概要
九州一の田舎の県であり、ひょっとしたら日本一の田舎県かもしれない(四国の高知県、離島の沖縄県と、どっちが不便か競えるレベル。県民所得もこれら2県と並んで全国最低水準)。それだけに県民の気質は極めてのんびりとしており、「日向時間」という言葉があるほどである。
気候が温暖なため、プロ野球、Jリーグのチームが春季・秋季キャンプを行うことが多く、この時期には全国から観光客が訪れるが、全国的には知名度も低い地味な県であり、最近になって東国原英夫前知事(在任2007年~2011年)効果により知名度を上げることとなった。
宮崎のテレビ事情
県内の民放テレビ局がUMK(フジテレビ系・日本テレビ系・テレビ朝日系のトリプルネット)とMRT(TBS系)の2局のみの為、「表」と「裏」の2値で表現できる。ただし、これはケーブルテレビに加入していない県央地域のみの現象で、その他の地域では隣県(鹿児島、熊本、大分)のチャンネルを拾えなくもない。
このように、地上波放送はNHKに民放含めてもわずか4チャンネルしかない。そのため必然的に放送されない番組や遅れて放送される番組がかなり多い(系列外でも放送している番組は多い)。よって全国区、と思われている番組でも宮崎では遅れている、あるいは放送していない番組もあったりする。遅れのスパンも数日なら良い方で、大抵週間単位、ものによっては数ヶ月というものもある。
TVアニメも例外ではなく、例えば朝日系の局がないため「ドラえもん」も他県より遅れて放送されている。ちなみにニチアサキッズタイムのアニメのように商品と番組の流れがリンクしているTV放送でも他県より遅れているが、関連商品は他県と同様のタイミングでリリースされるという状態である。深夜アニメはまれに放送されることがあるが、期待しないほうがよい。加えて、番組でよく「一部地域では放送を終了します」の表示がされるが、宮崎県はその一部地域に該当する。
また、宮崎ではかつて月曜の9時はUMK、MRT共にサスペンスドラマを放送しているため宮崎では「月9」とはトレンディドラマではなくサスペンスドラマの時間帯を指す。
以上の通り、地上波の状態はジャンルに限らず「どげんかしてほしい」状態である。とはいえ、夢も希望も無いわけではなく解決策としてケーブルテレビに加入するか衛星放送を導入すれば上記の不利はかなり改善される。
ただし、ケーブルテレビに加入しても基本的にUMK以外のフジ系は見れない事に注意。
交通網に関して
宮崎県は昔から陸の孤島と呼ばれ続けて久しい。なぜなら、まず第一に鉄道網がおかしいくらいに未発達。例としては、線路が敷かれている都道府県の中で唯一複線区間が全くない、2014年の時点では自動改札すらなかった、年配の人を中心に多くの宮崎県民が鉄道全般を汽車と呼ぶ(鉄オタなどの特殊な例を除く)・・・など。一方、自動車や道路網は鉄道に比べると大幅に発達しているが、それでも、高速道路で直接大分に行けるようになったのは2015年。それまでは、鹿児島・熊本方面にしか高速道路は通じていなかった。ちなみに、高速道路のない県南平野部から県北山沿い車で4時間以上がかかる(まぁ面積が広いっていうのもあるんだけど…)。
また、宮崎市内から福岡県や熊本市街方面に電車で行くとなると、わざわざ南に下って鹿児島中央駅経由で新幹線に乗っていく方法が一番時間が短くなる。その不便さのためか、かつては熊本空港・宮崎空港間が、現在も宮崎空港・福岡空港間の直行便が運航している。