この記事にはモンスターハンター4における重大なネタバレが含まれています。
既に遭遇した方、もしくはネタバレオッケーな方のみ閲覧することを推奨します。
天を廻りて戻り来よ
概要
『モンスターハンター4』(MH4)のオフラインのラスボス。別名「天廻龍」。
名前や姿でお察しの通りだと思われるが、その正体はゴア・マガラが成長して脱皮した姿である。
生態・特徴
ゴア・マガラはもともと天空山の禁足地に棲息していた竜である。
成長するために一度その地を離れ、大人になるために何十年もかけて各所を転々とする。
そして時期が来ると人目のつかない場所で脱皮してシャガルマガラに昇華し、故郷である禁足地へ戻る。
ギルドは幾多の天を廻り、成長しきり脱皮、故郷である禁足地に戻る点から「天廻龍」、
さらにそこからシナト村の伝承から名を取って「シャガルマガラ」と名付けた。
ゴア・マガラが全体的に禍々しい黒色の体だったのに対し、神々しい純白の体を持つ。
抱く翼は虹色に光輝き、翼脚の爪は穢れを浄化するかのような神秘的な輝きを放つという。
また眼が成熟して柔軟に動けるようになった。
戦闘能力
シャガルマガラの古龍としての能力は『狂竜の力』である。
これはもともとゴア・マガラの振りまく鱗粉にその片鱗を見せていたのだが、その時はあくまで感知能力の補助として使っていただけであり、シャガルマガラとなり眼が成熟してからはただ竜を狂わせる力として使うようになる。
また、ゴア・マガラの触角は脱皮する際に展開されたまま凝固して角に変化、狂竜の力のみが残る角となった。またゴア・マガラとは違い目を持っているため閃光玉が効くようになった。
基本的な攻撃は狂竜化したゴア・マガラと同じだが、眼を得たシャガルマガラの場合ハンターに対する死角への回り込みや不意打ちがかなり目立つ。
また振りまくウイルスの量もゴア・マガラのそれとは比べ物にならないほど多く、着弾後一定時間に3方向に拡散するブレスや一定時間後爆発する地雷といった攻撃をし、怒り時には爆発狂竜ブレスを横方向から放った後に縦方向へと撃ってくるため、ゴア・マガラと同じように思っている初見ハンターはブレスを避けて顔を攻撃しようとして二回目のブレスを受ける、なんて言うのも珍しくはない。
角を破壊してもその力は衰えないので、古龍種の中では数少ない「能力を完全に制御できている」部類に入る。
しかし、クロスの危険度ではドス古龍のほうが高く設定されたが、今のところ両シリーズ共に、キリンと同じく、対古龍の先陣を切ってハンター達に立ちはだかる、尖兵としての役割を担っている。
ただし、能力を制御できるとは言ってもあくまで強弱を制御できるだけらしく、我らの団の団長との会話によると戦闘中であるかどうかを問わず常に一定量のウイルスをばら撒き続けているようだ。
そのため、エリア全域を太陽を隠す規模で覆い尽くしている。
怒り時には別の物質を放出してウイルスの地雷を作っているものと思われる。
「…ハンターさんなら分かると思うんだ。きっとその古龍は、ただ、生きているだけなんだと思う。
ただそこに存在しただけで生けるものに影響を与えた龍の姿を…、悪意なき故に恐れられた風の姿を
どうか、見てきて欲しい。」
「……なあ。
シャガルマガラは、どうして禁足地に入り込んだんだろう?
これは俺の想像なんだが…、あそこはシャガルマガラの故郷なんじゃないかな。
生まれて、育って、山を離れ、脱皮して、大人になって、山に戻る。
気が遠くなるほどの幾年もの時を経て、廻り戻ったんだ。生まれ故郷に。」
「ん? シャガルマガラはなんでわざわざ故郷に戻ったのかって?
うーん、そうだなァ。故郷が恋しくなったのかなァ。」
…そこに存在するだけで周囲に多大な被害を与えてしまうがシャガルマガラに悪意は全くなく、ただ故郷に帰りたかっただけなのだ。
ストーリーでの扱い
かつてシナト村の近辺、天空山では数多の生物が狂ったように暴れだし、天空山が死屍累々の地獄絵図となり周辺の地域の生態系が崩壊するという大災厄があった。
伝承ではその災厄は山の神が鎮めたということになっているが、当時のシナト村の大僧正は以来その地を【禁足地】として誰も踏み入れないよう封印した。
以後それからは何も起きてはいなかったのだが、プレイヤーである我らの団ハンターが狩ったババコンガの容態に、かつての大災厄のモンスター達と共通点を持っていることが発覚。
団長が常に持っていた謎のアイテムも、ここに来て不吉の象徴として村で気味悪がられてしまう。
のちの調査でそれが狂竜ウイルスによるものだったこと、我らの団ハンターが討伐したはずのゴア・マガラが抜け殻の状態で発見されたことから、大災厄の元凶は成長したゴア・マガラによるものであると判断された。
このため、ギルドは筆頭リーダーを通じて、我らの団ハンターにシャガルマガラの討伐を依頼、さらに討伐に失敗した場合、シナト村の住人を全員避難させた上で天空山を含めたシナト村一帯を未来永劫立ち入り禁止地帯に指定することを伝える。
村および天空山一帯の命運は我らの団ハンターに委ねられることとなり、ハンターは多くの人々の想いを背負い、シャガルマガラとの最後の決戦に挑むこととなる。
ストーリークリア後
※MH4Gではまだストーリーの3/5くらいなので適宜読み替えてください
無事に討伐は果たされたが、狂竜ウイルスは風によって流れ、最狂ともいえるモンスターを生み出すこととなった。感染したら最強とまで言われた砕竜への感染を皮切りに、ドンドルマはあわただしくなり、その脅威は、今まで確認されなかった金獅子やあの悪魔にまで及ぶことに……。
また、ドンドルマでは狂竜ウイルスに関する研究施設が設置される。
集会所
HR7へ昇格するための緊急クエストの相手として登場。これをクリアしないことには後述の村最終の解放や、MH4GではG級許可証の取得も出来ない。
また、ギルドクエストにもシャガルマガラの狩猟クエストが存在しており、報酬の質の高さから多くのプレイヤーがシャガルマガラのクエストを利用している。
旅団
旅団クエスト(俗に言う村クエ)を全てクリアすると、シリーズ恒例の村最終クエストとして「団長からの挑戦状」が出現。最初にジンオウガと激昂したラージャンを同時に相手にしたあと、最後にシャガルマガラが出現し、これらを討伐できればクエストクリアという内容である。
前半の二頭同時狩猟時点ではシャガルマガラ討伐後しか確認できない、晴れた禁足地での戦いになる。しかし、一瞬の気のゆるみも許されない村最終では、残念ながら悠長に景色を眺めている余裕はない。二頭討伐後、シャガルマガラが出現するといつも通りエリアが真っ暗になる。
ただし、今回はストーリークリア後は旅団クエストにHR4以上だのHR7以上だのあるので、村最終にたどり着く前に前述した集会所の緊急クエストをこなさないと行けない。
G級
モンスターハンター4GではG級シャガルマガラを狩猟する通常クエストがラスボス撃破後とかなり遅い。早く戦いたい人はギルドクエストかイベントクエストを使おう。
G級個体にこれといった新技は用意されていないが、何を間違えたのか地雷が強化された。
具体的には各攻撃の後に隙潰しの如くシャガルマガラの前方に地雷が2ヶ所発生する。
シャガルマガラは頭以外の肉質が硬めなため、各攻撃の後の隙に頭を叩くのが有効打とされていたがこの仕様によって一気に攻め辛くなった。
またハンターをピンポイントで狙う地雷も増加。回復を行うタイミングが難しくなった上にこの地雷攻撃を非怒り時でも容赦なく繰り出してくるのでたまったものではない。
仮にも前作のオフラインのラスボスなのに強化されたのが地雷だけであとは据え置きであった。
「明後日の方向に強化された」「地雷が本体」と不評を下す者も少なくない。
別の地域で「岩が本体」とネタにされた古龍がいたような…。
とはいえ、他の古龍と違って動きが変わっていない=地雷に気を付けさえすれば、前作と同じような立ち回りで狩猟できる、その地雷も対処法がわかれば回避は容易、そして相変わらずギルクエでの報酬の質が高いため、ギルクエの人気は4Gでもそこそこ高いようである。
MHX
幼体のゴア・マガラともども続投(MHX発売前に販売された「ハンターノート」という書籍にて、出現フィールドである禁足地に関する記述があったことなどから、ファンの間では登場はほぼ確定的であるという見方が強まっていた)。
戦えるのは、エンディング後に登場する各シリーズの看板モンスターを全て倒し終えてからとなる。
攻撃モーションは概ねMH4のものに準拠しているが、不評だった地雷攻撃に関しては判定範囲や威力の大幅な縮小が施されている為、前作と比べると遥かに闘い易くなっている。
下位終盤の集会所の個体も登場するが、村よりもAI等が少し強化されているので、超パワーから繰り出される攻撃には注意を払う必要がある。
なぜか集会所の個体限定で、古龍の血や古龍骨を報酬で手に入れることができる。
また、狂竜ウィルスを使った攻撃エフェクト(3WAYブレス等)が紫色でより判りやすく表示されるようになった。
今作では狂竜結晶が落とし物として分類されるようになったが、龍秘宝を落とすことが多い。
集会所を進めてHR7になる頃、シナト村の禁足地に、しかも以前より遥かに強力な個体の出現が確認される。
我らの団の団長は、この個体の討伐を一流の名声を得た龍歴院ハンターに依頼する。
この個体は村上位として扱われるので、集会所と比べて戦いやすくなっている。
武具も相変わらず優秀な性能である為、人気は高い(武器に関してはあの古龍のものに喰われれ気味であるが、繋ぎとしては十分使えるレベル)。
シナト村に伝わる伝承
シナト村には、ゴア・マガラやシャガルマガラに関するものと思われる伝承が残されており、ストーリー中、シナト村の大僧正からその内容を聞くことができる。
闇がその目を覚ますなら 彼方に光が生まれ来て
大地に若芽が伸びるなら 彼方に影が生まれ来る
すべてを照らすは光りなれ あまたの影は地に還り
いずこに光が帰る時 新たな影が生まれけん
やがては影が地に還り 新たな命の息吹待つ
共に回れや 光と影よ 常世に廻れや 光と影よ
そしてひとつの唄となれ
天を廻りて戻り来よ 時を廻りて戻り来よ
心がその目を醒ますなら 此方に想いが生まれくる
すべてを包むは御魂なれ あまたの想いは力に変わり
命が御魂に帰る時 新たな想いが生まれけん
消えぬ想いは御魂に帰り 新たな命の息吹待つ
共に回れや 命と心
常世に回れや 命と心
そしてひとつの唄となれ
共に歩みて戻り来よ
共に歌いて戻り来よ
共に生きるは 魂と想い
なお、後半部分は村最終クエスト「団長からの挑戦状」をクリアすることでシナト村の大僧正から聞くことができる。
武器・防具
武器
ゴア・マガラ素材の武器は基本的に禍々しい色合いをしていたが、シャガルマガラの上位素材のみを用いる最終強化段階にてその面影はほとんど消え失せる。
もともと変だった武器の名前は相変わらず変なままだったが。
武器種 | 上位強化1 | 上位強化2 | G級強化1 | G級強化2 | 意味(左から順に) |
---|---|---|---|---|---|
大剣 | THEアポカリプス | THEシャイニング | THEオリジン | 天啓 → 輝き → 起源 | |
太刀 | THEジャスティス | THEロウ | THEディカローグ | 正義 → 法 → 十戒 | |
片手剣 | THEディテクター | THEトゥルー | THEシャロック | 看破者 → 真実 → 情報収集の刑事 | |
双剣 | THEアポストル | THEヘヴン | THEシャングリラ | 使徒 → 天国 → 理想郷 | |
ハンマー | THEラグナロク | THEバース | THEアース | 終末の日 → 生誕 → 地球 | |
狩猟笛 | THEレクイエム | THEグリー | THEグレゴリア | 鎮魂歌 → 歓喜 → グレゴリオ聖歌 | |
ランス | THEガーディアン | THEセージ | THEパラディン | 守護者 → 賢者 → 騎士 | |
ガンランス | THEインパルス | THEウォール | THEフォートレス | 衝撃 → 壁 → 要塞 | |
スラッシュアックス | THEエグゼキューター | THEグラント | THEクローザー | 執行者 → 下賜 → 閉ざす者 | |
チャージアックス | THEサプレッション | THEブースト | THEセイヴァー | 鎮圧 → 引き上げる → 救済者 | |
操虫棍 | THEチェイサー | THEワンダー | THEミラクル | 追撃者 → 驚嘆 → 奇跡 | |
ライトボウガン | THEオラクル | THEパニッシャー | THEヴァーチ | THEエデン | 神託 → 断罪者 → 美徳 → 楽園 |
ヘビィボウガン | THEディザスター | THEフェイス | THEデリュージュ | 災厄 → 誓約 → 大洪水 | |
弓 | THEキャプター | THEデザイア | THEイノセンス | 捕獲者 → 希求 → 潔白 | |
オトモ武器 | THEキャットハート | THEヴィーニャス | 猫の心 → 美の女神 |
基本的にTHE+カタカナ英語。
攻撃力は他の同レベルの武器と比較すると少々攻撃力が心許ないが、代わりに斬れ味と会心率に優れている。鍛えると、デフォルトで白ゲージが出現し、G急ともなると最高の紫ゲージまで上昇。
特に会心率においては素で65%のものも平気で存在する。
さすがにあの龍の武器には総合性能では一歩劣るものの、あちらは斬れ味の持続性に劣っているため、片手剣や双剣等の手数が重要な武器種ではシャガルマガラの武器が優先される場合もある。
…が、クロスでは驚異的な斬れ味を持つあの武器が復活してしまったため、若干影の薄い存在になってしまった。
防具
防具は男女で名称が変わる。
男性用だと『アーク』、女性用だと『フィリア』、オトモ用は『アンヘル』という名称になる。
ゴア・マガラの装備とはまったく逆の、禍々しさの一片も見せない聖騎士のようなデザインが特徴。G級女性剣士用に至っては、完全にキリスト教のマリア像のような出で立ちになるし…
クロスでは、入手困難な逆鱗や宝玉を使わずに一式装備を作れる様に変わったので、ギルドカードなどでカッコよさを求める場合や、古龍種の装備を完成させるやり込みを求める場合は作る価値があるだろう。
オトモ用は『アンヘルネコ』、天使そのもののような可愛らしい外見になる。
しかし、MH4では天廻龍の端材の入手が非常に難しく、作るのは困難だった。
オトモ防具ではトップクラスの性能を誇るが、火・龍に弱く、真っ黒焦げにされないよう注意。
一式で力の解放、無我の境地を得られるが、脱皮前同様やはり火耐性がとてつもなく低い。
特に4・4Gでは、強力な火属性攻撃を持つモンスターが多く、追い打ちをかけるように上位緊急クエストの相手としてハンターたちの前に立ちはだかるので、防御力よりも耐性の高低が命にかかわることを身をもって思い知ることになるだろう。
無我の境地とは狂撃耐性のスキルポイントを一定数超えることで発動するスキル。
狂竜症の発症ゲージの進行を抑え、克服するまでに必要な攻撃回数も大幅に引き下げる。
さらに、ウイルスを克服した際の会心率上昇を、15%から30%に引き上げる効果も持つ。
狂竜化したモンスターとの狩猟において非常に有用なスキルだといえる。
クロスでもまた違ったベクトルで優秀なスキルが揃っており、着用者は多い。
4で発動するスキル、力の解放では腕が青色に光っていたのに対し、Xで発動するスキル、フルチャージでは腕が赤色に光る。
クロスではEXシリーズが登場。こちらは4・4GのSシリーズと同じ外見になる。
背中の翼が印象的であり、男性防具でも頭が見え、フルフェイスにならない貴重な防具。しかし、対象的に女性では髪型が頭防具で隠れてしまう。
Sシリーズと比べて防御力が高いが、ガード性能+1、切り札、ガンナーは反動軽減と発動スキルの癖が強く、どうしても使用武器を選ぶ。
Sと共通で節食スキルも発動。一定確率で回復アイテムを消費せず使えるので、キノコ大好きと合わせると回復には困らない。スロットも優秀で、一式そろえると6つもある。
EXシリーズは、どちらかと言うとランス向けのスキルであり、作成にはゴア・マガラの上位素材も使用する。
しかもR装備と違って作成時期が、上位シャガルマガラ討伐クエスト出現と同時(村6高難度、集会所7)であり、二種類の防具を選ぶことになるので、メインの武器によっては、外見と防御力を取るか、有用な匠スキルを取るのか悩みどころである。
余談
- 一部のハンターはゴア・マガラを「黒ゴマ」、シャガルマガラを「白ゴマ」と読んで区別している。 ちなみに渾沌に呻くゴア・マガラは「ぶちゴマ」。
- 専用BGM名は「光と闇の転生」。あまり知られていないが、ゴア・マガラの専用BGM「光蝕む外套」を早さを合わせてこの曲と重ねてみると、曲の各所のフレーズがピッタリ重なるという非常に凝ったつくりになっている。
- なんとモンニャンクエストで低確率で登場する。二つの攻撃属性を持っているので手強いが、スキル編成がよければちゃんと撃退できるし端材も手に入る。
- 謎多き狂竜ウィルスだが、その実態は「ウィルスに感染し死亡したものを苗床に新たなゴア・マガラとして生誕させるためのいわば寄生卵」とも言えるものである。他のモンスターの排除、縄張りの主張と共に繁殖も同時に行うという極めて合理的かつ悍ましい生態を持つ事が公式から発表された際、世のハンター達は総毛立ったとか。一歩間違えれば古龍幼体の大発生という未曾有の大惨事を巻き起こしかねないリスクを背負った怪物である。
- この生態から、狂竜ウィルスに感染すると凶暴化し、パワーアップする理由も察しがつき、早い話生存度外視でリミッターを外し暴走させることで、いずれ産まれるゴア・マガラの脅威となりうる存在(目に映るもの)全てを排除、しかる後に暴走による衰弱によって迅速に殺害して苗床にするというこれまた合理的かつ悍ましい機能の発露ということになる。とはいえ誕生に有利というだけで、マガラ種は基本肉食であり、周囲に生命なき地で生まれた幼きゴア・マガラは当然盲目、更にマガラ種に子育ての習性はない為、自力で何かしらの方法で餌を見つけなければ餓死してしまう。下手をすれば極限個体のような、ウィルスを克服し自身の脅威となりうる存在を生み出してしまう可能性もあるため、ノーリスクとはいかないようだ。
- ちなみに「他種を乗っ取り、自身を複製する」という生態は自然界に割と存在する、所謂寄生虫も広義的にはマガラ種と似たような事をして自身の生存環境を整えているし、他種の幼体を殺害し、自種の幼体を育て(させ)るという意味ではカッコウも同じと言える。また、名前の通り「ウィルス」は生物の細胞を乗っ取って自身を複製、宿主に自分を拡散させるという形を取って増殖するし、キノコにもそう言った生態を持つモノが存在しヒポミケス属に属するキノコは他のキノコを乗っ取り、包み込む形で自分を生長させる(厳密にはそういう現象でありキノコではない、という見方も存在する)。ただ、アレな比喩をされるキノコを包み込み分厚くしてしまう都合上見た目は完全にアレである。