概要
ガンダムシリーズ各作品のストーリーを追体験しつつ、自分の部隊を強化したり、『MS図鑑』を揃えたりするF系列と『スーパーロボット大戦』のように各作品間のクロスオーバーや、原作にはないIF展開を楽しむギャザービート系列の大きく2つに分かれている。
F系列でも作品によっては一年戦争の経験がある『0083』の登場人物であるアナベル・ガトーや、『センチネル』のキャラクターが『機動戦士ガンダム』のステージに登場したりと、設定としてありえる範囲でのクロスオーバーは行われている。
「Gジェネレーション ウォーズ」以降ではそう言った垣根は取り払われ、作品のストーリーを追体験を行いつつ、任意でのクロスオーバーが行える仕様となっている。
プレイステーション時代のGジェネのディスク(『初代』『ZERO』『F』)は当時のバンダイビジュアル製ゲームのお約束として、音声トラックが収録されており、CDプレイヤーで再生すると「このディスクをCDプレイヤーに入れてはいけない」と言う旨の警告メッセージが再生される。それも、数々の名場面・名台詞をオリジナルキャストでパロディしたドラマ仕立てとなっている。
ちなみにトラックは「2」、ゲームデータである「1」を再生するとスピーカーやヘッドホンが破損する為、絶対にやってはいけない。
作品一覧
前史
SDガンダムの戦略SLGは実に1987年まで遡る長い歴史を持ち、ファミリーコンピュータの『SDガンダムワールド ガチャポン戦士』シリーズ、スーパーファミコンの『X』『GX』『GNEXT』を経て、プラットフォームをプレイステーションに移した1997年の『GCENTURY』に次いで発売されたのが、『GGENERATION』(1998年)である。
但し、『GGENERATION』のゲームシステムは『GCENTURY』を継承したものではなく、1996年に発売された、スーファミターボ用ソフト『SDガンダムジェネレーション』シリーズのものがベースになっている。
トムクリエイト版
Gジェネのメインストリーム。F系列とも。
開発は『SDガンダムジェネレーション』シリーズを手がけたトムクリエイト。
- SDガンダム GGENERATION(1998年、PS)
- SDガンダム GGENERATION-ZERO(1999年、PS)
- SDガンダム GGENERATION-F(2000年、PS)
- SDガンダム GGENERATION-F.I.F(2001年、PS)
- SDガンダム GGENERATION NEO(2002年、PS2)
- SDガンダム GGENERATION SEED(2004年、PS2)
- SDガンダム GGENERATION PORTABLE(2006年、PSP)
- SDガンダム GGENERATION SPIRITS(2007年、PS2)
- SDガンダム GGENERATION WARS(2009年、PS2)
- SDガンダム GGENERATION WORLD(2011年、PSP)
- SDガンダム GGENERATION 3D(2011年、3DS)
- SDガンダム GGENERATION OVER WORLD(2012年、PSP)
- SDガンダム GGENERATION GENESIS(2016年、PS4 / PSV / Switch)(但し参戦作品は初代~UCまで、後にDLCで閃光のハサウェイが追加)
- SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS(2019年、PS4/Switch/Steam)(宇宙世紀オンリーだった前作とは一転、W・SEED・OO・鉄血の4つの世界観に絞られる。なおEW・アストレイ・DESTINY・SG・劇場版OOも収録されている。尚、初回限定特典の所為である場合を除き、初のCERO B(12歳以上対象)作品となっている)
又、Gジェネの名を冠してはいないが、『SDガンダムエモーショナルジャム』(1999年、WS)もトムクリエイトによるもので、一部では実質的にGジェネの系譜に属する作品とされている。
ヴァンガード版(ギャザビ)
上述の『エモーショナルジャム』のシステムを受け継いだ携帯ゲーム機のGジェネ。
開発は『GNEXT』『GCENTURY』を手がけたヴァンガード。
- SDガンダム GGENERATION ギャザービート(2000年、WS)
- SDガンダム GGENERATION ギャザービート2(2001年、WSC)
- SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ(2002年、WSC)
- SDガンダム GGENERATION ADVANCE(2003年、GBA)
- SDガンダム GGENERATION DS(2005年、NDS)
- SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE(2007年、NDS)
尚、ギャザビ系列は(クロスドライブの出来があまりにも悪過ぎた為か)2007年以降新作が出ていない。
かつての『GCENTURY』も、ゲームシステム・機体性能等のバランス・グラフィック・原作設定の再現度等で、多くの点で酷評されていた。
オリジナルキャラクター
F系列の作品は各作品を追体験すると言う構成上、ステージには既に『ゲスト』として原作キャラクターが存在する為、自分の育成する部隊にはGジェネのオリジナルキャラクターが配属されている。
立ち絵や細かい設定が存在しない為、想像(妄想)の余地が大きいのが特徴。
代表例としてエリス・クロード、マリア・オーエンス、クレア・ヒースロー等。
ギャザービート系列の作品はストーリーにおける重要人物として、F系列の作品のものより個性がはっきりしたオリキャラが登場する。個性がはっきりしている分、想像(妄想)の余地は小さく、性質としては「スーパーロボット大戦OG」のキャラクターに近い。
外伝の宣伝効果
クロスボーンガンダムや閃光のハサウェイ等、Gジェネに出演した事で知名度を大きく上げた外伝作品も少なくない。
事実、「閃光」の主役機Ξガンダムの立体化やクロスボーンガンダムのプラモ化は、Gジェネでの登場の後の事であった。
クロスボーンはスーパーロボット大戦に参戦するという快挙を成し遂げ、閃光のハサウェイに至っては後年の作品に参戦を実現させただけでなく、映画化も決定した。
名物
- 回避不能・ズサのMAP兵器乱射地獄
- 核爆発寸前のジャブローからのギリギリ脱出
- ガウの空爆地獄
- 頭の悪い護衛対象NPC
- 必ず背後を突く形で出現する敵増援……というより伏兵
- 大量の敵のせいでいつまでたっても終わらない敵ターン
- 登場キャラクターの殆どがはっちゃける(フィンガー、トランザム祭)
エトセトラエトセトラ……
弊害
近年ではスーパーロボット大戦シリーズと差別化する為か、原作再現を重視するようになり、本来では敵サイドの立場で開始されるステージも存在する。
その為、「特定の作品にはIFの展開が欲しい」と言う意見もある(特に機動戦士ガンダム0083のデラーズ・フリートの視点で始まるステージや、閃光のハサウェイでは原作通りのEDとなるものの、マフティー視点でプレイするステージがあり「何故、後者みたいなステージが作れなくなった」と言う不満が出ている)。
更に、近年では原作準拠を繰り返し過ぎた結果、新規MS以外に新鮮味がないとも言われ、上記の有り得たifの拡大演出により、スパロボ並みのシナリオ改変を見せる時もあり、賛否両論として新たな問題となっている。
オリジナルキャラクター一覧
オリジナルMS一覧
関連イラスト
関連タグ
レーン・エイム、ガエリオ・ボードウィン:この作品では主人公として扱われている