曖昧回避
はじめの一歩の登場人物・ロシア人ボクサーは→ヴォルグ・ザンギエフ
プロフィール
誕生日:6月1日
体重:115kg(Ⅱ、Ⅳ)、121kg(ZERO)、181kg(Ⅴ)
スリーサイズ:B163 W128 H150(Ⅱ、Ⅳ)、B172 W133 H154(ZERO)
血液型: A型
好きなもの:レスリング、コサックダンス
嫌いなもの:飛び道具 、妙齢の美しい女性
特技:ウォッカの一気飲み、寒さに耐える
格闘スタイル:ロシアレスリングとアメリカンプロレスをミックスした独自のスタイル
声優:高木渉(ZERO、EX、ポケットファイター)、宇垣秀成(ZERO【OVA】)、玄田哲章(CVS、CFJ)、三宅健太(Ⅳ以降)
概要
『レッドサイクロン』や『ロシアの赤き稲妻』などと呼ばれている、投げキャラ・パワーキャラの元祖的な存在。初出はⅡ。重くて遅くて一発がでかい元祖投げキャラ。また、リュウや春麗などと並ぶ、ストリートファイターシリーズの「顔」とも言える。
スクリューパイルドライバーの威力とその吸引力は多くの子供たちの印象に残し、登場して優に10年以上たって様々な投げ技が追加されているが、今でも『ザンギエフといえばスクリュー』というイメージは強い。
ソ連出身のレスラー。見てくれ通りの怪力の持ち主で、レスリングの世界では相手が居なくなってしまったため、ジャンル問わずのストリートファイトに身を投じた。
鍛え抜かれた筋肉を何よりも信じるマッチョの鑑にして、祖国の発展を心から願う模範的ソ連人民でもある。
軽いモヒカンヘアーでムッキムキの筋肉に凄いヒゲと胸毛、いつでもどこでも赤いパンツというすごい格好。体一つで闘っているため生傷も絶えない。
筋肉こそが最も信頼できる武器と考え、一種の美学を持つ彼にとっては、自らの鍛え抜かれた肉体は絶対の自信の源である。
あまりにもマッチョが好きすぎて、痩せたファイターに対しては「もっと食え」と助言したりする。
この通りの有様なので誤解されがちだが、実はただの筋肉バカではなく、元ソ連大統領ゴロバチョフと同じ有名大学に通っていた。
ちなみにゴロバチョフの元ネタである現実のゴルバチョフ氏は東大入学以上の難関として知られるモスクワ大学卒のため、おそらく本作の世界においても同等の難関大学の可能性がある。
しかも、ロシア文学を愛読し、ときにその台詞や文章を引用するという、非常にわかりやすい「インテリゲンチャ」である。移動時や待機時にメガネをかけて読書を嗜む一面を描いたイラストもあるとおり、読書家である。
強靭な愛国心はこちらでも発揮されており、「鍛えても投げても解決しない悩みは、ロシア文学を読めば解決できる」とさえ思っている節がある。
ちなみに最近までこういった「実は結構インテリ」という設定はなく、ネットでの曖昧な情報であったものがうっかりWikipediaに記載されてしまったモノを公式が拾い上げて取り込んだものと考察されている。
「嫌いなもの」に妙齢の美しい女性を挙げているが、これは男好きと言う訳ではなく試合中に投げるのを躊躇してしまい苦手としているだけ。…まぁ、代表的な技のスクリューは相手の顔を腿でバッチリ挟んで地面に叩きつけるしねぇ…。現に『CAPCOMFightingJam』のエンディングでは美女に囲まれてのバカンスを夢見ている(極寒のシベリアでのトレーニング中の居眠りと言うオチもついているが)。
ゴロバチョフ(ゴルバチョフのパロディ)は、Ⅱのエンディングでザンギのためにわざわざ駆けつけて来て一緒にコサックダンスをする等、かなり仲はよい様子。
性能
でかくて動きが鈍く、飛び道具もないためとにかく相手に近づかなければ話にならない。
しかし、彼の代名詞である投げ技以外でもリーチと威力のある通常技があるので
これを組み合わせ、スクリューのプレッシャーを与えながらいかに近づき、そして捕まえるかがポイント。
リュウやケンのと違いコマンドが難しく、かつ技の使い道がわかりづらいため使いこなすのはやや難しく、どちらかというと格ゲーに慣れた人向けだが強い人が使うと本当に恐ろしい強さを発揮する。
スクリューのコマンドである「レバー一回転」の認識しているコマンド範囲を把握する事でできる「立ちスクリュー」ができればツカツカ歩いてスクリューで吸えるようになるはず。
一方、飛び道具に対してとても弱いのはもはや定番となっている。
特に待ちガイル相手の相性の悪さが有名で、ソニックブームで体力を削られ、空中から飛び込めばサマソの餌食。良くて相討ち、最悪一方的に潰される。
『ザンギへ げんきですか いまためてます』『しねくそガイル』
しかしシリーズを追う事に飛び道具に対処できる「ハイスピードダブルラリアット」や「バニシングフラット」といった必殺技が追加され、IVのようにガイル相手に有利が付くことすらあった。
ちなみに、ガイルとの相性が非常に有名だが実はダルシムとの相性も非常に悪い。
元々遠距離タイプでヨガファイヤーを連打し近づいてくる相手はリーチのある通常技で追い払うというファイトスタイルのため近づくのは困難を極める。
が、ダルシムの場合だと無敵技が乏しいこともあり接近できれば一気に形勢逆転が狙える。
・・・現実は接近するのは困難を極め、ほとんど何もできずKOされる、というのがよくあるパターンなのだが。
マイク・ハガーとの関連性
別ゲームに登場する、同じく元プロレスラーの闘う市長ことマイク・ハガーがおり、技もモロ被りである。あと、ハガーが登場する世紀末プロレスゲーでも観客としてザンギエフがカメオ出演している。
実はアメリカンプロレスを学ぶべくアメリカのCWAに所属した時に同じくCWAに所属のハガーと出会っている。その際に彼からダブルラリアットとフライングボディアタックを伝授されており、お礼としてスクリューパイルドライバーを伝授している。
中の人にも共通点があり、両者とも玄田さんが担当している。
余談
映画『シュガー・ラッシュ』でゲスト出演した際には「俺はザンギエフ、悪役だ」と述介しているが、その後本人が「悪役だからって悪い奴とは限らない」と述べている通り、原作では台詞こそ過激ではあるがベガのような目立った悪役ではない。
あるいはアメリカの実写映画版の設定か。実写映画ではバイソン将軍に騙され、悪人だとは思わずに部下となっていた。しかも給料なし。まさに悪いやつではない悪役だろう。
メカザンギエフ
メカザンギエフとは、MARVELとCAPCOMの提携によるMARVELvsCAPCOMシリーズに登場する、同志ザンギエフのアレンジキャラクターである。詳しくはこちらを参照。
余談だが、『MVC』の隠しキャラであるリリス風モリガンのエンディングでは、同志ザンギエフの隠れた一面が垣間見える。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALの灯火の星ではリュウを救出するマップ(現実の世界地図)において彼のスピリットに見事打ち勝つと、投魂流という「投げ技」を強化してくれる道場を開いている。
関連イラスト
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ウルトラマンタイタス…特撮ヒーロー番組「ウルトラマンタイガ」に登場するウルトラ戦士の一人で、ザンギエフ同様のインテリマッチョ。同作の殺陣次第では投げ技スペシャリストとしての要素も受け継ぐ可能性がある。