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宇宙の騎士テッカマンブレードの編集履歴

2019-07-31 14:44:55 バージョン

宇宙の騎士テッカマンブレード

うちゅうのきしてっかまんぶれーど

「宇宙の騎士テッカマンブレード」とは、タツノコプロ制作のオリジナルアニメである。

「仮面の下の、涙を拭え―」

概要

タツノコプロ制作のSFアニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』は、1992年2月18日から1993年2月2日までテレビ東京系で全49話が放送された。

1994年に続編として、OVA『宇宙の騎士テッカマンブレードⅡ』が制作されている。


時代に流された不遇の作品

本作は色んな意味で不遇のアニメと言え、放送時期がダイの大冒険クレヨンしんちゃん美少女戦士セーラームーン幽々白書南国少年パプワくんと言った空前絶後のTVアニメの当たり年(しかも1996年と並んで地上波全日アニメとしては恐らく最後の当たり年)だった1992年の放送だったのと、放送終了後の1998年にテレ東チェックが制定された為、テレ東では二度と再放送が不可能となった二重の意味で不遇だったと言える。


余談

かつて70年代に放送し打ち切りとなったTVアニメ「宇宙の騎士テッカマン」のリメイク作品。ただし世界観は異なり、設定や構想の一部が流用されているくらいで後はほぼ別物である。


本作の特徴を挙げるとするなら主人公・Dボゥイの過酷極まりない運命、いわば非常に鬱でハードなストーリー展開であり、後期OP「永遠の孤独」の歌詞である「これ以上失うものなどもう無いから」に示されるように、最終的にDボゥイは本当に全てを失ってしまう。制作サイドの非情さは徹底しており、彼に襲いかかる身の不幸は歴代タツノコ作品史上では『新造人間キャシャーン』に匹敵もしくはそれ以上だと言われ、下手をすれば全てのアニメ作品において彼ほど不幸かつ過酷な道をたどったヒーローはいないと思われる。次回予告の決め台詞「仮面の下の涙を拭え」、挿入歌「マスカレード」の歌詞「愛していたはずの者さえも罪という名の仮面を付けたら忘れられる」なども本作の悲劇性を象徴している。

余りに過酷な展開ではあるが、CDドラマや短編ノベライズでは本編とはうって変わりギャグテイストを多分含んだ内容である。まぁ、脚本があのあかほりさとるだから…

 同様に奥谷かひろもアニメディアや月刊OUTでコミカライズをシュールギャグに描いている。また、LD-BOX特典CDドラマでも自虐ネタとして扱われている。


本放送当時は知名度は低めであったが、どういう訳かロボットアニメでは無いのに『スーパーロボット大戦J』『スーパーロボット大戦W』に参戦し、一躍、本作の知名度が上がる事となった。

TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS』においては、タツノコ側キャラクターとしてテッカマンブレードが登場し、旧テッカマンと競演を果たしている。


ストーリー

連合地球暦192年、謎の宇宙生命体ラダムが突如として地球に来襲し、地球侵略を開始した。人類には対抗する術がなく、その侵攻をただ黙って見ているしかなかった。そんなある日、地球上のラダム獣や地上に根付くラダム樹の調査をしている外宇宙開発機構の前に、正体不明で記憶喪失の青年が現れる。彼は「Dボゥイ」と名づけられ、ラダムの尖兵と酷似した超人テッカマンに変身し、人類が手も足も出なかったラダム獣を事もなく打ち砕いてみせた。


外宇宙開発機構は彼を説得し、どうにか基地に留まってもらうことにしたものの、Dボゥイは自身やラダムのことについて黙して語ろうとしない。

Dボゥイは何者なのか?なぜテッカマンに変身できるのか?なぜ敵と酷似した姿なのか?そもそもラダムの正体は何なのか?

何もかもが不明のまま、反撃の牙を手に入れた人類は、Dボゥイと共に人類存亡をかけた戦いに挑むことになる。


登場人物

スペースナイツ

Dボゥイ / 相羽タカヤ / テッカマンブレード(CV:森川智之

ノアル・ベルース(CV:松本保典

アキ / 如月アキ(CV:林原めぐみ

ミリィ(CV:横山智佐

本田(CV:飯塚昭三

レビン(CV:中原茂

ハインリッヒ・フォン・フリーマン(CV:鈴置洋孝

ペガス(CV:飛田展男

相羽ミユキ / テッカマンレイピア(CV:水谷優子

相羽孝三(CV:麦人

連合防衛軍

バルザック・アシモフ(CV:堀内賢雄

コルベット(CV:大滝進矢

Dr.マルロー(CV:辻谷耕史

バーナード・オトゥール(CV:池田勝

リルル(CV:松井菜桜子

ラダム

フリッツ・フォン・ブラウン / テッカマンダガー(CV:飛田展男

相羽シンヤ / テッカマンエビル(CV:子安武人

ゴダード / テッカマンアックス(CV:島香裕

モロトフ / テッカマンランス(CV:小杉十郎太

フォン・リー / テッカマンソード(CV:横尾まり

相羽ケンゴ / テッカマンオメガ(CV:若本規夫


主題歌

オープニングテーマ

「REASON」(1 - 27話)

作曲:小坂由美子 作詞:安藤芳彦 歌:小坂由美子

「永遠の孤独」(28 - 49話)

作曲:小坂由美子 作詞:さとうみかこ 歌:小坂由美子

エンディングテーマ

「ENERGY OF LOVE」(1 - 27話)

作曲・作詞・歌:小坂由美子

「LONELY HEART」(28 - 49話)

作曲:小坂由美子 作詞:さとうみかこ 歌:小坂由美子


関連イラスト

BLADEサァイコォオォだよニィィさぁあぁんッ!!!

孤高の戦士


関連タグ

テッカマン

テッカマンブレード

竜の子プロ


関連作品

宇宙の騎士テッカマンブレードⅡ

本作の続編であるOVA。本作と打って変わっていわゆる「萌え」を大きく打ち出した作品となっており、本作のファンを唖然とさせた。最もセールスは好調だったらしく全3巻の予定が全6巻となっている。ちなみに後半3巻は本作の様なシリアス展開となった。前日談のコミカライズ&CDドラマと後日談のノベライズである程度補完される筈である。

宇宙の騎士テッカマン

リメイク元の作品。前述の通り、本作とはほとんど関連性は無い。本作との区別のため、こちらは「元祖」と呼ばれる事もある。元祖とは「タツノコVSカプコン」の海外版「ALTIMET-ALLSTARS」にて共演。

DETONATORオーガン

大張正己監督のOVA。実はこの作品を観たタツノコプロのスタッフが触発を受け、本作が制作されるきっかけとなった。この為か本作のOPは大張氏が担当してる。また、オーガンとは「スーパーロボット大戦W」にて共演している(ブレードⅡとも共演)。

超獣機神ダンクーガ赤い光弾ジリオン超音戦士ボーグマン機甲警察メタルジャック

ハイテク兵器を使用する少人数チーム、主役に当時の若手声優を起用の共通点繋がりと、テッカマンブレードと異なり、全て放送短縮の憂き目に遭う相違点もある。


魔法少女えれな

触手攻めを主体としており分かり辛いがストーリー全体を通してテッカマンブレードのパロディとなっている


超獣機神ダンクーガBURN

宇宙人に侵略され荒廃した地球を股に掛ける肉親同士の死闘繋がり。此方はテッカマンブレードとは逆に主人公が弟で、宿敵が兄だったのと、互いに最後まで知らなかった相違点もある。


仮面ライダーBLACK

「(養)父の手助けで洗脳直前に脱出を果たす」という主人公が戦いに身を投ずる経緯や、「洗脳された最愛の相手が宿敵と化する」という展開などが非常に似ている。

仮面ライダーアマゾンズこちらも別の作品の名前を借りているが、その作品とは同一人物が全く出てこない別物と言う点が共通している。


外部リンク

TVアニメ公式サイト

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