概要
02世代の中央平地GⅠ25勝を超える中央平地GⅠ26勝を挙げ、当時の史上最多数を更新した世代(2021年現在は歴代3位)。牡馬相手の中央GI通算9勝は歴代1位の記録である。
牝馬史上初のGⅠ7勝・日本の牝馬初のJC制覇・史上2頭目の安田記念連覇・史上4頭目の4年連続GⅠ制覇・史上2頭目の4年連続JRA賞受賞したウオッカが代表格で、ウオッカ世代と言える。そのライバルであるダイワスカーレットとの伝説の激闘も有名。ダイワスカーレットも3歳の頃から頭角を現し、3歳でエリザベス女王杯で古馬を下すと、翌08年に牝馬として久々の有馬記念制覇を成し遂げている。
サンデーサイレンス・ブライアンズタイム・トニービンの3強種牡馬時代後の、現在の父内国産種牡馬時代が本格的に始まった世代。
上記2頭の他にも、以下の活躍馬が挙げられる。
牡馬
ドリームジャーニー:春秋グランプリ制覇。3冠馬オルフェーヴルの全兄
スクリーンヒーロー:グラスワンダーの代表産駒にして、自身も種牡馬としてモーリスなどの有力馬を輩出。
ローレルゲレイロ:春秋スプリント王者。父キングヘイローとの高松宮記念父子制覇は史上初。
フリオーソ:地方競馬を代表する強豪。地方競馬表彰におけるNARグランプリにて年度代表馬に4回選出。
牝馬
クィーンスプマンテ:1歳上のテイエムプリキュアと大逃げをうち、エリザベス女王杯を勝利
アストンマーチャン:ニシノフラワー以来の3歳牝馬によるスプリンターズステークス勝利
ピンクカメオ:当時最高額である3連単900万馬券を叩き出したNHKマイルカップの勝ち馬。
変わり種として、現役最高齢の競走馬ヒカルアヤノヒメ(牝馬)がいる。メイショウオウドウのラストクロップで中央では勝てず、2007年から名古屋競馬場に移籍して走り続け、通算301戦14勝(2022年3月7日現在、18歳)。
アメリカでも牝馬が目立つ。牝馬として102年ぶりにアメリカ3冠の最終戦ベルモントSを制したラグズトゥリッチズや、2009年のブリーダーズカップ・クラシックにおいて牝馬で初優勝を果たした名牝ゼニヤッタが代表格。牡馬もカーリン・ハードスパン・ストリートセンスが種牡馬として活躍した。欧州は大物が少なかった。
勝利したGⅠ
2-3歳
朝日杯FS | ドリームジャーニー |
---|---|
阪神JF | ウオッカ |
皐月賞 | ヴィクトリー |
日本ダービー | ウオッカ |
菊花賞 | アサクサキングス |
桜花賞 | ダイワスカーレット |
オークス | ローブデコルテ |
秋華賞 | ダイワスカーレット |
NHKマイルC | ピンクカメオ |
古馬
分類 | 勝利馬 |
---|---|
短距離 | アストンマーチャン |
マイル | ウオッカ |
中距離 | ウオッカ |
長距離 | ウオッカ/スクリーンヒーロー/ジャガーメイル |
グランプリ | ダイワスカーレット/ドリームジャーニー |
牝馬限定 | ウオッカ/ダイワスカーレット/クィーンスプマンテ |
ダート | フリオーソ |
代表的な競走馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
ウオッカ | 牝 | 日本ダービー/安田記念/JCなど |
ダイワスカーレット | 牝 | 有馬記念/桜花賞/秋華賞/エリザベス女王杯 |
アストンマーチャン | 牝 | スプリンターズS |
スリープレスナイト | 牝 | スプリンターズS |
エイジアンウインズ | 牝 | ヴィクトリアマイル |
ピンクカメオ | 牝 | NHKマイルC |
カノヤザクラ | 牝 | アイビスSD |
ドリームジャーニー | 牡 | 朝日杯FS/宝塚記念/有馬記念 |
スクリーンヒーロー | 牡 | JC |
ローレルゲレイロ | 牡 | 高松宮記念/スプリンターズS |
アサクサキングス | 牡 | 菊花賞 |
ヴィクトリー | 牡 | 皐月賞 |
ジャガーメイル | 牡 | 天皇賞(春) |
クィーンスプマンテ | 牝 | エリザベス女王杯 |
ローブデコルテ | 牝 | オークス |
フリオーソ | 牡 | 帝王賞(2勝)、川崎記念、かしわ記念など |
ヒカルアヤノヒメ | 牝 | ポインセチア特別(A3b)など |