たる構成になっているので、参考になるかもしれない。

日本の特撮ヒーロードラマ。このヒエラルキーを明確にドラマ展開に取り入れられた。

劇中で明言されているのは「如月弦太朗:バッドボーイ」、および「大文字隼:キング(ジョック)」、「風城美羽:クィーン(クィーンビー)」の三人だけだが、他の生徒キャラも「歌星賢吾:ブレイン」等と当てはまる様に設定されている。

尤も弦太朗は学業的には落ちこぼであっても不良ではないのだが。

現代日本におけるこのスクールカーストシステムを、主人公の視点から客観的に考察するというテーマが盛り込まれている。


スクールカーストっぽい作品

校則等で明文化しているので正確にはスクールカーストとは別物。進学校なら「特進クラス(特別進学学級)」とか普通だし。

日本ならではとして、一番偉いのはジョックではなく生徒会長な事が多い(尤も運動部に所属していないだけで、何をやらせても一番な事が多いが)。

進学校の落ちこぼれ組という設定上E組とそれ以外という形式でのヒエラルキー構造が明確にされており、クラス内外でそれぞれのポジションに属するキャラクターが数多く登場する。

生徒会長鬼龍院皐月により、学園の生徒全員が「三ツ星(生徒会四天王)」「二ツ星」「一ツ星」「無星」にランク分けされており、その生徒の実力や功績に応じてランクが変動する。一ツ星以上の生徒には極制服と呼ばれる特殊な制服が与えられるほか、星の数によって生徒とその家族の生活水準にも明確な格差がつけられており、無星はスラム街だが、一ツ星はマンション、二ツ星以上は高級住宅街に住むことを許される。

 アリス学園のルールのひとつ「星階級」。nothing、single、double、triple、specialの5段階。階級によって待遇(部屋、食事、解放など)が異なり、クラスメートの間でもそれが原因でいじめの対象にされることも。

 主人公らが属する天之御船学園1年7組(幸福クラス)を除く1~3組、4~6組はそれぞれ勉学、スポーツの特進クラスであり、1年1組の担任は幸福クラスの存在を疑問視していた人物である。

この作品ではギャンブルで序列が決まってしまうぶっ飛んだ高校が舞台で、借金を抱えてしまうと、男なら「ポチ」・女なら「ミケ」と呼ばれるようになり、家畜もしくはそれ以下の酷い扱いを受けてしまう。

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ヤンキー いじめ 星座カースト制度 ヒエラルキー

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