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妄想戦士ヤマモトの編集履歴

2020-04-07 18:35:54 バージョン

妄想戦士ヤマモト

もうそうせんしやまもと

小野寺浩二原作の青年漫画作品。

概要

高校のクラスメイト達から腫れ物扱いされ忌み嫌われている、「変態」「キモオタ」という言葉も生温い「妄想戦士」こと山本一番星を中心に、一見普通だが危険な裏の顔を持つ友人・松下、生身の女に興味無しなフィギュア馬鹿・渡辺、多くの信者を集い眼鏡っ娘を愛でる真性眼鏡フェチ・南雲といった仲間達と、立ちはだかる強力なライバル達や凶悪な敵が織り成す、萌え燃えがぶつかり合う妄想物語。

当初『アワーズライト』で連載していたが、掲載誌休刊により『アワーズ増刊』に掲載後『ヤングキングアワーズ』に移籍し完結。単行本全5巻。


オタクネタが多いが、パロディ要素は少ないのでそこまでマニアックでは無い。しかし、変態要素や下ネタが多いので、初心者には勧めづらい。あと、萌えがテーマだが萌えキャラよりも萌え萌え言って号泣している男キャラが画面の大半を占める。熱き妄想戦士達の熱意を「キモい」と思うようじゃまだまだ修行が足りないであろう。

しかし理解できてしまった場合、それはそれで手遅れかもしれない。


2015年2月28日に全5巻分の内容をまとめて、更に新規エピソードを幾つか追加した新装版「妄想戦士ヤマモト HDリマスターエディション」上下巻が発売された。


登場人物

主要人物

山本一番星

【トレス】妄想戦士が幻想入り?

「萌えとはどす黒くねじまがった心の闇の中で、その中で美しく輝き続ける魂の光だぁ!!」


主人公。萌えに生き妄想を愛する妄想戦士。萌えさえあれば飲まず食わずでも数ヶ月生き続けられるが、逆に萌えが無いと禁断症状が起こり、数日で老い衰弱する。

その発想力や行動力は「捨て猫を助けたら猫耳少女になって恩返しに来るかもしれないので捨て猫を探す」「コンタクトレンズ製造工場を眼鏡っ娘を減らす原因であるとして襲撃・破壊する」「バイトではなく生粋、かつ純真無垢な巫女さんを見るために命を賭けて魔の森に入る」など、常軌を逸する。ちなみに、小学生の頃から「萌え萌え」言っており、ブルマ泥棒も働いていた。

その人並み外れた熱意により「第36回妄想選手権」で優勝し、「妄想騎士」の称号を得る。

ただ、毬藻という実妹がいるためか妹萌えだけは理解できない。それ故かロリ萌えに対しても一部否定的。またキャラを作っているぶりっ子にも萌えない。

ただし、妹萌えは理解できないが「松下に自分の妹を取られる」ことへの強い嫉妬心は持っている。松下はもちろんのこと、南雲や桜子さえも「山本が妹の事で、松下に嫉妬している」と一目で看破したが、山本自身はその感情に気付いていない。

戦闘能力も高いが、最強というわけではない。相手の心の奥底に潜む萌え心に訴える攻撃を得意とするため、「改心前の黒崎(萌えを全否定)」「ベンジャミン(自分自身にしか萌えない)」「六天灰夢クララ(逆にヤマモトを萌えさせる攻撃をする)」には直接対決で一度は敗れている。


松下吾朗

小野寺作品漢の名言集『あ』

「それでも俺は……甘くせつない恋がしたいんだ――!!」


山本のクラスメイトで、数少ない友人かつ常識人(?)。山本によって騒動に巻き込まれ酷い目に遭うツッコミキャラだが、山本の異常な言動や行動にはほぼ毎回心打たれている。また、普通で真面目な眼鏡男子である自分自身にコンプレックスを抱いており、他人にそれを指摘されると心の中の扉が開かれ「裏松下」という欲望や狂気をさらけ出した別人格が現れる。その潜在能力と熱意により「第36回妄想選手権」にも参加資格を得た。

選手権以降、妄想戦士仲間の間では「裏松下」の戦闘能力は山本をも凌ぐと絶大の信頼を得るようになり、松下本人も「裏松下さえ出せれば皆を救える」などと最終兵器っぷりを自覚している。

山本とは違い妹属性があるためか毬藻とフラグが幾度となく立つ。

他にも同級生の美少女に突然告白されたり(前世を語る電波女だったが)、メガネくん同人衆の女子達には大人気だったり(全員重度の腐女子だが)、後に同級生の女子の幼馴染がいる事も発覚したり、作中最も女子キャラとフラグが立っている。リア充爆発しろ。一度実際に一級フラグ建築士になり調子に乗っていた(すぐ折られたが)。

白鳥由希に対し、恋愛感情こそ無いが「もっと僕を叱って欲しい理想的な年上の女性」として屈折した強い憧れを抱いている。

山本の妹である毬藻から恋愛感情を持たれている事には気付いていないが、毬藻から特別に慕われている自覚はあり、失いたくない大切な存在とは思っている。


渡辺流星

おまえら生身の女に彼女たちの素晴らしさがわかってたまるかっ!!!

「人じゃないからいいんだ。彼女たちは……うんこもおしっこもしないんだよ」


山本の中学生時代の親友にしてライバル(後に同じ高校で隣のクラスの生徒だと判明)。中学時代はホモと疑われるほど仲が良かったが、エロ本が原因で絶交した。

生身の女子に異常な嫌悪感を持ち(初期は普通に生身の女子にも触れていたが、後に触るだけで嘔吐や蕁麻疹を患うレベルに悪化)フィギュアしか愛せない(ただし、穴が空いている物は例外)。

「複数のフィギュアで延々と一人芝居」「ロボット人間になる系のEDは認めない」「自分ので等身大フィギュアを制作」など、数々の奇行で時に山本すらもドン引きさせる、恐らく作品中で一番のマジキチ

実妹(黒ギャル)と実姉(ガサツ)がいるが、生身の女子自体存在を認めていないので、山本と違って妹属性がある。というか、生身の女子に絶望したのは姉と妹のせい。

ただし、フィギュアの美を台無しにする危険性があるという理由から眼鏡属性は持たない。

本編も後半以降になると、フィギュアを自作する腕も超プロ級になるが、同時にロクにセリフを発しなくなる。この無言化は読者にも指摘されており、作者は巻末おまけページで「きっと、悟りの境地に達したから」などと説明している。


南雲鏡二

めがねっ娘教団 南雲鏡二

「めがねかけたままやらせてくれ!!」


日本各地に支部を置く眼鏡フェチの団体、めがねっ娘教団の教祖。眼鏡っ娘を愛するあまり「りんかくのズレがないと萌えないため伊達眼鏡は認めない」「実用的かちょい地味めのデザインじゃなきゃグッとこないためおしゃれ眼鏡は認めない」など異常なぐらいに強いこだわりを持つ。

実は裸眼の恋人がいる。彼女の事は愛しているつもりだが、心の中はいつも何か物足りなく本気になれない。ちなみに本業は高校教師(後に布教に専念するため退職し、眼鏡の個人商店の経営者となる)。


ヒロイン

高橋楓

山本のクラスに転入してきた三つ編み眼鏡っ娘。一度眼鏡を外してコンタクトにしたが、山本に回し蹴りを喰らって半殺しにされたため眼鏡に戻した。

序盤はメインヒロイン的な扱いでお色気要員もこなしたが、極度の天然ドジっ娘である以外は松下以上に普通だったためか、回を増す毎に出番が無くなっていった。所謂メインヒロイン(笑)。何だかんだ、山本にとっては松下と同様に「話せるたった2人のクラスメート」の1人である。松下の事も、普通程度に仲の良い友達以上の感情は抱いてない筈だが、実は松下に気があるのではないかと疑わしい描写は少なくない。めがねっ娘教団の教祖・南雲にとっても彼女は決してモブではなく、「高橋さん」と存在を認識されている。また、同じ女性として白鳥由希に憧れている。

本編終盤、あんな事になるとは……。


白鳥由希

南雲の彼女。視力は両目2.0の美人教師。南雲がいくら変態じみていても嫌う事無く更正させようと頑張っている報われない人。南雲を更生させたいあまり、一時は黒崎の誘いに乗り、萌え撲滅活動の片腕として加担する。空手三段の武闘派であり、八つ当たりで山本を一蹴りKOした事もある。黒崎が改心した後も世話焼き関係は続いていたが、南雲への想いも絶ち切れてはいない。

本人は特に自覚していないが、言動が「厳しくも優しい理想のお姉さん」そのものであり、特に松下を「叱られ萌え」させている。南雲もわざとヘマするなどして、彼女に叱られたがる。


山本毬藻

山本の実妹。幼さ残る少し甘えん坊な一般的中学生。兄含む身内が変人だらけのためか、比較的普通な松下に惚れ、想いを寄せる。白鳥由希と同じく本人に全く自覚は無いが、言動が「兄を(家族として)慕う可愛い妹」そのものである。そのため山本にとって「妹萌え」は常日頃から触れている至って普通の事に過ぎず、全く特別視できないゆえ「理解できない」のである。

中学生である現在、貧乳であることを気にしているが、5年後には大き過ぎない程度に豊かになっている。


竜巻桜子

山本の後輩の一年生。山本が捨て猫にをかざす姿(本編の第1話)を見たせいで山本にうっかり惚れる。

オタクではないものの、山本を振り向かせるために萌えをアピールするが「売れない芸人みたいな『前へ! 前へ!』って感じのテンションが不愉快」と評される。終盤は彼女がメインヒロインっぽくなり、各種のお色気描写もしっかり担当。

しかし山本とのフラグ(恋愛的な進展)は、最後まで全くと言えるほど立たなかった。六天灰夢クララの方が、よっぽど山本とイイ雰囲気に描かれている。


妄想戦士

純愛番長

舎弟のヤスを引き連れた番長。山本とは「第35回妄想選手権」で5時間以上の激闘を交わした実力者。彼が主人公の読み切り作品『嗚呼! 純愛番長』もある。

実は作者の別作品の主人公。その時はロリータ番長」と名乗っていた。


御子神紅白

バイトではなく生粋、かつ純真無垢な真の巫女(幼女)を愛で護るために魔の森に住む「巫女お庭番」の首領。巫女萌え俳句殺法で戦うが、下の句で返される事により山本に敗れた。それ以来友人になったようで稀に現れる。


矢追ジュン

めがねっ娘教団の腐女子verのような集団「メガネくん同人衆」のリーダー。眼鏡男子受け同人誌を執筆しており、メンバーの間では松下が大人気(性的な意味で)。


フェチ撲滅特殊工作員

黒崎堕美泥

ヤマモトより 黒崎堕美泥

「キサマらが私のポロンを汚した!! キサマらが私のポロンを、汁まみれにした!!」


「日本国政府フェチ撲滅機関」に属し、コンタクトレンズ製造工場の運営や人形爆弾の配布といったオタク撲滅活動を行っていたが、その正体は大人気少女漫画家だった「愛野いずみ」である。


六天灰夢クララ

堕美泥が消えてから現れた新たなフェチ撲滅特殊工作員。お嬢様キャラで、執事のベンジャミンと共に秋葉原を襲撃し、オタク達を「妄想刑務所」へと収容した。

その後の転落人生は作中で一番不憫。根は素直なためよくベンジャミンに騙されている。

子役タレントとして絶大的な人気者だった過去がある。(ベンジャミンのプロデュースによる)

子役タレント時代に起こった、「偶然のパンチラ事故」と「当時まだ幼少だった山本の余計な一言」が原因のある騒動がトラウマとなり、「萌え萌えうるさいオタクども」を憎むようになった。

ベンジャミンから伝授された、「クララ以外は誰でもデタラメと分かるデタラメ格闘技」を得意とする。それは萌え心を刺激しまくる戦闘スタイルゆえ、山本に対しては致命的な攻撃力を発し、あっという間に戦闘不能にさせてしまう「ある意味、最強の敵」。


ベンジャミン

六天灰夢クララの忠実な執事。忠実ではあるがクララの純粋すぎる性格を面白がり、デタラメを吹き込んで楽しんだり、こっそりとクララを商売の道具にしたりする。クララが「萌えオタクども」を憎んでいるのとは逆に、「萌えオタクは何をしてやれば喜んで散財するのか」を本能的に熟知しており、そっち方面の商才には異常なほど長けている。

萌えの心を持っているが、それは自分自身に対してのみ向けられる。つまり、ナルシスト。

痩身ではあるが肉体的な戦闘力にも覚えがあり、山本の抵抗を退けたこともある。かつて轟かせた異名は、「リオデジャネイロの赤マムシ」。男性を性的に攻める術も心得ている。


雨宮真綾

「コンタクト大将軍」を名乗るフェチ撲滅特殊工作員。眼鏡っ娘萌えを撲滅するため、全国各地のめがねっ娘教団支部を襲撃し「渋谷引き回しの刑」などの拷問に処したが、実は本人自体が眼鏡っ娘。一人称はボク。普段の性格は冷静沈着だが、性的に過激なモノを見せられると、すぐにボン!と顔が真っ赤になる。


山田銀河丸

最後のフェチ撲滅特殊工作員で、本編上のラスボス。

上記3名の工作員を「頑固な全否定ダンディ野郎」「高慢お姫様」「眼鏡ボクっ娘」などと分類するならば、銀河丸は「宇宙からの司令電波受信野郎」に相当する。そのためか、4人の中ではフェチ撲滅の動機が最も理不尽であり、要するにキ○○イじみている。

黒崎が内心では萌えを、真綾は敵軍の漢気に理解を示したのに対し、銀河丸はそういうお約束感情を全く持っていない。また、クララはあくまでもオタク達の更生(真っ当な社会人として改心)を目的としていたのに対し、銀河丸はただ単にオタク達の抹殺の為だけに動いている。

……その正体は、意外な人物である。


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小野寺浩二 ヤングキングアワーズ

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