概要
アメコミ『the amazing spider-man 』および、それを原作とする多くのスパイダーマン作品における主人公。
ベンジャミン・”ベン”・パーカーとメイ・パーカーら叔父夫婦と暮らすニューヨークのクイーンズ出身の少年。
高校の社会見学で特殊な蜘蛛に噛まれたことによってスパイダーマンとなった。
蜘蛛糸発射装置ウェブシューターを独自に開発するなど、学業の面では超優秀であるが、それ以外は冴えない(が、スパイダーマンになる前から実はわりとモテている。公式で二人の美女がピーターを取り合い、キャットファイト決闘寸前まで行った事まであった)。またアレルギー性鼻炎が弱点である。
強さ
様々な平行世界に存在している彼だが、正史世界Earth―616の彼は人気や初期設定の復活、更に後付けに後付けを重ね、超怪力、超スピード、超回復 等、チート級の強さになっている。詳細はスパイダーマン(キャラクター)を参照にすべし。
原作アメコミ
- 飛行機事故で亡くなった実の両親は実をいうとニック・フューリーの組織シールドのエージェントだったとされる。
- ハリー・オズボーンとは親友。フラッシュ・トンプソンからはいじめられていたが、後に友人となった。
- スパイダーマン叩きを行なっている新聞社デイリー・ビューグルに正体を隠してスパイダーマンの(自撮り)写真を売って生活費・学費を稼いでいた事が有った。そのせいで、スパイダーマン擁護派から「横暴な報道に加担しやがって。俺がスパイダーマンだったら、お前のような奴はブン殴ってやるのに」と云う読者にとっては笑っていいのか判断に困るセリフを言われた事も有る。
- ファンタスティックフォーと共闘したことがある。特にヒューマントーチとは年齢が近いせいか一番親しい。と、言うか悪友。ただし、シルクを寝取ろうとしたことがある。
- ちなみにそこからドクタードゥームと幾度か対戦することとなった。
- グリーンゴブリンとのトラブルに巻き込まれ、先の恋人グウェン・ステイシーを死なせてしまった悲しい過去がある。
- 自らの肉体に薬品投与で能力消失を測るものの失敗して6本腕に!しかし後に解毒剤を発見する
- 密かにグウェンを恋慕していた男性科学者が怪人ジャッカルに変貌。かってに自分のコピー、クローン人間が造られた。
- グウェンとの未練を捨ててついにメリー・ジェーンと結ばれるものの彼女はグラビアモデルゆえにストーカーに拉致されるといった事件があった。
- 死んだと思われた自分のクローン、ベン・ライリーとの再会。後の黒歴史と化する『クローン・サーガ』の始まり。
- 第3のクローン人間「ケイン」の存在が明らかとなる
- メリー・ジェーンが妊娠、ついに父親になるとおもいきや流産を…
- etcetc…
- シビル・ウォー事件に自分の正体を世間に公表したことによりメイおばさんが銃弾に撃たれる。おばさんを救うため、悪魔メフィストとの契約を行い 今までの設定をリセットした。(『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』より)
- 最近では余命いくばくも無いドクター・オクトパスと魂と肉体をチェンジさせられ、そのまま死亡。しかし、ピーターの記憶と精神は残り、肉体にはドック・オクとピーター両者の心が共存する状態となった。数々の戦いを経て、「ピーター・パーカー=スパイダーマンこそが自身より優れた存在」だと認めたドック・オクは自らの魂を消滅させ、ピーターの魂は元の肉体に戻って来た。
- また、実写版でも描かれたようにピーターといえばデイリー・ビューグル社のカメラマンというイメージが強いが、これは60年代に描かれたもので、その後は退社し母校ミッドタウン高校で教師をしていたりもした(ただしやはり基本的には経済的には困窮気味だった)。近年では上記のドクター・オクトパスと入れ替わっていた際に彼が起業した「パーカー・インダストリー」を成功させ、ピーターとしては幾つものビルを所有する多国籍企業の経営者となり、スパイダーマンとしてはガードマン兼パーカーインダストリー製の装備を使う広告塔という、個人としてもヒーローとしても成功。まるでトニー・スタークとアイアンマンのようだが、実際スターク社と提携話が出るくらいのレベルに発展させている。
- しかし再び復活したドクター・オクトパスである「スーペリア・オクトパス」がパーカー・インダストリーを自分のものにしてしまおうとした為苦渋の決断により全てのテクノロジーを破壊してそのまま倒産してしまうが一からヒーローとして活動していく。
マーベルゾンビーズ
- ゾンビウィルスに感染しまい自らもゾンビと化しメイおばさんとメリー・ジェーンを…ごちそうさま。
- 宇宙魔神ギャラクタスの力を吸収して、銀河中を駆け巡り全生命を食い荒らす。
- 異世界へとワープした。やっぱりそこの世界にゾンビウィルスをばら撒く事となり壊滅させた…
アルティメットスパイダーマン
- 映画公開(トビー・マグワイア版)に合わせてか新タイトル創刊。今までの煩雑になり過ぎた設定を一度リセットする。(さっきもやったとか言わない)
- ついに『スパイダーマンことピーター・パーカーが死んだ』 原題:『DEATH OF SPIDERMAN』 しかし同じ境遇で能力を会得した黒人とヒスパニック系のハーフの少年マイルス・モラレスが2代目にしてタイトル続行中とのこと。
異世界のピーター
- 上述したメリー・ジェーンとの子供は別の次元では生きており、成長したその子が「スパイダーガール」となる。ちなみにピーターは足を負傷して引退。(MC2シリーズより)
- ファンタスティックフォーに加入して5人目のメンバーとなり戦隊を組んだ?(WHAT IF?シリーズより)
- グウェンが代わりに蜘蛛の能力を会得した事でコンプレックスを感じてしまい、彼女に追いつくために独自開発した血清を注入した結果、リザードとなってしまった。(スパイダーグウェン)
- グウェンの仇であるグリーンゴブリンを殺害。グウェンを失った悲しみから、皮肉にも自らが新たなゴブリンとなってしまった(EARTH-21205)
アニメ版
無印
CV:森川智之
映画(『アメイジング~』)版と違い、大学生で新聞社「デイリー・ビューグル」でカメラマンのアルバイトをしており、科学が得意(サム・ライミ版と殆ど同じだが、あちらではフリーランスのカメラマンである)。
なお、本作で声優を務めた森川氏は後に実写版にてエディ・ブロック/ヴェノムの吹き替えを担当している。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ
アルティメットスパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ
上記2作品では声優の川田紳司氏がピーターの声をあてている。
マーベルスパイダーマン
CV:岩中睦樹氏
スパイダーマン:スパイダーバース
- マイルスが主人公の作品。アルティメットスパイダーマンの流れを組みつつスパイダーバースと絡めて複数のスパイダーマンとヴィランが出演する。
- この世界の住人で26歳で金髪で人生上手くいってるピーターと、別次元から来た40歳過ぎで茶髪で人生ままならなかったピーター・B・パーカー(あと過去から来たスパイダーマン・ノワールのピーター)が登場。
- アルティメットの流れなのでこの次元の金髪ピーターは死ぬ。残されたマイルスを別次元から来た茶髪ピーターが育てつつ、この次元の上手くいっていたピーターと上手くいかなかった自らを対比させて気力を取り戻す話となっている。
実写映画
シリーズごとに異なる世界(平行世界)となっているため、ピーター自身もそれぞれのシリーズで別人物となっている。
サム・ライミ版
原作に近い経緯でベンおじさんを失ってスパイダーマンになるのだが、こちらはウェブシューターではなく手首から直接蜘蛛糸を出している。
ハリーとは親友。恋人はMJ。
マーク・ウェブ版(アメイジング・スパイダーマン)
演:アンドリュー・ガーフィールド/日本語吹き替え:前野智昭
原作通りにウェブシューターを装備している。
ハリーとは親友。恋人はグウェン。
彼の家庭環境が掘り下げられており、過去の回想シーンでは両親が登場しており、他の実写二作とは違ってやや特別な出自になっている他、フラッシュにいじめられるシーンやオタクっぽさはほぼ皆無(一応一作目でフラッシュに殴られるシーンはあるが)であり、原作と違ってイケている科学者志望の学生といった感じになっている。(このような描かれ方をしたのは典型的なオタク観が変わりつつあったための監督の意向である。)
MCU版
従来の実写映画と比べると幼い雰囲気が強調されている(初登場時点では高校1年生)。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場し、単独作品や『アベンジャーズ』シリーズで度々登場している。(登場作品一覧はスパイダーマンを参照)
こちらの世界観ではオズボーン家やオズコープが存在しない(当初出す予定はあったが、前二作と被ってしまうことを避けたために登場しなかった。)ため、親友がハリーではなくネッド・リーズになっている。恋人はMJだが、本名は正史と異なる。
ベンおじさんは『シビル・ウォー』時点で既に故人であり、トニー・スタークを父親のように慕っている。
PS4スパイダーマン
ゲーム版に登場するピーター・パーカー。
詳しくはピーター・パーカー(PS4)を参照。
日本独自の漫画
スパイダーマン/偽りの赤
原典と同じくニューヨークの平和を守っていたが、ある日突然姿を消してしまう…。
闇堕ち
元々どの世界線の彼もヒーローになる理由の大半はベンおじさんが関係している。その為彼がピーターに悪影響を与えた際に闇堕ちしてしまった例もある。
まだ実写ではサム・ライミ版3の状態を除けば闇堕ちはしていないが、コミック、アニメ、ゲームの全てに於いて闇に堕ちているピーターがいる。
特にゲーム版の闇堕ちした彼には多くを語らずとも、彼が犯罪者に堕ちた短かな経緯を聞くだけでも犯罪者になるしかない悲惨な人生を送って来ていた事が良くわかる。その世界線ではベンおじさんすらピーターの味方ではない。
ピーターは「不親切な隣人」と呼ばれ、彼を誰も救ってはくれなかった。
アニメ版は別世界のヒーローである自分に対し、
「全ての世界のお前が英雄だとでも?」と嘲り、何かしらの背景を匂わせていた。
外見も肌が灰色、目は白目が黒く変色しており、穏やかでは無い事を自分の身体にしていたのだろう。
コミック版はメイおばさんがピーターの能力を恐れており、ピーターの恋人達もベン曰く金目当て。
その世界線ではベンがピーターを悪の道に導いた張本人だが、人智を越えた力を持った彼の味方は、ある意味ベンしかいなかった。
因みに闇堕ちではないが、スパイダーマンの力を持たない世界線の彼の中で、テロ組織に参入している者もいる。
余談
サム・ライミ版と『アメイジング~』版では、ピーター・パーカーとハリー・オズボーンの髪型や人物の印象が交換する形で逆になっている。
関連タグ
ベン・パーカー メイ・パーカー リチャード・パーカー グウェン・ステイシー メリー・ジェーン・ワトソン ハリー・オズボーン
マイルス・モラレス ピーター・B・パーカー ピーター・パーカー(PS4)
PeterParker:英語表記。