聖剣
せいけん
概要
神話や伝説、もしくは創作作品に登場する、神聖な力を持つとされる剣のこと。
その多くは、時代の英雄が戦いにおいて使用していたことから「勝利の象徴」として神聖視されるようになった剣であったり、王家や武家で代々受け継がれる由緒ある剣であったり、神(もしくは教会)・精霊・妖精などからの祝福を受けた超自然的な力を宿した魔法の剣であったりと様々である。
昨今ではとくに魔法の剣として解釈されることが多く、勇者や聖騎士として洗礼を受けた、もしくはそれらの子孫という肩書を持つキャラクターの専用武器として登場することが多い。
また、聖剣と称されるもう一つの所以として、伝承における聖剣が「邪悪な者は聖剣を持てない」「持ち主が邪道を行った場合、主の下から失われる」という共通点を持つことにある。失われる手段は様々で、紛失や盗難、破損の他、直接失われないにしろ祝福が解かれて魔剣になるなど、明確化した効果ではないがそういった伝承が数多いということは確かである。
神話・伝説における主な聖剣
神話
伝説
創作で登場した聖剣
- アルトリウスの聖剣
『ロード・トゥ・ドラゴン』の登場人物アルトリウスが持っていた大剣。
タイトルロゴの背景に使われている剣もそれである。
光の時代初期に現れたそれは強大な力を持つだけでなく、所有者の心のありように応じて姿形を変える性質を有し、場合によっては鎧となって身を包む。
しかしその実魔剣と遜色ない悪しき呪いも秘められており、所有者と周りの人々に『不幸』をもたらし、命尽きるまでそれは続く。
アルトリウスはこれによりエンゼリカと仲間たちを失い、さらに自身も命を落とした。
そして、ジャンヌ、ノアル(アラン)、シェルツもその呪いの犠牲となっている。
現在アルスが聖剣の所有者となっているが、その所有者は心を持たなかったがために、魔剣としての醜悪極まる姿形を晒し続けている。
ともあれ、人々に栄光と勝利をもたらすはずの聖剣が、逆に呪いを招くという稀有な例の1つとなっている。