「チクショウ…俺って情けねェェェェッ!!!」(第11話より)
概要
CV:木内レイコ(本編)、片山福十郎(LAST ENOLUTION)。
お台場小学校5年に在籍する男子生徒(本作の時代設定は前作『無印』から3年後の2002年であるため、大輔は1991年度生まれということになる。)。性格は熱血で、気が短い部分がある。
サッカークラブに所属し、前作の主人公であった八神太一(3歳年上)を尊敬しており、太一からゴーグルを譲り受けた。
パートナーであるデジモンはブイモン。青いD-3(ジョグレス進化時は青&緑)の持ち主。勇気と友情のデジメンタルを手に入れ、またデジモンカイザーとの最終決戦時には一時的に奇跡のデジメンタルを手にした。
デジタルワールドでは衣装が炎をイメージしたものに変わる。
8話ではサッカーの試合で天才少年として知られていた一乗寺賢の所属するチームと対戦し、「全国のサッカー少年の憧れ」であった賢との戦いを前に非常にワクワクしていた。その試合には完敗したものの、大輔は賢に強い憧れの念を抱いていたが、一方の賢は大輔とのプレー時の接触で自分の右足を傷つけられたことを根に持っており、大輔は直後に彼に関する絶望的な真実を知らされることとなる・・・
ヒカリ、タケルとは同じクラスメートであり、ヒカリに好意を寄せているが、あまり相手にされていないばかりか彼女に利用されたことも。しかし、ヒカリ達がデジモンカイザーに捕らわれた際には彼女だけでなくパートナーデジモンを含め仲間たち全員を助けようとしていたほか、太一に意見する際にはヒカリを無意識に押し退けた事がある。さらに後半では賢の事を気にかける事が多くなり、ヒカリの事を意識する描写が減っていき、終盤ではついにヒカリに好意を抱いているシーンが描かれなくなった。
姉のジュンとは(お互い遠慮が全くないため)仲が悪いようだが、4話では仲間たちの前で彼女に関する愚痴を言ったところ、ヒカリやヤマトから強く批判されていた(もっとも、本宮姉弟は前述のお互い遠慮が全くない所等を見ると姉弟似た者同士であり、実際は八神兄妹やヤマトやタケルが仲良しと言うだけで、兄弟関係は大輔の方が普通なのだが)。
ヤマトの場合は前作の兄弟関係で散々悩まされたから、ヒカリの場合は多分太一が馬鹿にされてるように思えたからと養護できるが、この一件でファンのヒカリとヤマトの評価は著しく下がった。
現在でもこの点は論争の的になっている。
しかし、やってもあまりドラマにならないと判断されてなかった事になったのか、後にヒカリやヤマトともいつの間にか和解している。
あまり因縁を引きずらない大輔の性分だからすぐ和解してもなんらおかしい事でもないのだが、ヤマトの場合は後にジュンに翻弄された事もあったからという仮説も成り立つ。
因みに父親は大輔をバカ息子呼ばわりしているが、大輔はそんな父に対しても育ててくれている事を感謝しているようである。いいたいことをいいあう家庭なのだろう。
また、時には勇気を見せ困っている仲間を手助けする事もあり、デジモンカイザーの指示に苦戦している仲間の為に、敵デジモンを操っているデジモンカイザーを妨害した他、仲間の為に自身を犠牲にする度胸もあり、ブイモンがレッドベジーモンの拷問にかけられた際には「代わりに俺をやれ!」と言ってトゲつきのツルで殴られたり、先述のようにヒカリ達がデジモンカイザーに捕らわれた際には「俺だけをデルタモンの餌にしてくれ」*と言ったりもした。(実際にはデジモンカイザーに洗脳されたバケモンたちが化けた姿で、大輔は完全に騙されていたが)。
なお、かつてデジモンカイザーだった賢が選ばれし子供たちを助けた際には誰よりも賢を信じており、時には檄を飛ばす事で、当初は仲間入りに反発していた子供達と和解するきっかけを作ってはいる。(反発する彼らの言い分を無視するのでは無く、きちんと気持ちを汲み取った上で彼なりの最善を尽くそうとしているところがポイントである。)
しかし、その仲間を大切に思う心が悪い方向へ行ってしまう事もある。
特に顕著な例でいうと、友情のデジメンタルを手に入れるエピソードでは太一のアグモンが暗黒進化したメタルグレイモンへの攻撃を躊躇した結果、パタモンがカイザーに囚われてしまうという失態を犯し、タケルとも激しく対立してしまう(この時の大輔は「敵に回った仲間とも戦う勇気」が低下していた為なのか、フレイドラモンの進化が解けてしまう)。
この一件から大輔は闇堕ちした仲間と本気で向き合う(戦う)心、自分や仲間を信頼する心を学ぶ。
賢に対して寛容に振る舞えたのはこの経験が活きているのだろう。友情のデジメンタルに選ばれるのも納得である。
良くも悪くも子供らしく目先の考えで行動するタイプで、仲間におっちょこちょいな面をからかわれたりする上に良き理解者は賢のみだが、悩みはなく毎日を全力で生きており、普通の人間なら2~3日は悩むところを短時間で消化して毎日いつも通りのスタートを切る事が出来、ベリアルヴァンデモン戦でも自らの理想の幻覚に捕らわれること無く、仲間達を救い出した。
1999年のヴァンデモンのお台場襲撃の際、ヴァンデモンに捕らわれた子供の1人だった。
欠点らしい欠点があるとすれば、勉強が苦手なこと。よって良いことを言おうとしても言い間違いや言葉の誤用などをやらかし、周囲から突っ込まれる面がよく見られる。
ただし、彼の場合は姉との一件に関してはその性格上ヒカリちゃんに言われたから言うのを止めたという説が成り立つタイプでもあるが、終盤でヒカリに好意を抱いているシーンが見られなくなった辺りを考慮するとやってもあまりドラマにならないと判断されて作劇上の都合でなかった事になったという説が最も有力だが、姉との一件の真相は未だに闇の中である。
普段はあまりそういった面は見せなかったが、実は将来の夢はラーメン屋になって世界一美味いラーメンを作る事。エピローグではその夢を実現させ、アメリカで始めた屋台のラーメンが大成功し、世界中にチェーン店を持つ実業家となる。息子がおり、太一から貰ったゴーグルを渡したようである。なお、彼の母親が誰なのかは全くの不明。
本編中ではヒカリに好意があるものの、それとは別にモテたい願望があるらしく、ドラマCD「未知へのアーマー進化」では光子郎からパソコン、ヤマトからギターを教わるが、前者はパソコンを雑に扱ったせいでブチギレた光子郎とテントモンに追い出され、後者に至ってはリズム感が全くないどころか歌もかなり音痴という事が判明する始末であった(さすがにキャラソンとなると話は別だが)。
モテたいという感情を拗らせ、賢を真似てデジモンカイザーへ暗黒進化してしまう…が、(賢を含めた)周囲からディスられる。プッチーモンの力で戻る事ができたが、結局モテずじまいであった(それでも結婚できているあたり、彼の人となりを理解してくれる人がいたのだろう)。
ちなみに…
工藤タイキや明石タギルが登場するまで、挫折などは経験しつつも、歴代主人公の中でパートナーを暗黒進化させなかったメンタルお化け主人公。
ドラマCDでは自分が暗黒進化してデジモンカイザーになった事こそあるが、本編だけで見ればあの大門大でさえパートナーを暗黒進化させてしまったのだから、相当なもんである。
そのメンタルの強さはベリアルヴァンデモン戦でも遺憾無く発揮されており、このメンタルの強さが選ばれし子供たちを勝利へと導いた。メンタルが折れなかった理由は「自分は特別ではないけど大切な仲間がいる」という自分のありのままを受け入れているから。ベリアルヴァンデモンも今の時代に不満も悩みもない子供がいるのは珍しいと評されている。
また、主人公ポジションとゴーグルを受け継いだことから太一と比較されがちではあるものの、デジモンハリケーンの描写や本編のキャラクター性、賢との友情を見ていくとどちらかというとヤマトに似ているタイプの主人公でもある。
一応、インペリアルドラモン(ウィルス種)やグランクワガーモンなど暗黒進化に相当する進化系は存在している…それを加味してもメンタルがお化けすぎるのである。
デジモンアドベンチャーtri.&LAST ENOLUTION
tri.時はシルエットのみの登場、何者かに倒されたかのような描写であったが、研究所で捕らわれているのを発見させる。
LAST ENOLUTIONでは復活参戦、調理師免許を取るため専門学校に通っている。夢のラーメン職人を目指し、デジタルゲートを使って世界中を飛び回っている。それって不法入国じゃあ…。
公式サイトでは甚兵衛を着用しており、ゴーグルの代わりにサングラスをかけている。
ちなみに
歴代の主人公が客演する際にはパートナーの究極体を提げて参戦するというのが恒例になっているが、(少なくとも大輔のブイモンには)単体での究極体が存在しない為、パートナーであるブイモンの最終進化系がブレる事が多い。
- エクスブイモン(※1):デジモンクロスウォーズ超デジカ大戦
- インペリアルドラモンFM:時を駆ける少年ハンターたち
- マグナモン:PSP版デジモンアドベンチャー
(※1)特殊な進化方法を使わない姿ではこの姿が一番強い為、この選出になったと思われる。
関連イラスト
関連タグ
八神太一 武之内空 石田ヤマト 泉光子郎 太刀川ミミ 城戸丈
アニメ・デジモンシリーズの歴代主人公
八神太一(無印)>本宮大輔(02)>松田啓人(※テイマーズ)>神原拓也(フロンティア)>大門大(セイバーズ)>工藤タイキ(クロスウォーズ1期・2期)>明石タギル(クロスウォーズ3期)>新海ハル(アプモン)
(※『02』の時代設定はリアルタイム〈2000年〉より2年未来の2002年である一方、『テイマーズ』の時代設定はリアルタイムと同じ2001年。つまり主人公としては後輩である啓人の方が先輩である大輔より1つ年上〈井ノ上京と同い年〉ということになる。)