概要
『キン肉マン』第1部最終章である「キン肉星王位争奪編」で行われたトーナメントのこと。
本来なら、悪行超人討伐の功を認め超人委員会と105の超人の神がキン肉マン/キン肉スグルのキン肉大王就任を認めるはずだったが、知性の神、強力の神、飛翔の神、残虐の神、技の神の「邪悪五神」はこれを認めず、キン肉マンが生まれた日に起きた病院の火災に伴う嬰児混同騒動を引き合いに出し、同じ日に生まれた5人の超人を「運命の5王子」として擁立し異を唱えた。
これに際しキン肉大王/キン肉真弓とその妻・キン肉小百合は「王位継承サバイバル・マッチ」を開催し、5王子をスグルと戦わせ、邪悪五神から「王位継承を認めない」印として贈られた白いマントを他の5人の血で深紅に染めし覇者に王位を譲ることを誓うのだった。
決戦会場は日本列島をトーナメント表に見立てており、シード2組を除いて
に設けられたリングで順々に戦うこととなった(ただ、準決勝は途中で関ヶ原格闘城になってしまう)。決勝戦は大阪府の大阪城で開催された。
デスマッチ一覧
西日本準々決勝
・シーソーデスマッチ
副将戦において、キング・ザ・100tがテリーマンとの戦いで提案。キャンバス内に仕込まれていたシーソーを使い、相手を天井にぶつけるというあまりに100t側が有利すぎるデスマッチ。
途中でキン肉マンのフェイスフラッシュを受け、シーソーが損壊してしまう。
西日本準決勝
・サンダードーム・デスマッチ
中堅戦においてバイクマンが(彼の相方であるモーターマンを37秒で秒殺した)ラーメンマンとの戦いにおいて始動。天井から降りてきた球場の金網「サンダードーム」(肉世界オリジナルではなく、サーカスの曲乗りなどで実際に使用される)ですっぽりとリングを覆うデスマッチ。
最初はかつて金網デスマッチで重傷を負ったラーメンマンのトラウマをえぐる事が目的かと思われたが、真の目的はバイクマンのオートバイ殺法をフルに活用する事にあった。
バイクマンは目論見通りオートバイ殺法でラーメンマンを圧倒し、一時は心停止に追い込む。
しかし、キン肉マン達チームメイトと観客たちの涙雨によってラーメンマンは復活。死闘の末九龍城落地でバイクマンをドームの上部にたたきつけ逆転勝利を収めた。
東日本準決勝
・6人タッグマッチ
ブロッケンJrが提案した3対3のバトルで、実際はブロッケンにそう言わせたいだけのキン肉マンスーパーフェニックスが仕込んだブラフ。その真相は空中に浮かぶ立方体リングでの転落デスマッチにあった。
ブロッケンはプリズマンと相打ちになって死亡した。
途中、邪悪五神の妨害により重力制御装置が破壊されて降下を始め、落下を阻止したバッファローマンは死亡、大将のキン肉マンソルジャーも知性チームの卑劣な策略により消滅した。
後に『キン肉マンⅡ世』において、第22回超人オリンピックのAブロック準決勝のケビンマスクVSイリューヒンの試合も似たような空中リングで行われた。
決勝
・魔法陣リング装着デスマッチ
先鋒戦でキン肉マンとサタンクロスが戦ったデスマッチ。当時発売されていたファミコンゲームを意識した内容になっており、キャンバスに描かれた文字パネルを押すことで特殊なディフェンド・スーツが登場する仕組みになっている。ディフェンド・スーツは単なる鎧ではなく、武器として使えるものもある。
・ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ
次鋒戦でラーメンマンとプリズマンが対決した、鉄パイプ製のジャングルジムによるデスマッチ。周囲には釘板が並べられている。
ジャングルジムを構成するパイプの一部はプリズムとなっており、プリズマンのレインボーシャワーを屈折させる事が出来る。さらに、万一プリズマンが劣勢になった時にはあらかじめ用意された安全地帯を残してジムそのものが崩落する仕組みになっている。
プリズマンはこの仕掛けでラーメンマンを釘板へ叩き落し、さらにフェニックスの指示でとどめを刺すべくジムから飛び降りた。しかし、あらかじめコスチュームの中に鉄パイプを仕込んで釘板への直撃を防いでいたラーメンマンに反撃の九龍城落地で逆に釘板に叩き落され木っ端みじんになって死亡した。
・石垣デスマッチ
中堅戦でオメガマンが提案したデスマッチ。堀と石垣が組まれたリングでの戦い。ジェロニモを水中に落とし苦しめた。
・イリミネーション・ルーレット・デスマッチ
中堅以降の全員の名前が書かれた超人預言書を松明の上に吊るし、縛り上げた糸をリングロープに結び付け、揺らしただけで燃え上がるという非道極まりないデスマッチ。これにより、先の試合で敗れたジェロニモはこの試合開始前に見せしめのために消滅させられ、ロビンマスクやキン肉マンチームの助っ人ネプチューンマンはもとより足手まとい扱いされたマンモスマンや、キン肉マンにKOされたオメガマンまで予言書を焼かれ消滅した。