谷町線
たにまちせん
概要
大阪市交通局(大阪市営地下鉄)の路線として1967年に開業し、2018年の民営化に伴い現在はOsakaMetroが営業している。大日(守口市)から大阪市内を経て八尾南(八尾市)を繋ぐ。ナンバリングはT(Tanimachiより)。ラインカラーは、沿線にある四天王寺をはじめとした、寺院の高僧が身につける袈裟をイメージした「紫」。
総延長28.3kmにわたる、OsakaMetroの最長路線であると共に、御堂筋線に次ぐ黒字路線。御堂筋線以外の路線で最初に黒字転換を果たした。現在はその御堂筋線と同じく女性専用車両を設定しているが、こちらは平日の午前9時までとなっている。
長い駅名の駅が多いのも特徴で、天神橋筋六丁目駅のように単に駅名が長いだけという駅もあるが、二つの地名に跨っている駅が多いこと、はたまた二つの地区で揉めるなどして、複数の地名を繋いで一つの名前にした複合駅名が多い路線となっている(うち、関目高殿と四天王寺前夕陽ヶ丘は、後者の地名が愛称扱いだったのが正式駅名に昇格した)。
こうなった背景には、当時の大阪市交通局が道路計画と地下鉄計画を一体で立案建設していた事が挙げられる。結果として、町の境界となっている道路に重ねて地下鉄が通ることも往々にして生じ、そこに駅を設置したためにこうなった。
現在の使用車両
車両は全列車6両編成で、第3軌条式地下鉄5路線の中では平均的な仕様。現在の使用車両は22系0番台、22系50番台、30000系。かつては20系(現在は全車中央線に所属)、30系(現在は全車引退)も存在していた。
運転間隔
大日~八尾南間の運行系統と、都島~文の里(一部は喜連瓜破)間の運行系統が交互に運行される形態をとってきたが、2017年3月ダイヤ改正に合わせ通し運行が主体のダイヤとなり、都島~文の里(一部は喜連瓜破)間の区間運転はラッシュ時限定に変更された。
大日~都島 | 都島~文の里(喜連瓜破) | 文の里(喜連瓜破)~八尾南 | |
---|---|---|---|
平日朝方ラッシュ時 | 5分~6分 | 2分30秒~3分 | 5分~6分 |
土休日朝方 | 5分~6分40秒 | 5分~6分40秒 | 5分~6分40秒 |
日中 | 6分 | 6分 | 6分 |
平日夕方ラッシュ時 | 6分 | 3分 | 6分 |
土休日夜 | 6分40秒 | 6分40秒 | 6分40秒 |
早朝・深夜 | 10分 | 10分 | 10分 |
谷町筋について
この路線がほぼ直下を通る谷町筋周辺には、天満橋や松屋町、上本町といった地名が有名だが、この界隈は厳密には谷町と呼ぶ。谷町は1丁目から9丁目まであり、1つの丁目あたりの区画範囲も狭い。
余談だが相撲での「タニマチ」は相撲の贔屓筋がこの地に多くいた事が由来である。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 乗り換え路線 | 備考 |
---|---|---|---|
T11 | 大日 | 大阪モノレール線(本線) | |
T12 | 守口 | 京阪本線(※) | ※京阪本線守口市駅に近接しているが、乗り換え指定駅とはなっていない |
T13 | 太子橋今市 | 今里筋線 | |
T14 | 千林大宮 | ||
T15 | 関目高殿 | 今里筋線(※) | ※今里筋線関目成育駅に近接しているが、乗り換え指定駅とはなっていない |
T16 | 野江内代 | JRおおさか東線(JR野江駅) | 読みは「のえうちんだい」 |
T17 | 都島 | ||
T18 | 天神橋筋六丁目 | ||
T19 | 中崎町 | ||
T20 | 東梅田 | ||
T21 | 南森町 | ||
T22 | 天満橋 | 京阪本線/中之島線 | |
T23 | 谷町四丁目 | 中央線 | |
T24 | 谷町六丁目 | 長堀鶴見緑地線 | |
T25 | 谷町九丁目 | ||
T26 | 四天王寺前夕陽ヶ丘 | ||
T27 | 天王寺 | ||
T28 | 阿倍野 | 阪堺電気軌道上町線 | |
T29 | 文の里 | ||
T30 | 田辺 | ||
T31 | 駒川中野 | ||
T32 | 平野 | ||
T33 | 喜連瓜破 | 読みは「きれうりわり」 | |
T34 | 出戸 | ||
T35 | 長原 | ||
T36 | 八尾南 | 谷町線唯一の地上駅 |
天王寺と平野との間は、南海平野線の代替区間でもあり、当該区間の開業日である1980年11月27日は、平野線の最終営業日ともなった。