概要
テアトル・エコー所属。
同劇団の先輩でもある山田康雄と声質が似ているとされたこともあり、『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』『イージー・ライダー』などの追加収録の部分のみ山田の代役を行った。
多田野が上記の作品の代役に選ばれた理由は、FOXの担当者に多田野が担当した『姫様ご用心』のレスリーの声を聞いてもらったところ、担当者は「山田に雰囲気が似ている」「ルパン三世のような口調」と評した。そのため、「多田野さんにお願いしたい」と依頼したという。しかし、多田野本人は何故自分が選ばれたのかをインタビュアーに言われるまで知らなかった。
2012年、WOWOWで『ダーティハリーシリーズ』のノーカット吹替版が放送されることになり、地上波放送時のカット部分がある第1 - 4作までの追加収録部分を、多田野が山田の代役として再び担当した。
いつかはイーストウッドの主演作品をまるまる吹き替えてみたいと語っており、2016年に念願叶って『白い肌の異常な夜』の新録吹替で全編吹き替えており、以降も何作かで担当している。
多田野本人は「山田さんを真似したことは無い」と言っているが、小林清志の隣で「次元大介おれの相棒♪」と小声でルパン口調を披露したことがある。しかし、小林は気づいてくれなかったらしい。
海外アニメの吹き替えにも多数参加しており、2014年8月8日にディズニー・チャンネルで放送された『フィニアスとファーブの35時間テレビ カモノグルメ博覧会』では、謎のカモノグルメ評論家として顔出し出演した。
その後も多くの巨匠の代演、後継を担当するなどしている一方で、それ以外ではアニメ・吹替問わずバイプレイヤーとして人気を博している。
主な出演作品
アニメ
※…元々は藤原啓治が担当していた。死去後に『円卓崩壊』(ログ・ホライズン)、『憤怒の審判』(七つの大罪)から担当。
ゲーム
キングダムハーツ3(ジミニー・クリケット)※もとはピノキオのキャラクター。故・肝付兼太の後任。
特撮
ビーロボカブタック(譲達のクラスの先生)※俳優として顔出しの出演
超光戦士シャンゼリオン(ドゴッチ)※俳優として人間体も担当。
吹き替え(アニメ)
シュガー・ラッシュ(キャンディ大王)
ミュータントタートルズ(2013年版)(バクスター・ストックマン)
マイロ・マーフィーの法則(ヴィニー・ダコタ、タイム教授)
吹替(実写作品)
クリント・イーストウッド、ピーター・フォンダ※いずれも故・山田康雄の追加収録。