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覇界王の編集履歴

2019-04-07 23:07:12 バージョン

覇界王

はかいおう

『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』とは、2016年よりWeb連載された、サンライズ原作の小説作品。『勇者王ガオガイガー』シリーズの最終章にして、『ベターマン』の続編でもある。 また、同作品に登場する新たなる脅威である。

『勇者たちの物語と神話(マイソロジー)はすでに終わり、星を越えた御伽話(ジュブナイル)が始まろうとしていた──』


概要

遡ること10年弱、OVA『勇者王ガオガイガーFINAL』の制作途中。本来あるべきクライマックスを、規定話数内に納めきれないことを悟った米たにヨシトモ監督は、更なる続編展開の構想をスタートした。

それこそが、『勇者王ガオガイガー』と『ベターマン』、同一世界の2つの物語を締めくくる、この『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』である。


当初は勇者シリーズ最後の作品として、『勇者エクスカイザー』からなる歴代勇者総出演の舞台とするべく構想されていたのだが、さすがにこれだけの企画を勇気で押し切ることは叶わず、不採用の宣告を受け続けていた。

そうして長い時が経ち、監督に思い浮かんだのは、「映像化が無理なら、小説化っていう手もあるんじゃね?」というワルダクミ。『ガオガイガー』『ベターマン』の二作に焦点を絞り、脚本担当の一人である竹田裕一郎による小説連載という形で、遂に日の目を見ることになった。

勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING』の映像特典・プロジェクトZとしての先出しから、実に10年後の出来事である。


本作は『ガオガイガー』及び『ベターマン』で起きた、全ての出来事を網羅し、両作の人物が入り乱れて展開される完結編である。

舞台は『FINAL』から更に3年経過し、中学二年生となった護が、凱達と再会するために奔走。途中、木星の異変により救出計画が頓挫し更に6年経過、二十歳に突入したストーリーとなっている。GGGも組織再建され名称変更された。


なお、本作ではゴルディーマーグがシルバリオンハンマーを経験したと発言。本来、シルバリオンハンマーが登場したPSソフト「BLOCKADED NUMBERS」Number.43.2「金の牙・銀の爪」はレインボープレッシャールートがトゥルーエンディングであり『FINAL』での正史が確定したのだが、本作がシルバリオンハンマールートの世界観なのか、レインボープレッシャールートを進みつつもシルバリオンハンマーを経験した世界観なのかは今のところ不明瞭である。


17年2月1日で第一部が完結。同時に単行本化が決定。戒道が主役挿話の加筆も加えている。


第二部は3月から不定期で更新中。


2018年 9月25日より藤沢真行氏の手でwebコミックが連載開始されることが矢立文庫にて発表された。月刊ホビージャパンでもミニコーナーコラムが連載中。


登場人物


※CVについてはベターマンBlu-rayBOX及び覇界王コミック単行本特典の覇界王ドラマCDに出演した声優のみ記述する。


GGGブルー(ガッツィ・グローバル・ガード)




  • 楊龍里(ヤン・ロンリー)



  • 鷲ノ宮・ポーヴル・カムイ
  • タマラ・ゴーゴリ
  • アーチン・プリックル
  • 菊帆エイル

  • 犬吠埼実
  • 野崎通
  • 平田昭子


GGGブルー機動部隊



  • 覚醒人V2

(元々国連直属の研究組織<NEO>が所持していた物をベターマン・デウスの指示でケイ、チャンディー、牛山三男が強奪。その後蛍汰に譲渡された。)


GGGブルー諜報部



  • 宙龍

GGGグリーン(ガッツィ・ギャラクシィ・ガード)





GGGグリーン機動部隊




GGGグリーン諜報部



国連

  • ハート・クローバー
  • 磯貝桜

  • ロゼ・アプロヴァール

宇宙開発公団


御殿山科学センター

  • 高之橋良輔

ソムニウム

  • ベターマン・ラミア CV:子安武人
  • ベターマン・ライ
  • ベターマン・ヒイラギ
  • ベターマン・ユーヤ CV:桑島法子
  • ベターマン・ガジュマル
  • ベターマン・シャーラ
  • ベターマン・羅漢

  • ベターマン・デウス………覇界王が絡む事象に介入するため、チャンディ達と共に行動をする。(蒼斧蛍汰に覚醒人V2を託したのもそのため。)

バイオネット

  • ドクター・タナトス
  • タコ獣人 CV:※-mai-

デウス一派



一般人


・元少年GGG隊メンバー

  • 数納鷹泰
  • 狐森レイコ

・ヴァルナー関係者

  • (旧姓)風祭スミレ




覇界の眷属


  • 覇界王
  • ゼロロボ

新たなる脅威"覇界王"

木星より出現した謎の存在。ザ・パワーが超巨大なジェネシックガオガイガーの姿をとっているような外見をしている。

その正体はトリプルゼロとも呼ばれる超エネルギー体に取り込まれたジェネシックガオガイガーのなれの果て。確認されている姿は『暁の霊気』といわれるものによる幻影のようなもので本体はジェネシックガオガイガーと同じ。

トリプルゼロ自体、ジェネシックオーラ等の大元といえる代物であり、ジェネシックガオガイガーとは非常に相性が良すぎたためにこのようなことになってしまった。

ジェネシックオーラとトリプルゼロが合わさることにより咆哮するだけで周囲の物質を光に変えてしまう力をもつ。


宇宙の卵とも宇宙の墓場とも呼ばれる「オレンジサイト」の中にいたガッツィ・ギャラクシー・ガードの隊員達はオレンジサイトからの脱出中にトリプルゼロに取り込まれ、覇界の眷属になってしまう


そしてキングジェイダートリプルゼロに取り込まれ、新たなる覇界王となってしまい、覇界将となった幻竜神強龍神と共に次元の変革を実行する。


関連タグ

勇者王ガオガイガー

勇者王ガオガイガー外伝-獅子の女王-

勇者王ガオガイガーFINAL

ベターマン

勇者王ガオガイガーFINALGGG(本作の足がかりとなった、『ガオガイガーFINAL』の再編集作品)


黙示録の獣:公式には明言こそされていないもののジェネシックガオガイガーのモチーフであると考察するファンも以前より存在している。

覇界王となったジェネシックガオガイガーの描写は、

  • 木星にワームホールを開くため作り出した自身を模した巨大な力場=(「天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜」)
  • 覇界の王=(「その頭に七つの冠をかぶっていた」)
  • トリプルゼロの力を受け覇界の眷属となった勇者ロボ達を従える様=「竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた」

など、『ヨハネの黙示録』十二章および十三章に記される

「また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、その頭に七つの冠をかぶっていた(新共同訳12:3)」

「わたしはまた、一匹の獣が海の中から上って来るのを見た。これには十本の角と七つの頭があった。それらの角には十本の王冠があり、頭には神を冒涜するさまざまな名が記されていた。わたしが見たこの獣は、豹に似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた(新共同訳13:1-2)」

「わたしはまた、もう一匹の獣が地中から上って来るのを見た。この獣は、子羊の角に似た二本の角があって、竜のようにものを言っていた。この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るい、地とそこに住む人々に、致命的な傷が治ったあの先の獣を拝ませた。(新共同訳13:11-12)」

という「赤い竜」の描写に通ずるものがある。


外部リンク

矢立文庫(掲載サイト)

覇界王~ガオガイガー対ベターマン~ the COMIC(コミック版掲載サイト)






















実は………(ネタバレ注意)







実は作中においてGGG隊員を含む数名がベターマンの根幹に関わる奇病、アルジャーノンを発症しており、その全員が死亡、その顔面にはソムニウム達の変身の起爆剤となるアニムスの花を咲かせていた。


アルジャーノン発症者(括弧内はアニムスの実の種類)


バイオネット


  • ドクター・タナトス(ソウキスの実)………ジェネシックガオガイガーに酷似した擬似ゾンダーロボとなり襲撃をかけガオガイゴーとの戦闘により撃破されるが、アルジャーノンを発症していたことにより浄解されても狂人化したままの状態でに襲い掛かる。だがすんでの所でベターマン・ラミアのペクトフォレースで弱体化され、の目の前でラミアにより連れ去られる事になった。ちなみにソウキスの実は耐性のあるものがこれを食べる事によりESウィンドウによく似た『ソウキスの路』を開く事が出来、現在ソウキスの実に耐性のあるソムニウムはシャーラのみである。

GGGブルー(ガッツィ・グローバル・ガード)


  • 菊帆エイル(フォルテの実)………食堂の<食材合成くん26皿>に細工を施し隊員達の味覚に対して大きなダメージを与えオービットベースを混乱に陥れるが『ソウキスの路』を使ってオービットベースに侵入したベターマン・ライによって捕縛されそのまま連れ去られる事となった。ちなみにこのとき菊帆から生えたアニムスの花から採取されたフォルテの実はラミアが羅漢との闘いで使用することとなった。

  • 鷲ノ宮・ポーヴル・カムイ(フォルテの実)………アルジャーノン発症により原種との木星決戦で兄の命をGGGによって奪われた恨みを増大させてしまい、皮肉にも覇界の眷属となったGGGグリーンに内通することとなり、GGGの設備やポルコートガンマシンのAIなどに細工を施して妨害を行ったが、によるGストーンのアジャスト(TVシリーズで行ったGストーンの活性化ではなくGストーンの出力低下)により操られたポルコートガンマシンは弱体化し、最後の止めとして超能力でハッキングに使った入力デバイスを破壊、事態を沈静化した。(ちなみにアルジャーノン発症によって狂人化したカムイは「天海護は異星人だ、人間ではない」といっていたが、それに対してはカムイに向かって「僕は……地球人の天海護だ」と宣言していた。)その後、カムイはアルジャーノンの治療のために治療カプセルで治療していたが、アルジャーノンを発症した時点で既に遅く、オービットベースに侵入したラミア達ソムニウムによりカムイの顔面に咲いていたアニムスの花からフォルテの実を持ち去られることになった。
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