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あつまれどうぶつの森の編集履歴

2020-12-01 21:03:17 バージョン

あつまれどうぶつの森

あつまれどうぶつのもり

『どうぶつの森』シリーズの第7弾にあたるニンテンドーSWITCH用ゲームソフト。2020年3月20日に発売された。

商品情報

機種ニンテンドースイッチ
ジャンルコミュニケーション
発売日2020年3月20日(金)
価格5,980円+税
販売元 任天堂
CEROA(全年齢対象)

はじめに

今作では公式でアップデートにより追加される機能・イベントが発表されているため、項目が膨大になることが考えられます。

そのため、新しいシステムなどを記述する際はご注意下さい。


概要

任天堂のゲーム『どうぶつの森』シリーズにおいて、初のNintendoSwitch用になるソフト。

これまでのシリーズと違い、村ではなく無人島で生活することになる。

日用品や家具をクラフトでDIYし、自分だけの島ライフを楽しむことができる。

略称は『あつ森』で、英語版タイトルは『Animal Crossing New Horizons』(ACNH)。


この存在は大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALしずえ参戦発表ムービーのラストにて、「NintendoSwitch版どうぶつの森が開発中」と明かされたのが最初であった。

当初は2019年に発売予定だったが、「よりよい形でお届けするためにもう少し開発の時間をいただく」という理由で延期になった。

おいでよどうぶつの森』『街へいこうよどうぶつの森』『とびだせどうぶつの森』はそれぞれ11月に発売されたため、11月以外に発売されるのは『どうぶつの森e+』以来17年ぶりである。


ただでさえ人気の高いぶつ森なのだが、今回は世界情勢も重なり、DL版を含めれば6月の時点で715万本を売り上げなんとあのスーパーマリオブラザーズ(681万本)の国内セールスを抜いてしまったほどである。


前作と比べてグラフィックも向上しており、どうぶつの森の世界観やデザインを崩さない形で建物や道具の細かいところで非常にリアルな造形に近付いている。生き物はかなり現実に近い描写になっていて、特に博物館の造りはかなり凝っている。とある博物館が参考にされているのではという噂もあるが、果たして。


内容

新たにたぬきちが始めた事業『たぬき開発』。プレイヤーはそこが催した『無人島移住パッケージプラン』に参加して島での生活を始める。ツアー参加者のなかにはおなじみの住民たちもいるようで、島には一緒に住むどうぶつたちの姿も見える。

その名の通り初めからある程度開拓された村ではなく、文字通り人の手が大半の島内に入っていない樹木と雑草だらけの無人島(簡素に作られた広場と島の入口である飛行場を除く)を一から開拓していく。おそらくは『とびだせどうぶつの森』の村の約3~4倍近い規模の島を舞台にしている。


初日は操作やシステムのチュートリアル的なものであり、大体の島では最初から橋すらない川に阻まれて島の約1/4ぐらいのところまでしか行けないが、移動用の道具の入手で段階的に行ける範囲が拡がるのは翌日以降となる(二日目以降に他のプレイヤーから道具を貰った場合はその限りではない)。高台も整備されておらず、坂も階段もない崖に阻まれるので必要な道具がないと絶対に行けない。


案内所(これまでの作品でいう役場)ができるまでは島メロによる定時による時報も発生せず、その時刻時刻で異なるBGMは流れない(ざっくりいうと、日中・夕方・夜の三種類しか島内BGMが流れない)。そのため、たぬきちのテントで暮らしているあいだはこれまでの「村」という感覚ではなく、ほぼ人工物が飛行場と広場以外存在しない「未開の地」にいることがひしひしと感じるものとなる。細かいところでは、これまでの村と異なりたまに風が結構吹くことがあり、内地ではなく海風が吹く海に浮かぶ島であることを否応なく感じることであろう。


ざっくりとした形であるが、たぬきちのテントから案内所の新築に至ってからようやく基本的なことを覚えたころに開拓した上で住人を増やすことで、これまでの「村」にようやく近付いたものになる。そしてチュートリアル的に進めてきたこれまでの無人島生活の最後の課題が判明する。それはとたけけを島に招いてライブを行う」ことである。島の評価が☆3で達成。このとたけけのライブを境にようやくこれまでのどうぶつの森のスタートラインに立つような形となり、プレイヤーの自由気ままなクリエイトあふれる島ライフが本格的に始まるのである。


「はじめに」で述べた通り、今作では大型アップデート(後述)が段階的に行われ最初は存在しなかった要素やイベントが追加される。


システム

あつまれ!


今作の最大のセールスポイントは、島の地形すらもプレイヤーが変えるほどのクリエイティブあふれる遊びである。

家の外に家具を置けるだけでなく、住人の借用地や地形、水路までプレイヤーが干渉できるという驚異的な自由度が持ち味。『とびだせ』では公共事業だった灯台なども家具として自由に置くことが出来る。

逆に干渉できないのは砂浜の形(面積)や河口、案内所の場所ぐらい。案内所前の広場には物を置く事すらできない。やろうと思えば、「平地だけの島」「水場が大半の島」「川も池もない島」といったものも作れる。

なお、地形に関しては元々の平地を0として三段階まで高くできるが、三段目はハシゴでも登れない地形になるので注意。また、あまり物を密集して置き過ぎると通常よりも移動する時に処理落ちが起きやすくなる他、花を植えすぎると他の島から来訪できる人数に制限がかかる模様。その為、あまり凝りすぎるのも注意が必要である。


DIYと道具

基本的に、日用品は島にある素材を使ったDIY(クラフト)で入手することになる。これまで厄介なゴミでしかなかった「空き缶」「古タイヤ」「ボロの長靴」さえも素材として扱われており、雑草すらも有用な素材として扱われる(ただし、腐ったカブやイベントで失敗したことで無効になったアイテムはゴミとなる)。また、島の外から流れ着くレシピを入手したり、ほかの住民に教えてもらうことでクラフト可能なものが増えていく。ときには拾った素材で閃くことでクラフトできるものが増えることも。

レシピは覚えていても何らかの形でまた手に入るが、その場合はほかの(まだレシピ取得していない)プレイヤーにあげたりできる。季節限定の素材もあるので、場合によってはその時点では素材が入手できなかったり作成できなかったりする。レシピによっては別のレシピで作ったものをさらに材料にするものがあるため、レシピが抜けていると作れないものが先に手に入ることもしばしばある。


スコップ・斧・虫取り網などの道具が金の道具も含めすべて消耗品扱いになり、一定回数使用すると壊れてしまう(ただし、島内で川や高台への移動に必要となる高跳び棒やハシゴは壊れない)。そのため、DIYで作るための素材の確保はつねに必須となる。一応最低限のレベルの道具を店で買うことはできたり、商店が拡張すればまた違ったデザインの道具も買えるが、壊れたりDIYできることを考えると割高に感じるかもしれない。離島ではマイルで購入する必要があるため、最終的には自作することになる。

また、おくすりもDIYで作ることが可能になった。ハチに刺されて顔がはれた状態で住民に話しかけるとレシピを貰える。


家具のリメイク

前作でできたリメイクはカイゾーの力を借りなくてもできるようになった。その代わりにリメイクに必要なアイテムが「リメイクキット」として登場している。リメイクできるアイテムはDIYで作成できるアイテムはレシピ画面で確認できるほか、販売品でもリメイクできるものが存在するので要チェック。ちなみにスマホもリメイクできる。

なお、リメイクキットの必要数はその家具の価値に比例しているようで、ゴミを利用した家具は大体1個なのに対し、最強クラスの作製難度を誇るヒーローロボに至ってはなんと50個必要(キット合計価格で30000ベル也。もっとも作れる頃にはそのくらいのベルは余裕で工面できるはず)。またスマホやごく一部の家具は別のアイテムが必要となる。


島で集められるもの

過去作の岩は一日のうち複数ある岩をどれかひとつをスコップで突くとベルまたは宝石が出てくるものであったが、今作では一日においてひとつだけベルが出る岩のほかはすべて「粘土」「石」「鉄鉱石」が飛び出すものになり、確率が低いが「金鉱石」が大体一個出ることがあるハズレのない岩になっている。石などが出るのは一日一回だが、ベルは島に住むプレイヤーごとに一日一回どこかの岩から出るようになっている。


木は切り倒すことや揺らして何か落ちてくることがある要素がこれまでと同様であるが、今作では「いしのオノ」で叩くことで切り倒さずに「三種の木材(柔らかい・普通・固い)」を入手できるようになっている。木材は一日に3個までで、揺らすと出る「きのえだ」は無尽蔵に出る。


これまでフルーツは集めて売る物でいくら食べても何の効果がないものだったが、今作では一度に最大10個までの摂食制限付きだが、食べることでスタミナが10個分までストックされ一回ごとにスゴい力を発揮できるようになった。

まず、スコップで木を丸ごと地面から掘って別のところに移植可能になったり、岩を一撃で破壊できたりとただでさえ超人だった「むらびと」の潜在能力が発揮されるようになった。そのため、今作での開拓作業のお供として活用できる。なお、岩は破壊しても後日にどこかに復活するので岩からの素材入手が不可能になる事態にはならない(複数破壊した場合は後日に一日につき一個復活する)。ただし、ゲーム最序盤でいきなり岩を破壊してしまうとその時点では行けない川を挟んだ対岸の地や高台に復活してしまい素材がない、マイルもないので離島にも行けない…… とゲーム進行が遅れる事態になりかねないので注意(特に時間を弄らない人は要注意)。なお、フルーツを食べてストックした「スゴい力」は木を丸ごと引っこ抜くか岩を割る以外にも消費(キャンセル)することが可能で、「家具のトイレ(洋式)」に座ってスッキリすることによってフルーツを間違って食べたときに活用できる。


一日に一回、光が地面から漏れているところがあり掘ると1000ベルが出てくる「埋蔵金」がどこかに現れるが、このとき光る穴にさらにベルを埋めると数日放置で埋めた額の総額約3倍のベル袋がなる「ベルのなる木」に育つ。「とびだせ」にも「ベルのなる木」は存在したが、「あつまれ」では育成がより簡単になった。ただし、埋めるベルの金額では収穫できるベル袋の額が微妙だったりお得になることもある。


たぬきマイレージ

ミッション要素である「たぬきマイレージ」が追加され、島で生活していくなかでたぬきマイレージのミッションをこなしていくとベルとは別の要素の『マイル』が貯まり、そのマイルを使って離島へおでかけできる「マイルりょこうけん」やDIYレシピや家具などを交換できるようになる。


ステッキ

衣装一式を「○○のステッキ(○○は素材)」というアイテムを作ることによって8つまで登録できるようになった。まず「ステッキ」のレシピを入手して必要な素材を使って作成し、なおかつ自宅に「クローゼット」を設置し家具やアイテムを保管するメニューに登録候補の「服・帽子・ボトムス・靴下・靴・バッグ・アクセサリー」を入れておき「クローゼット」から「ステッキ」に登録するコーディネートを設定すること。「ステッキ」は所持しておき装備すると、Aボタンで変更したいコーデを選ぶと魔法少女のごときアクションをして瞬時に切り替わる。もちろん、プレイヤーが男の子だろうと。

ただし、変身した状態で「ステッキ」を所持アイテム一覧から外すと解けてしまう。なお、現在着ているコーディネートを「ステッキ」に登録すると解除した際には何も服を着ていない肌着状態になるので注意。

変身を解除する場合は、ふたたび選択中のコーデを選ぶとよい。


多人数プレイ、通信プレイ

おすそわけプレイにより、同じ島の住人(どうぶつではなくプレイヤー)と最大4人、オンライン通信で最大8人同時プレイが可能。

タッチパネル操作はスイッチの携帯モードでの「文字入力」と「ATMの数字入力」のみ。また、オンライン接続に限り、スマートフォンの「ニンテンドースイッチオンライン」アプリの「タヌポータル」で漢字が使えるチャットが可能になる。ゲーム内のキーボードよりはるかに早いスピードで入力できるため、オンラインでの交流を求めるプレイヤーなら使って損はないだろう。


現段階ではほかの島に行くにはローカル通信のほかにインターネット接続では「フレンドのみ」「パスワード」を利用した方法がある。また、島を荒らされるのを防ぐためにプレイヤーが「ベストフレンド」にならないと「スコップ」「斧」といったものはロックされる。ただし、それでも花を散らしたり、木の実を落としたり、モノを拾ったりすることはできるため、通信の前に進入してほしくない場所には柵を立ておくのがいい。なお、これはあくまで不特定多数の人を迎えることに対する処置であるため、知り合いの訪問時に柵で封鎖することはオススメしない。


なお、相手の島に影響を与えない形の訪問方法として、前作の「夢見の館」に相当する自宅のベッドで夢を見ることで夢経由で行くことも可能となっている。(後述)


イベント

今作でも過去作同様本体の時間変更によるタイ厶リープは可能だが、イースターなど開催日時が決まっているイベントは、当日にデータを更新する必要がある。

また、大型アップデートにより、今後もさまざまな要素が順次追加されていく予定である。


起動時の「たぬきちならびにしずえの挨拶」はその日最初の起動でのみに変更された。


マイデザイン

マイデザインはスマートフォンのニンテンドースイッチオンラインアプリを経由して「とびだせ」のQRコードをスマホカメラで読み取ることで持ち込むことができる。ただし、顔出し看板のマイデザインは対応していない。また、今作で作成したマイデザインはQRコードではなくエイブルシスターズでの店内の端末からネットワーク接続してコード生成する必要がある。逆にほかのユーザーのマイデザインを入手するにもネットワーク接続が必要。

2020年7月30日のアップデートで、エイブルシスターズの店の端末から「名前」でマイデザインが検索できるようになった。


博物館

当シリーズでは、捕獲した虫や魚、発掘した化石、購入した美術品を博物館に寄贈してその展示物を眺めるのをセールスポイントのひとつにしてきた。本作では、博物館の展示室のグラフィックとレイアウトが大幅に向上しており、虫フロアではおしゃれな植物園生物学研究所を、魚フロアでは海遊館名古屋港水族館のような水族館を、化石フロアでは現代の新しい自然史博物館を思わせるような造りとなっている。アップデートで美術館も追加された。今作の美術品も贋作(がんさく)があり、購入前に調べることができるのだが、「とびだせ」と違う箇所が弄られているものもあるので一筋縄ではいかない。ちなみに美術品は本物を博物館に寄贈後も再び本物が今作でも入手できる事がある。


住民

本作では現在10人のどうぶつ住民と島でくらす事ができる。

前作までは住民同士の相性があり、仲のいい住民と仲の悪い住民がいたが、本作では相性設定は撤廃されており、「好きな住民と暮らそう」と攻略本で言及されている。むしろ、今作ではリアクションはししょーではなく共に暮らす住民が教えてくれること、また、性格ごとに教えてもらえるリアクション、DIYレシピが違うため、暮らしたいキャラクターが一性格に偏る場合でもリアクションをコンプリートしたい場合、一度は全性格を揃えて暮らす事が推奨される。

ちなみに、DIYレシピの入手方法は共に暮らす住民から教えてもらえる他、浜辺に流れ着くメッセージボトルがある。(注:中に入ってる手紙は保存できないため読み返したい人はスクリーンショット推奨)


どうぶつたちは性格ごとに決められた生活パターン通りに起床・就寝するが、たまに夜更かしや早起きをするようになった。深夜にまだ起きているぼんやり系や普通系、早起きするコワイ系やアネキ系が見られるときも。また、条例がなくなった関係でデフォルトの活動時間が「とびだせ」より長くなっている。

たまに広場などで何かを歌っている住民もいるが、その近くでラジカセなどのオーディオ家具を起動させて設置すると流れている曲を歌い出す。ほかにも筋トレや体操(ヨガ太極拳らしきものも)をしていたり、広場を掃除してたりと前作よりも村での生活の行動パターンが増えている。むらびとにはできないが、住人は地べたに座っていたりする(後述のアップデートで住人がしていたアクションが追加された)。ほかにはサソリに遭遇すると驚きの表情を見せる。

また、「ポケットキャンプ」に続いて住人にアクセサリーをつけることができる。そのほか細かい部分では「ポケットキャンプ」までは袖あり服やドレス・ワンピース状の服を住民に着せてもノースリーブのトップスになっていたが、本作では服の元の形状が反映されるようになり、ヒツジ系住民が服を着るようになった(「ポケットキャンプ」までは服が自動的にマフラーにされていた)。


今作の新規追加の住民は各性格1人ずつの計8人。住民でない新規登場のどうぶつは飛行場の受付モーリー&パイロットロドリー。カブを売ってくれるウリ、魚を高額で買い取ってくれるジャスティン、虫を高額で買い取ってくれる&模型製作も行っているレックスとなっている。海賊J…?それってジョ……新しいどうぶつですね。


離島

先述の「マイルりょこうけん」を消費して行けるどこかの無人島。プレイヤーの住む無人島よりは小さいが、ランダムで地形が異なってたりそこでキャンプしているどうぶつを勧誘することが可能。ただし、自分の島に分譲地がない・すでにいる住人の上限が達している場合は誰も出てこない。季節は住んでいる島の季節が反映される。

この島を探索するには川や崖がある島が大半であるので「たかとび棒」と「ハシゴ」は基本的に必須。DIYする作業台も設置してあるため、万が一道具が壊れても作ることができる(素材さえあれば)。一応ロドリーから最低限の道具をマイルで購入することもできるが、自作した方が安上がりである。ただし、離島のうち「竹やぶの島」は道具を作るのに必要な素材を生み出す樹木がないので注意。素材を持ち込んでいなければロドリーから買い付けるしかない。


「とびだせ」のベルを払って行けるコトブキアイランドと異なり、離島へは「マイルりょこうけん」がないと行けないために(これまでプレイヤー間の対価としてベル等が使われていたのに対して)今作では「マイルりょこうけん」が対価やお礼として使われていることが多い。「マイルりょこうけん」は1枚2000マイルも必要となり、タヌキマイレージのデイリーミッションひとつのポイント入手量(せいぜい数百程度)からすると結構高額だからである。ただし、対価やお礼を求めたり払ったりする風習を嫌う人もいるため、訪問先の人とはよく相談しよう。


フルーツの木もあるが、後述のレアな島を除けば基本的に自分の島で最初から自生しているフルーツの木かヤシの木しか出現しない。今作のヤシの実(木)や竹(の株)の入手手段は離島のみ(たけのこはカブ購入のお礼で入手できる場合がある)。


レアな離島もあり、「捕まえるには反撃のリスクが伴う危険なムシが無限にわく島」、「背びれがある魚影の魚しか出ない島」、「島にある岩はすべてベルが出る岩の島」、「交配でしか手に入らない花が咲く島」(※)、「特産物とは違うフルーツが実っている島(種類はデータごとに決まっている)」…… 変なものでは「竹やぶと化した島」「ゴミしか釣れない島」というものがある。離島には一個だけ化石が埋まっていることもあったり、砂浜にメッセージボトルが漂着していることもある。天候に関係なくシーラカンスが釣れることもあったりする。


※……アップデートで削除されたとの噂もあるが定かではない。


「危険なムシが無限にわく島」(通称タランチュラ島、サソリ島)は、確かに「むしとりアミ」を構えると反撃されるリスクが高いタランチュラのみもしくはサソリのみが出てくるのだが、反撃のリスクは「むらびとが失神してスタート地点に戻される」だけなのでリスクが小さく、「金策として重要な島」と歓迎される傾向にある。ただし、複数匹いきなり出現するので捕獲には1対1を常に心掛けておかないと一匹を狙っているあいだにほかのタランチュラもしくはサソリに襲われることもしばしば。

タランチュラ島は1種、サソリ島は2種あり、そのうちサソリ島の1種には中央に大きな池があって、真ん中にある小島にひとつだけある岩を叩くと出てくるのが全て「金鉱石」という素材的にも助かる島がある(もう1種はベルが出る)。この離島では売価が高いムシと金鉱石が沢山手に入るため、得るものは大きい。それゆえに出現自体が非常にレアな扱いとなっている。


余談だが、サソリに関しては有名な毒針の尻尾ではなく襲撃の瞬間をよく見るとなんとハサミでプレイヤー(むらびと)を殴ってK.Oしている。…どれほどのパンチ力があるんだろうか。


一応、通常の島でも花を摘む、木を切り倒して切り株も取り除く、岩も砕いておくなどのほかの虫が沸く条件を潰すことをすれば、タランチュラやサソリが沸きやすくなる島を作ることが可能。ただし、2020年4月下旬にアップデートでタランチュラやサソリを含む高価な虫の出現率が軒並み下げられてしまった(しかも告知無し)。このおかげでタランチュラやサソリだけを狙って離島を更地にすると時間だけがかかってかえって旨味が無くなってしまうため、今の月に出現するほかの高級な虫(ヨナグニサンルリボシカミキリなど)をあらかじめ調べておき、それらが沸く木や切り株をいくつか残して離島を訪問する回数を増やした方がいい場合もある。通常の島でガッカリしがちだが意外と早計なケースがあり、例を挙げれば釣りにおいても高級な淡水魚が多く出現する・タガメが次から次に発生といった特定の魚・虫の出現確率が高くなっていることもあるので、最初は平凡すぎてガッカリでも気付けば思わぬ掘り出し物な島だった事も多々ある。もちろん、サメやピラルクなどの大型の魚が釣れる月やジャスティンが来訪しているときは魚を優先するといいだろう。


アップデートで追加された主な機能

海開き(素潜り)

当初は前作「とびだせどうぶつの森」にあった「素潜り」が実装されていなかったが、2020年7月3日午前10時に行われた大型アップデート「海開き」で解禁された。これで採取した海の幸は新たに博物館の魚フロアに追加され、水槽が賑やかになった。海藻も展示物扱いになる。ホタテを採ったら現れるラコスケもふたたび登場するが、その日最初のホタテで必ず現れていた「とびだせ」とは違い、ランダムで現れるようになった。また、ラコスケからは新アイテム「しんじゅ」を貰えることがある。


前作同様に「マリンスーツ」を着用すると砂浜・岩礁・桟橋から海に入ることが可能となる。なお、「マリンスーツ」は衣装と言うよりは着用する道具扱いであるため、エイブルシスターズではなくたぬき商店で道具として購入するか、マイレージで交換する必要がある。その性質から「ステッキ」のコーディネート登録の対象外であることに注意。今作ではアイテム欄を海の上でも開くことはできるが、使用・整理はできず、空きスペースの確認のみができるようになった。また、今作では海面からは泡しか見えないので、泡を目印に潜水して影を追うことになる。


このアップデートによって島の外周をぐるりと泳ぐことができ、海から島を見れるようになった。なお、泳げるのはブイとブイで繋がってる防護ネットに囲まれているところまでである(ネット内にサメやつねきちの船が侵入しているが……)。

また、上記の離島でもマリンスーツさえ持ち込めば泳げるようになった。ご丁寧に離島一つ一つにわざわざ防護ネットが設置されている。海の幸はいちばん安いものでも500ベル(ブラックバスやスズキより100ベル高い)なので、サカナやムシの実入りが良くないときは海へ繰り出してみよう。


「とびだせ」では追い回してるうちに海の幸が防護ネット外に逃げてしまうことがあり、とくに素早く逃げるものがネットの外に出てしまったらあきらめるしかなかったが、今回は防護ネット内だけを逃げ回るようになった。ただし、なかでも素早く逃げる「ダイオウグソクムシ」や「オオシャコガイ」は追いかけるのも一苦労であり(まずむらびとの泳ぐ速さより上で、追い回し続けてると潜水時の息が続かない)、とくに夜は見失わないように注意。また、素材として「しんじゅ」がたまに見つかることがある。


同アップデートで追加された海賊Jのイベントでは、海に潜って失った通信機を探さなければいけない。


ゆめみ

2020年7月30日のアップデートで追加。

前作(とびだせ)での「夢見の館」とほぼ同様のシステムとして、館の主であった「ゆめみ」が自宅のベッドで寝ることで夢の一歩手前の「夢と現実の狭間」に登場する。まず、夢と現実の狭間に行くことになり「システムの説明・設定」や「島の夢番地の登録」などが行われる。前作同様に「一日一回」だけ更新が可能。前作との違いは「島の名前や代表の名前の検索がない」「パジャマとナイトキャップを着用した就寝スタイルではなく眠った時点での容姿で夢に行く」点である。そのため、ほかの島の夢へ行くには夢番地のコードを事前に知った上で手入力する必要がある。夢番地の更新をすると後日、ゆめみから謝礼として「ゆめのベル交換チケット(5000ベルに換金できる)」が送られてくる。


2020年11月19日まではランダムで他の島の夢に行けなかったが、同日のアップデートでランダムにどこかのユーザーの島へ行けるようになった。


注意点としては、今回はほかの島に行くインターネット経由の訪問同様に「NINTENDO SWITCH ONLINE」の利用プランに加入しないとこの機能を利用できない。また、夢にも通報システムが用意されている。むやみやたらな通報は自分が処罰の対象となりかねないため、本当にその島の夢が問題あるものだった場合にのみ使うことを推奨する。

なお、「緊急脱出サービス」が使えるため、迷ったり戻るのが面倒だった場合は使ってみよう。


夢番地はパスポート・島のマップでも表示されるが、設定で非表示も可能。スマホ版の「Nintendo Online」で島に来た人数の確認ができる。


夢からほかの島に行く場合は前作同様に道具を何ひとつ持たない状態になっている。また、マイデザインを公開している場合は専用端末から貰うことができる。夢であるため、マイデザイン以外のアイテム類は一切持ち帰りできず、レシピを覚えることもできない。


夢の滞在時間によっては目覚めた時の寝相のパターンが異なる。


ハロウィン(と事前準備)

2020年9月30日のアップデートで追加。

ハロウィンのイベントの前の準備としてハロウィン家具の材料となる「カボチャ」の苗からの育成、プレイヤーの肌の色や目の色をメイクやカラコンとして新色が追加された。なお、前作と異なりイベントで必要な「アメ」は一日一個しか買えない為、イベント当日までに毎日買い溜めしていこう。大抵のリアクションを覚えていた場合、リストに何を覚えるのか不明な空欄が二つあったがハロウィンで二つ追加された。

なお、「カボチャ」はイベント終了後も引き続き育てて素材にしたり売ったりできる。


サンクスギビングデーとクリスマスイブと新規要素

2020年11月19日のアップデートで追加。サンクスギビングデーならびにクリスマスイブ関連の追加。

さらに細かい部分で新リアクションの追加(地べたに座る・体操など)や新規髪型の追加、自宅の収納量の拡張(全部屋の追加・拡張が完了している条件が必要だが最大2400になる)等が行われる。


セーブデータ復元サービス

7月30日に追加された機能。ニンテンドースイッチオンラインに加入していれば設定することでスリープ中などに自動でオンラインバックアップされる。復元が紛失時などにしか行えない等、細かい注意点があるので公式サイトなどを確認していただきたい。


セーブデータお引越し

11月19日に追加された機能。いわゆるむらびとを他の島への引越しする事や島ごと他のスイッチ本体に引越しさせる機能。引越し元と引越し先のスイッチ本体(Liteを含む)の両方が必要となる。復元サービス同様に細かい注意点があるので公式サイトなどを確認していただきたい。


その他

HD振動

今作ではジョイコンのHD振動にも対応しており(スイッチLite本体は除く)、とくに釣りの際に引いた時のテグスの振動といったものがややリアル。慣れた人は振動で何が釣れたか大体把握できる。ちなみに岩を叩く衝撃と木を叩く衝撃も微妙に異なる(前者はカツッとしており、後者はボクッとした感じ)。


サウンド関連

今作では環境音を特に重視しているらしく、風の吹く音や波の音が結構聞こえやすい。家具のオーディオ類を屋外に設置すると、設定した曲がその周辺だけ流れるようになっている(しばらくその場にいると島BGMとシームレスに切り替わる)。オーディオ家具は音量調整ができるようになった上に、曲リストがジャケット表示になっている。

外に配置したオーディオは最初はすべて同じ音楽が鳴るようになっていたが、2020年4月下旬ごろにアップデートで個別に音楽が設定できるようになった。


時報は前作「とびだせ」ではどこにいても(室内除く)同じ音量だったが、今作では案内所から離れている場所では遠くから聞こえる音量になっている。


日照時間

今作では季節によっては細かく日照時間が異なっている様子。一例として夏場だと19:00でもまだ夕空だが、秋から晩秋にかけては18:00あたりから急に暗くなる。


外出自粛の影響下で

2020年の新型コロナウイルス騒動では、外出自粛の煽りで自宅から不要不急の外出が憚(はばか)られることから、これまでの作品よりもプレイする者が多く(事実、それまでスイッチソフトで上位にあったスマブラSPの初週売上本数を越えた)、島と島の交流が活発化した。また、実在のブランドショップが販売している服のデザインをマイデザインとして公開したりと(注:いわゆる企業間公式コラボではない)いった出来事があったり、博物館・水族館といった施設がロックダウン(都市封鎖)の影響で閉鎖した際には、今作を用いてバーチャルガイドを行った職員も出てきた程であった。

これらの出来事もあり、コミュニケーションゲームであるシリーズのなかでももっともコミュニケーションツールとして活発化・活用されたことが浮き彫りになった例である。


また、2020の夏コミケ(C98)が中止となりエアコミケがTwitterで行われた際は、島でコミケ会場を再現するユーザーやマイデザインを駆使してコスプレを行うユーザーが何人か現れた。

コミケ会場については、実際のコミケ会場の特徴を再現していたことでも話題となっていた。


ただし、本作では上述したようにオノ以外の道具も壊れるようになるなど色々と粗が多いゲームとなっており、一部には「このような状況になっていなければ言うほど売れていなかったのでは?」という邪推をする人もいる。だからといってコロナが良い事をしてくれたとかいう話ではないので注意しよう。


花の交配は学術的なシステム!?

青バラの交配での発生確率は攻略本等では1%とされていたが、ある複雑な育成手順を踏むと発生確率が上がり25%になる事が発見された。外部リンク なお、2020年5月現在で海外も含めさらに効率のよい交配方法が研究されている模様。

これは実際の遺伝学(複対立遺伝子)を採り入れているらしく、「完全に生物」「ゲームであり教育」「これでレポートが書けるレベル」とその分野の人間から見ると交配システムの正体がわかるものだったらしい。


ギミック付きの生き物

本作では家具のみならず一部の生き物にも触った時のギミックが存在する。

例えば海の幸であるシャコを飾る場合、触るとなんとシャコパンチで水槽にヒビを入れてくるのである。→参考リンク

しばらくするとヒビは直ってしまうが、シャコのパンチがフータの解説通り強烈である事が観察できるのである。

それ以外にもシャンハイガニは水槽からハサミを出してピースしたり、ノミ虫かごではなく逆さまのコップに入れられており、触ると中で動いたりする。中でもカミツキガメカブトガニタカアシガニの3匹は水槽の中に入らずそのまま出てくるという前代未聞の飾り方になる。当然、ギミック付き。

それ以外にもナナフシメンダコといった生き物にもギミックがあるので探してみよう。


小ネタ

博物館は結構小ネタが潜んでおり、化石フロアには展示物としてさりげなく説明こそ用意されていないが「ジャイアントインパクト」の展示モデルがある。つまり「人類滅亡シリーズ」でお馴染みのアレである。

これは比較的展示物としては気付きやすいが、実はもうひとつ存在しており同じフロアのある場所に立たないと見る事のできない(不穏な音とともにカメラ視点が自動で変わる)巨大隕石の展示モデルが天井近くにある。スタンプラリーでテーマとして「滅びの予感」と題されている。床を見ていればさり気ないヒントがあるが、意外と気付かなかった人も多い。


ちなみに、この恐竜の化石が展示しているフロアは想像以上に現実の博物館よりも天井が高い。現実の博物館に勤める学芸員も「あつまれどうぶつの森に展示されているブラキオサウルスの化石を現実の博物館で同じように組もうとしたら、大型恐竜であるがゆえに決まっている天井の高さがネックになってそのまま展示できない。これができてしまう博物館は羨ましい」とコメントしたとのこと。


また、化石フロアの最奥は恐竜滅亡後の生物の進化の系譜が展示してあるが、どうやらどうぶつの森の世界では鳥類からむらびとに至るまで我々ヒトのように進化の果てに動物の特徴そのままに知能が発達して二足歩行するように進化した存在の類と読み取れてしまう。

ここでこの世界の謎が出てくる。獣人の存在となったサルの住人とむらびと(ヒト)は共通の祖先をもっているが、何故この世界のヒトは獣人となったサルでとどまらずヒトに分化して進化したのだろうか?


……と、開発スタッフは花の交配といい博物館へのこだわりといい化石の造形の細さといい、生物学などに詳しいスタッフがいるんじゃないのかと思うほどに力を入れていたのである。


ムシも前作から一転して、それぞれの生息環境に合わせたエリアやケージで飼育されており、セミの抜け殻を展示するとバッタを飼育しているケージにセミの幼虫が現れたり、大樹で甲虫たちが樹液をめぐって相撲を繰り広げたり(種類はランダム)、メダカカエルなどの魚・水生生物を展示するとムシの展示室にも出現するようになるなど、展示が増えるに連れて変化が現れるようになる。

ちなみに、スズメバチアシナガバチに取って代わられており(前作同様に表記はハチ)、事実上のリストラとなっている。


なお、前作までに存在していた解説プレートはなくなっており、代わりにフータの蘊蓄(うんちく)が復活している。(美術館については、前作同様に解説を読むことができる。)


企業・団体へのお知らせの発表

2020年11月19日に「あつまれどうぶつの森」に関して「あつまれどうぶつの森を利用される企業・団体の関係者のみなさまへのお知らせ」が発表された。→リンク

ざっくり言うと、企業や団体が利用するのは問題ないが「公序良俗に反する表現や政治的主張の利用」「任天堂と直接許諾を得たわけでもないのに許諾を得ているような紛らわしい表記」等をお断りする旨のお知らせである。詳しくはリンク先を参照。





関連イラスト

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ニンテンドーダイレクト 無人島生活をくわしくご紹介(2020年2月)


無料アップデートのお知らせ(2020年4月)


夏の無料アップデート(2020年7月)


夏の無料アップデート 第2弾(2020年7月)


秋の無料アップデート(2020年9月)


冬の無料アップデート(2020年11月)

関連タグ

総合どうぶつの森 あつ森
ゲームハード・周辺機器ニンテンドースイッチ amiibo
キーワード無人島 開発(開拓) DIY

その他

  • ザ!鉄腕!DASH!! -「DASH島」:ある意味リアルあつまれどうぶつの森。しかもスポンサーに任天堂も連ねている。

  • よゐこの無人島0円生活 - 一番「あつまれ」に近い性格のバラエティ番組の企画。前作(とびだせどうぶつの森)では素潜りがあったが、「あつ森」では最初は実装されていなかった(2020年7月のアップデートで実装)。ニンテンドーDSで架空の無人島でサバイバル生活をするソフトが発売されたこともある。

  • Minecraft - ゲーム世界のクリエイトでは世界的に有名な作品。こういったワールドクリエイトの要素もあつまれどうぶつの森で導入したと考えられる。ちなみにスマブラSPのファイターパス2においてむらびと・しずえとスティーブ・アレックスが競演する事態に。

外部リンク

公式サイト・まとめサイト

pixivision

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