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オープンカーの編集履歴

2022-04-10 13:34:01 バージョン

オープンカー

おーぷんかー

屋根が開く、もしくは屋根が無い自動車の総称。

概要

屋根にあたる部分には製やビニール製の幌を使うことが多いが、近年はFRPなどの軽量な素材を使った自動開閉式のハードトップを使用するものもある。

これらはヴァリオルーフ、メタルトップオープンなどと呼ばれる。


ちなみに、「オープンカー」は和製英語であり、欧米では「ロードスター」、「コンバーチブル」、「カブリオレ」、「スパイダー」など、厳密な区別がある。


歴史

自動車の歴史は馬車からの発展であり、元々は屋根が無いか、折りたたみ式の幌を利用していたケースが主流である。

その為、近代までは寧ろオープンカーが一般的であり、金属製の屋根を持つものは高級な商品であったと言える。また屋根を持つ車を「ハードトップ」と呼んでいたことからも、屋根がある方が特殊であったことが窺える。


幌が主流となっていたのは、車体の重心を低くし車重を軽くする為であった。自動車黎明期はエンジンを居住空間の下に格納していたため、元々重心がかなり高かった。そこに重い金属製の屋根を付けてしまうと、ますます重心が高くなってさらに不安定になってしまうため、軽量な幌屋根のオープンカーがもてはやされたのである。


しかし車体前方にエンジンを格納するようになって全高が大きく下げられるようになった。また総合的なシャシー開発技術も進歩するに連れ、全高の高い車でもハードトップ式の自動車が当たり前になった。逆にオープンカーは特殊性故に高価となり、その構造により剛性・安全性・保安性・静粛性などに問題があり徐々に廃れていき、オープンカーは趣味性の高いクルマという位置づけになっていった。


現代にオープンカーが残っているのは、マツダロードスターのヒットに起因するところが大きい。これを受けメルセデス・ベンツBMWまでもが追随をしており、オープンカーの文化は今日も守られている。

日本では軽自動車のオープンカーが妙に豊富で、この2シーター大恐慌の時代にコペンが現在も販売されている。


現代のオープンカーはクーペの亜種であることがほとんどだが、最近のSUVブームの波に乗って、SUVタイプのオープンカーもしばし発売されることがある。


劇中車としてのオープンカー

古来より映画やアニメに登場する車にはオープンカーが多い。

これはカッコ良さのためでもあるが、屋根があいていないと役者の顔が見えなくなってしまうからでもある。特に、撮影技術が未熟であった昔の映画ではよく見られた手法である。


日本車初のボンドカー007シリーズ)であるトヨタ2000GTも、そうした事情から本来存在しないはずのオープンモデルが劇中に登場している。


レーシングカーとしてのオープンカー

レーシングカーにはオープンカーが多々見られる。

ロータス・ホンダ99T

代表的なものはF1インディカーに代表されるフォーミュラカー(オープンホイール)がそうである。草創期のF1では屋根を付けない車の方が軽さや重心の観点で有利とされ、これがフェンダーの無いむき出しのタイヤと合わせてフォーミュラカーというスタイルの伝統となっている。

しかし1970年代以降空力設計が勝敗のカギを握るようになると、コックピットや剥き出しのタイヤが空力を乱すため、むしろ速さ追求の面では不利な部分があることが分かった。加えてコックピットに外れたタイヤが直撃すれば即死するという重大なリスクもあるため、現代ではむしろデメリットのほうが目立つ。2010年代後半以降は特にドライバーに物体が直撃する死亡事故が相次いだため、"HALO"やエアロスクリーンのような頭部保護デバイスをつけるのが一般的になっている。ただし身体の出し入れが難しいフォーミュラカーの特性を考慮し、クラッシュした時に脱出しやすいようにするという理由から、きちんとした屋根はあくまでつけていない。

フォーミュラカーにおけるオープントップは「古くからのレーシングカーアイコンであるフォーミュラカーというスタイルを守る」という意義が大きく、童夢の林みのる氏のように商業的にはともかく機能的には意味をなしているのか疑問を呈する者もいる。

Audi R8R

プロトタイプレーシングカーでもオープントップのものが多数存在する。空力やドライバーの快適性などの面では不利となるが、屋根や窓ガラス、空調機器などを装着する必要がないため低コストかつ軽量に作れるのがメリットである。ル・マン24時間では規則上のバランスにより、時期によってクローズトップ有利・オープントップ有利がしばし入れ替わった。しかし安全性の観点から2017年以降は廃止されている。

現在はやKYOJOカップ(日本の女子限定レース)のようなアマチュア向けレースやヒルクライム競技を除き、プロトタイプはほぼクローズドタイプのみとなっている。


スーパー耐久のようないわゆる『箱車レース』にも市販オープンカーが参戦することがあるが、安全上の規則から、屋根を閉めた状態でロールケージを組んでいるため、オープン状態では走れない。


よくある誤解

  • 風が当たりそう

フロントガラスが案外風から守ってくれるため、天候が穏やかなら走っていてもほぼ無風である。

時々風で髪が後ろに靡いているオープンカーのイラストもあるが、リアリティ見地から野暮なことを言えば正しくない。


  • 冬は寒そう

シートヒーターが装備されているのが一般的であるため、これをONにしていれば案外寒くない。


代表的な車種

普通自動車

ロードスターマツダ

S2000ホンダ

MR-Sトヨタ

LCレクサス

ムラーノコンバーチブル(日産

エランロータス

SLK/ベンツSSKメルセデス・ベンツ

Z3/Z4/Z8(BMW

ボクスター(ポルシェ

206cc(プジョー

バルケッタ(フィアット

アルファスパイダー(アルファロメオ

アバルト124スパイダー(アバルト

など


軽自動車

ビート/S660ホンダ

コペンダイハツ

コペン GR SPORT(ダイハツ/トヨタ)

カプチーノスズキ

など


関連タグ

 ロードスター

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