概要
愛知県西部にある都市で、中部地方最大の市である。人口は約232万人。
2020年現在の市長は河村たかし氏。
特別区を除くと、日本では横浜市、大阪市に次ぐ全国第3位の人口を有する市で、中部地方における経済・文化・交通の中心。東京・京阪神とは異なる文化を持つ。
全国的には愛知県=名古屋という印象が強いが、愛知県民にとって名古屋と言ったら通例は名古屋市のみを指す。
昔から不人気都市のレッテルを張られており、「大いなる田舎」「日本最大の地方都市」と言われ、田舎風のライフスタイル(マイカーや一戸建てを好み、店を閉めるのが早い)、イジられやすい独特の方言などがよく揶揄の対象となる。
いちおう日本の三大都市のひとつとされているのだが、近年ではテレビ等のマスメディアにおいて福岡市などの名古屋より人気のある他都市とよく比べられ、三大都市の3つ目は?という問いに対しても、実際に名古屋市より人口の多い横浜市や、名古屋市より人口の少ない札幌市や福岡市や京都市などを挙げる人も少なくないなど、どことなく影の薄い都市である。
しかし、大企業が多い故にその経済力、影響力もまた確かなものであり、不人気で影が薄いなりに「縁の下の力持ち」としていぶし銀の魅力を放っている…と言えなくもない…かもしれない。
「名古屋を舞台にした歌謡曲は売れない」というジンクスがあり、敗戦直後にブギの女王笠置シズ子が「 名古屋ブギー」(昭和24年)を唄ったがヒットしなかったのが始まりとされる。さらに名古屋を舞台にしたテレビドラマや映画も少ない。名古屋を舞台としたアニメは電波女と青春男やうさぎドロップ等があるが数は多くない。
とはいえ、オタク街である大須を抱え、国際的なコスプレイベントも開催され、かつて一世を風靡したおでん缶やメイド喫茶が生まれ、アニメ機動戦士ガンダムが初めてこの地で制作され、日本漫画界のスーパーヒーロー鳥山明を輩出するなど、サブカルチャー面で大きな役割を果たしてきており、アニメロードなるスポットを造ることも構想されている。
名古屋といえば三大ブスの1つという不名誉な風説もインターネット上に流布しているが、実は古くから圧倒的な美人の産地という評判があり、18世紀前半、幕府が倹約令を出し娯楽を禁じたのに対し尾張藩は開放的な文化政策と取ったために全国から遊女が集まり、「人々の容姿の優れていることも 沿路随一」と評された。
中世ではお市の方、近代では桂可那子公爵夫人や中券番の金廣のぼる、現代では名妓連のひこ乃やSKE48の松井珠理奈が代表的。何気にえなこを筆頭に多くの著名なコスプレイヤーを輩出している地であり、コスプレイベントも数多い。
自動車文化に関しては愛知県に「トヨタ」、「NGK」、「デンソー」、「アイシンAW」と自動車関連の大工場が集中すること、中心市街地の道路が広い(名古屋空襲後の区画整理による)こと、旧国鉄から冷遇されたこと、旧城下町の骨格があり鉄道路線の拡充がままならなかったことも要因である。
ただしクルマ社会と言っても大都市だけあって公共交通機関は整備されており、国内で東京・大阪に次ぐ規模の地下鉄ネットワークを有している。
所謂「名古屋走り」と言われ運転が荒いのが有名であるが、愛知県全域に共通する問題である。
また上記と反するようではあるが、『旧車』『クラシックカー』の動体保存に熱心であり、空冷ビートル、ビートルバス、スバル360、シトロエン2CVなどはかなりの確率で見かけられる。当然ながらこれらを整備できる工場も他都市に見られないほど多い。
他にも名古屋市または愛知県はフィギュアスケーターとオリンピックアスリートを大勢輩出している一大都市で、浅田真央・イチローなど超一流アスリートを輩出したアスリート王国でもあり、東京よりもある意味タレントの宝庫とも呼べる都市である。
名物
- イナ(鯔)
- ひつまぶし
- きしめん
- ういろう
- 名古屋コーチン
- 名古屋美人
- 宮重大根
- 手羽先
- 味噌カツ
- 天むす
- 小倉トースト
- 納屋橋饅頭
- 味噌煮込みうどん
- 台湾ラーメン
- スガキヤ
- 喫茶店(コメダ珈琲店、喫茶マウンテンなど)およびモーニングサービス