香風智乃
かふうちの
「本当にしょうがないココアさんです」
概要
香風智乃とは『ご注文はうさぎですか?』に登場する主要人物の一人。通称「チノ」。
喫茶店「ラビットハウス」のオーナーの孫娘で中学生……であったがまんがタイムきららMAX2020年8月号掲載のエピソードでついにココアと同じ高校に登校を始めている(学内の描写は同号ではまだない)
名前の由来は『カプチーノ』である。
人物像
作中の主な舞台である喫茶店「ラビットハウス」のオーナーの孫娘で、夜間のバーマスターの父(タカヒロ)と、オーナーである祖父との3人(?)暮らしをしていた。「?」付きなのは、祖父は他界しているはずだからであるが、その辺りの事情は作中ではまだ明らかになっていない。今は居候のココアも同居している。
昼間(下校~夕方)には、ラビットハウスを、ココアとリゼを含めた3人で切り盛りしている。
淡い青色の髪をもつ。また目の色も青である。髪型は普段のストレートから、ポニーテール、ツインテール、お団子など、場面に応じてバリエーションが豊富。普段両サイドの前髪をヘアピンをクロスさせて留めているのがトレードマークである。
年齢の割にはクールで大人しい性格をしている。感情表現が薄く、特に物語開始当初は笑顔を見せる描写がほとんどなかった。しかし、ココアをはじめとする周囲の人物との関わりを通じて徐々に柔らかくなり、最近では大人しい性格は変わらないものの表情にはっきり変化が表れるようになった(ココアたちに対して大声でつっこみを入れるほどである)。(年齢と比べても)幼い容姿や低い身長にコンプレックスを感じ、身長を伸ばすことや胸を大きくすることに関心をもっている。2歳年上のココアからは妹扱いされ盛んに可愛がられており、本人は当初「妹じゃないです」と否定することが多かったが、物語が進むにつれだんだんとまんざらでもない様子を見せている(それでも肯定はしない)。一方で、ココアが他の子(マヤやメグ)を妹扱いしていると不機嫌になり、しかもそれが嫉妬であることに気づいていなかった。だが後にココアやリゼもマヤとメグしか知らないチノの一面があるんだろうと少し寂しがっていることを知り、一安心した様子。
香りだけでコーヒーの銘柄を当てることができるという特技をもつ。一方で味覚は年相応で、コーヒーはミルクや砂糖を入れなければ飲めない。さらにアスパラガスやニンジンなどの野菜が嫌いな一面もある。
学校に行く時以外は、アンゴラウサギのティッピーを頭に乗せている。あんこを抱いた際にも頭に乗せておりどうやら頭に乗せないと気が済まない様子。ティッピーの外見がほとんど毛玉に近いので、傍目にはほとんど帽子のように見える。意外にもバランスを取りづらいのか、リゼが試した時はすぐに転げ落ちた。…あれ、でもココアとマヤは普通に頭に乗せてたような…。マヤは手を添えてたけど…。
マヤ・メグとは中学校のクラスメイトで、チノを含めた3人へのリゼの命名は、頭文字を取って「チマメ隊」。
接客業の癖で普段から敬語で話しており、クラスメイトの2人に対しても「さん」付けで敬語で話すほど。しかし、ブランデー入りのチョコレートを食べて酔っ払ってしまった時には見境がないほどのお姉ちゃんっ子になり、喋り方もくだけたものになった。
趣味はチェス、ジグソーパズル、ボトルシップなどの一人遊び系。コーヒー占い(カフェ・ド・マンシー)もできる。
ティッピーが祖父のように喋る腹話術も得意――とココア達には思われているが、実は違う。
うさぎは好きだが懐かれない体質なのを悩んでいる。またココアと共通する部分があり、そこを指摘されると動揺して指摘されるが当のココアは言うまでもなく大喜びする。
その過去
母とは前に死別しており、次いで祖父ともココアが来る昨年に(リゼがラビットハウスに来るより前に)死別。このため既に二人の家族との別れを経験しているという実は登場人物の中では少し重い過去の持ち主(尤も祖父の方は魂がティッピーに憑依してしまっている上に会話もできるが)。もとは祖父としか話そうとしなかったそうだが……。
また、ラビットハウスのチノ達の制服と青山さんのバータイムの制服は、生前の母が作っていたもの。緑や黄色の色違いも、作りかけの物が置いてあるという。布地も保管してあり、夏服(ココア用)のピンクの布地はそこから確保している。
テレビアニメ2期1羽を見た限りでは、母は白髪でチノと同じ碧眼である。
その部分の原作にあたる2巻第1話は、サブタイトルが「わしもよく笑われたのぅ お前に似て見下すような嘲笑じゃった」。
で、『きららMAX』2016年1月号で初顔見せ(写真だが)。タカヒロ達がジャズをやってた頃に歌っていて、弾けた感じのステージ衣装姿を見た娘によると、「私ここまでアクティブじゃないです」。
2019年4月1日、公式によるツイートで名前が『香風サキ』である事が判明し、2020年4月1日に下の名前の漢字が『咲』と判明した。
⇒詳細は『香風咲』を参照。
リゼとは(リゼが着替え中にいきなり)出会ってから、「軍学校のような」「どっちが先輩かわからない」日々を経て、怖いわけじゃなく本当は一緒にいると疲れる人だと気付く。
うまく人と接する事ができなかったチノにうさぎのぬいぐるみ(お手製)をくれたリゼだったが、ネーミングセンスは分かり合えなかった。
キャラクターソングについて
チノと言えば非常に多くのキャラソンがある事が特徴である。
グループとしてもPetit Rabbit's、チマメ隊の両方に所属しており
キャラクター名義では50曲以上、REMIXやソロVer等アレンジを加えると70曲以上歌唱している。
1人のキャラクターとしてこれほど多くの楽曲を歌っているのは、音楽がテーマでない日常アニメにしては大変珍しい。
と言うか音楽物やアイドル物でも一人でこれだけの曲数を持つキャラクターは少ないだろう。
水瀬いのり氏はどれも大変熱量をこめて歌っており、公式インタビューでもその様子が伺える。
楽曲についてはごちうさDBが詳しくまとめられている。
余談
長野県にあるプラスチック金型加工メーカー、ピーエムオフィスエー(PMOA)の新たな事業所が2020年に茅野市ちのに開設され、同社のホビーブランド『PLUM』で同年9月に再販されたチノの1/7フィギュア(Cafe Style)のパッケージに記載される所在地が「茅野市ちの」表記第1弾となったことで、「カフェラテ カフェモカ カプチーノ」ならぬ「茅野市ちの発チノフィギュア」が爆誕した(本社所在地は諏訪市沖田町で、旧版もこの住所だった)。
PMOAが新社屋となるビルと隣接の工場を2020年6月に取得(購入)したことが地元の新聞記事により明らかとなり、直営店を同所に移転させて8月にオープン、そこにタイミングを合わせて再販されたチノのフィギュアが「茅野・ちの・チノ」並びの商品となった。
関連タグ
ココチノ / ココアホイホイ リゼチノ 千夜チノ チノシャロ
恵庭椎…『スーパーカブ』より。原作者のトネ・コーケンが椎のモデルは香風智乃であることを明かしている。ちなみにトネ・コーケンはごちうさの大ファンで、第二期アニメ終了後ごちうさロスにかかったほどである。
アルティナ・オライオン…『閃の軌跡シリーズ』より。性格や容姿が類似している。
『Ⅲ』以降中の人が同じであり共通点も多い。また千夜(佐藤聡美)が皇女役、青山さん(早見沙織)が面倒見の良い先輩役で登場している。
白兎屋なえ…『イナズマイレブンアレスの天秤』より。中の人つながりであり兎に関連性のあるキャラクター。性格はチノとは異なり自由奔放な性格であり、敵味方問わず「姫」呼びを要求したり、目立つからとエースストライカーを志望したりするほど。
レム(リゼロ)…『Re:ゼロから始める異世界生活』より。中の人つながり。メグ(村川梨衣)が双子の姉・ラム役で登場しており、チノとレム、メグとラムの髪の色がそれぞれ似ていることから4人そろったイラストが何枚か投稿されている。
スヤリス姫…『魔王城でおやすみ』より。中の人つながり。口調と髪の色が似ていることから共演が多いうえ、チノリス姫というタグもできている。青山さん(早見沙織)がナレーターと母親役、ココア(佐倉綾音)がアラージフ役で登場している。
黒子テツヤ…『黒子のバスケ』より。髪や瞳の色が同じだけでなく、丁寧語口調、低身長に加えて実年齢と比較して幼く見える事から兄妹と呼ぶ人も。交友関係でも新旧パートナー同士のカラーリングがチマメ隊。
手塚国光…『テニスの王子様』より。チノとほぼ同世代だが老けて見られるため、インターネット上では何かと比較されることが多い。最近ではチノのほうが年上になってしまった。
大野智…実在のアイドルグループ『嵐』より。嵐自体がPetit Rabbit'sと同じイメージカラーの組み合わせの5人組。その中でもイメージカラーが青、5人の中で最も低身長、名前に「智」の字が入る、物静かな性格など共通点が多い。一方で、画伯と絵が上手(赤)、最年少と最年長(紫)の点は真反対。